手漉和紙技術がユネスコ無形文化遺産に。

日本の、手漉き和紙の技術が、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなった。
このところ、数年続けて、時には一年に二回でも、ユネスコの遺産登録が行われるような気がする。
文化遺産、とか、無形遺産、とか、いろいろな遺産登録があるのだろう。
そして、日本のものが、登録されることも多くなったようで、うれしく思う。
日本ならではの文化を見直す、きっかけともなる。
改めて、「和紙」のことを考えてみる。

紙といえば、このところよく使っている紙は、いわゆるPPC用紙、と呼ばれるもので、つまり、コピー用紙だ。
ファクシミリにも、パソコンからの印刷にも使える、手軽な紙である。

紙といえば、本を選んだり、手帳を選んだりするときに、紙の色や手触りを気にするときがある。
小説の表紙の「ジャケ買い」のように、手触りのよいクリーム色の紙を使った本を手に取ることがある。
手帳の場合はもっと複雑で、万年筆で書いても裏に文字が透けない紙が、基準になったりする。

折り紙や千代紙の場合は、これは和紙の手触りが一番いい。
このごろでは、千代紙と名がついていても、日本製ではないものもあってなんだか物悲しいときもある。

和紙の生活からは、少し離れた現代生活を送っている。
一番身近な和紙というと、障子紙やお習字の半紙ではないかと思う。
それから、最近では、女性たちに人気の「かわいい」で、マスキングテープというのがある。
セロファンテープのような丸い形のもので、テープになっているのだが、これは手でちぎることができる。
和紙で出来ている。
若い女性からも、この和紙の感覚、紙ならではのニュアンスに惹かれて、とても人気があるのだという。
私も、セロファンテープを使っていたところを、すっかりこのマスキングテープに替えてしまった。
紙なので、いろいろな色や模様や、ときには言葉も書き込まれていて、とても楽しめる。

「紙」と言っただけで、こんなにいろいろな話題が出てくるし、こだわりやうんちくまで、たくさん語れそうだ。

今回、その技術が文化遺産登録となった「手漉き」がどういうものか、ちょっとだけ垣間見ることが、自宅でもできる。
なるほど、紙って、そうなっているの?と思うような、ちょっとした遊びである。
牛乳パックで作る葉書である。

牛乳パックを、きれいに洗って、水に2~3日漬ける。
裏と表に付いているポリエチレンのフィルムをはがす。
細かくちぎる。
ミキサーに水を入れて、少しずつ撹拌して、どろどろにする。
葉書の大きさの枠に流し込む。下は平らなまな板など。
水気をしぼって固める。
アイロンなどでよく乾燥させる。

リサイクルの再生紙なども、こうして作っているのだろうか?
本物の樹の樹皮から作る紙もこうして作っているのだろうか。
遺産登録されたことで、これから、いろいろな詳しいことが、解説されたり、実際に行ってみたりするのだろう。
「人類の遺産」を、大切にしたい。