2016年7月31日日曜日

きょう7月31日は、東京都知事選。

きょうは、7月最後の日曜日。
海も8月に入れば、波が高くなる。
夏は熟していく。
その日曜日が、東京都知事選挙である。
私も朝早くに起きて、投票をしてきた。
日本の首都・東京の首長を決める、大切な選挙である。

考えてみれば、日本の現状を考えるにしても、これからの未来を考えるにしても、大変な出来事が連続して起こっている。
この一か月だけ考えてみても、出来事を、頭を整理する気持ちで並べてみたら、こんなふうになる。

6月23日 イギリスの国民投票、イギリス、EUを離脱することになる。
株価の下落と世界恐慌が予測される。
次の週 バングラディシュのダッカでテロ、日本人も犠牲になる。

7月10日 参議院選挙
7月13日 天皇陛下 生前退位を発表
7月14日 都知事選公示、フランス・ニースで大規模テロ

そのあと、ドイツ、ミュンヘンでテロ、ドイツの他の都市でもテロ、と続く。

そして、7月26日には、日本で障がい者施設で事件が起こっている。

私は思う、人間にも、社会にも、許容量というものがある。
ここ数年の、「戦争になるかも?」「イスラム国が」という怖れと不安で、人々のストレスは許容しがたい数値まで、あがっている。

しかし、特にここ一か月の動きは、まさに、「戦時下」「戦争中」と言っても差し支えない状況になってきた。

夏祭りもコンサートも花火大会も、平和だから、楽しめるイベントであったことに、今さらながら気づく次第である。

今回の戦争は、表立った戦争とは言えず、裏でひそかに進められている戦争、と言えるだろう。
しかし、大金が、戦争に流れるために、経済状況や食卓の状況は、とことんレベルが下がっていくことになるだろう。
社会不安も広がっていく。

正式に、非常事態宣言や、治安維持法が出てしまったほうが、人々の覚悟も、安全も、はかれたかもしれない、と思う。

ここは、心ある人が、自発的に、社会の状況を感じ取り、家族を守り、健康を守り、心を守っていくことが、必要になるだろう。

日本国政府は、メディアや国民の理解を得ることを、もうやめてしまった。
そして、どんどん、戦争を進めている。

今は、戦時下である。





2016年7月30日土曜日

NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第14週「常子、出版社を起こす」 第15週「常子、花山の過去を知る」 第16週「『あなたの暮し』誕生す」 第17週「常子、花山と断絶する」感想。

NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第14週「常子、出版社を起こす」
第15週「常子、花山の過去を知る」
第16週「『あなたの暮し』誕生す」
第17週「常子、花山と断絶する」感想。

早いもので、もう7月もおわりである。
関東地方もとうとう梅雨明けした。
梅雨明けらしい、明るい青空が広がっていて、カラッとした晴れになっている。

この7月は、本当に大変な7月だった。
誰にとっても、本当に乗り越えがたい、つらい7月だったと思う。
毎日を、毛布をかぶって、マンガの本を読みながら、テレビ三昧しながら、音楽を聴きながら、どうにか逃げ切ってきたところである。

私は、テレビドラマのありがたさは、こういうところにある、と思う。
どんな朝も、フィクションは、優しく明るく、微笑みかけてくれる。

そういうわけで、4月からずっと、苦労しどおしの「ととちゃん」も、7月の花開く、大団円を迎えている。
ライフワークである「あなたの暮し」の出版となったわけだ。

このあたり、出版業界の仕事のしかたや、気持ちなどがよく描かれていて、専門知識のない視聴者には、本当に興味のつきない展開となっている。

昭和20年代の家具や建物も、レトロで懐かしいし、銀座に構えた出版社も、建物がとても素敵である。

ととちゃんは、戦後の混乱期にあって、闇市に、ピンチよりは、チャンスを見つける。
それは、叔父からヒントをもらったものでもあった。
このまま、事務員としてお給料をもらって働いていても、一生にもらえる金額は限られている。

戦後の物資不足、そして、活字への希求が、大きなニーズを生み出している時期で、どんな雑誌でも、出版すれば売れる状況となっていた。

こうした状況に、自分自身の仕事人生を賭けてみるチャンスを見出したのは、さすがととちゃんだ、と思う。

ととちゃんには、「家を建てる」という目標もある。
まずは何よりも、家族を養わなくてはならない。
そうしたときに、勤め人としてお給料の少なさを嘆くよりは、起業をして社長になって、たんまりもうける、これは、とても楽しい発想だと思う。

思い起こしてみれば、歯磨き粉の件といっても、やはり、「一山当てよう」という行動力が、常子にはあったのだった。

常子の才覚の一番素晴らしい、と思えるところは、やはり経営センスだと思う。

常子と花山の関係が、あまりうまく見えてこないところはあるが、花山伊佐次という、有能な編集者を雇うことで、出版の仕事に、大きな宝の山を見つけた、ということだと思う。

この、花山伊佐次、噂には聞いていたけれども、やはりスカートをはいていた…。
すごかった…!

花山は、絵の才能もあるし、文章の才能もある。
絵の才能のある人、というのは、どこでもそうだけれども、社会常識からは、ちょっとはずれてしまうところがあるようだ。
けれども、才能があればあるほど、才能という大輪の花を支える柱が、必要になってくうる。
それが、経営であり、お金であり、「現実」であり、社会常識である、と私は思う。

かのゴッホも、絵の才能はとても大きかったのだが、絵ばかり描いていて、その絵を売ることや、絵を売って、次を描く絵の具代にすることには、まったく関心がなかったようである。
絵の才能を認め、肯定し、讃え、そのうえで、画家の生活や、画家としての仕事の成功をうながす、マネジメントが、必要だったわけである。

絵や音楽、文章の才能がある人には、自分か誰か他の人で、マネジメントをする人がいると、大成する、と私は思う。

いわば、才能と経営の二人三脚である。

常子と花山は、経営者と才能者ということで、二人三脚を組むことができた。
そこには、多大な葛藤もあっただろう、と思う。
でも、そこから生み出されたものが大きかったから、雑誌「あなたの暮し」は、大成功したのだろう、と私は思う。

これから、真夏、8月に入る。
「とと姉ちゃん」も、暑い暑い真夏を走り抜け、秋に向けて、どんどん進んでいく。
秋の稔りに向けて、毎日、毎朝の笑顔を、私たちに届けてくれる。
これからも楽しみに、常子とその家族たち、仲間たちを、見つめていきたい、と思う。



2016年7月24日日曜日

憲法草案。再アップします。

以前、5年ほど前であったが、日本でもツイッターを基盤とした、たくさんの人たちのデモ、大衆運動が起こるのではないか、という考えを持った。
そして、不満のエネルギーは、単なる現状の破壊ではなく、次なる新しい時代の構築であるべきだ、との考えにいたった。
世界各国では、本当に、ただの不満の爆発が、社会状況を破壊のための破壊に追いやっている。
しかし、心ある人たちは、次なる政府、次なる時代の構築に向かって、スクラップ&ビルドの活動を、続けている。

以下に示すのは、2011年の暮れに、朝倉聡子個人として、フランス憲法やアメリカ憲法をもとに、なかば「パロディ」の要素を含めながら、「誰でもがみな、憲法を考えてみることができる」と、提案した、憲法草案である。

当時の原稿が保存してあったので、ここでそのまま、再アップしてみたい、と思う。
たくさんの人が、この草案を見て、もっとよりよい草案づくり、そして、目指す目標の一致につながるように、との希望を込めて、ここにもう一度、示してみることにします。

朝倉聡子
2016年7月24日

☆ーーーー☆

新しい日本国憲法・草案(by聡子)
日本の国の憲法を、新しくするために、国民ひとりひとりが新しい国づくりを考えてみることが大切だと思う。
「どんな国造りをしたいか」国民全員が、草案を練ってみてもよいのかもしれない。
朝倉聡子も、基本的にはフランスの憲法の構成を基準にしたが、
草案を作ってみた。
ご笑覧ください。

日本国憲法
前文
私たち日本国民は、自由と平等と平和を愛し、それを促進していくために、これらの憲法を制定する。
平和主義に基づく、討論と協議による政治の推進と、助け合いの精神による公共扶助、公共福祉を推進する。
すべての国民が、健康で豊かな生活を築くために、政治と社会は、尽力する。
生命と子どもたちの幸福を守り、豊かな社会建設を行う。

第一章 主権
主権は国民にある。これまでの長い天皇制を排し、すべての国民が平等となり、
政治を推進する権利を持つ。

第二章 大統領
日本国が合衆国になるにあたり、大統領を制定する。
大統領の選出方法、権限については、条文に定める。

第三章 政府
大統領のもとに、公正な選挙制度によって選出された国会議員が集まり、
中央の政府を制定する。
この政府で行えることは、法律の改定である。

第四章 国会
公正な選挙で選ばれた議員が、集い討論する場を国会とする。
国会には、定例国会と臨時国会がある。
年に3度、定例国会を開き、国民からの要望を法律にするために、討議と決議を行う。

第五章 国会と政府の関係
国会で決められた法律に関して、政府は一定の権限を持つ。
すなわち、よくない法律を排除し、よい法律を実行する権限である。
また、政府は国会に対して、新しい法律の審議を求める権利を有する。

第六章 条約及び国際規定
国際間の条約や規定は、国会で審議し、決定したあとに、相手国に通知するものとする。
いかなる国際条約も、国会と国民の認証なしに、締結することはできない。


第7章 行政
法律を国民に施行していくために、行政を行う。
これは法律の実行化であり、現実化である。
行政を行うために、公務員制度を定める。

第8章 司法権
法律を守らない国民に対して、対応するために、司法の権限を定める。
最高裁判所を定め、次に地方裁判所を定める。
死刑に関してはこれを行わない。

第9章 人権
人権を守り、人権意識を向上させるために、特別委員会を置く。
すべての国民が、言論の自由、表現の自由、信教の自由、結社の自由を持つことと定める。

第10章 教育の権利
すべての国民が、自身の幸福のため、社会貢献のために、高い教育を受ける権利を保障する。

第11章 経済社会評議会
経済は国の要となる事業である。
国民が高いレベルの経済状態を獲得し、維持するために、政府は常に経済に関する観察と評議と、手助けを行わなければならない。
商業の自由を守るために、法律を順守するように努めなければならない。

第12章 地方自治
地方自治は、これを独立した州として認める。

第13章 アジア連合
日本国は、将来のアジア連合の設立に向けて、積極的に活動しなければならない。

第14章 改正
この憲法を改正する手続きは、国会と国民の討論ののち、必要な手続きのもと、行うことができる。



2016年7月7日木曜日

2016参議院選挙・終盤の状況について。

2016年、夏の参議院議員選挙の選挙戦も、終盤となった。
ここへ来て、自民党は苦戦を強いられている様子である。

昨年の、安全保障法案の時期から、日本国民の間には、根強い政治不信、与党不信が高まっている。
高まっているのは、平和への強い願いと、戦争への深い危惧である。

今回の参院選では、安全保障法案の文字が出てこない。
そのかわり、改憲、憲法改正の論議がある。

憲法改正を掲げる自民党は、この話題を避けたいようであるが、誰もそうは思っていない。
自民党にとって、大切な選挙戦略は、「改憲は必要である」「憲法9条の改正は必要である」「日本は国防軍を持つべきである」と、日本国民に思わせることである。

今年はいろいろな事件が、世界中で起こっているが、こうして参議院議員選挙の期間中に、それも直前に、バングラデシュで、日本人が巻き込まれるテロ事件が起こったのは、不思議なことである。

これは、偶然ではない。

この時期、私が脅されているのは、バングラデシュのテロ事件について、知っていることを、公表するな、と言われているのだと思って差し支えない。
バングラディシュのテロ事件は、首相官邸、麻生太郎氏が、IS、イスラム国に、たくさんのお金を払って、頼んだものである。

こうして、参議院議員選挙の選挙戦の期間中に、「世界は危険である」「日本は危険にさらされている」と、「事実をもって」訴えれば、日本国民が、改憲の自民党に投票する、そして、世論が、国防軍や戦争に、大きく動くことになる。
そうした目的をもって、与党自民党は、テロ組織に、テロを起こすように、頼んだ、というわけである。

私は、こうしたことを、許さない。
日本国民がこうした行為を許すはずがないのである。

自民党は、内部から苦戦している。
投票日直前になって、追加緩和の話も出ている。
安倍政権から始まった、自民党の暴走は、ゆるやかに止まっていこうとしている。

参議院選で与党が敗北すれば、次は、都知事選である。
ここで、民進党の候補に、ぜひともお願いしたいところである。

そのあとは、衆議院解散総選挙になってほしい、と思う。
たいへんな根気がいることであるが、あの、戦争に向かって突進していった、安倍政権の暴走を止めるのには、ゆっくりと、確実に、自民党の議席を減らしていくしかないのだ、と私は思う。

一緒に、がんばりたい、と思う。




2016年7月2日土曜日

NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第10週「常子、プロポーズされる」感想。

第11週「常子、失業する」
第12週「常子、花山伊佐次と出会う」
第13週「常子、防空演習にいそしむ」



朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」も、とうとう7月に入った。
半年間の連載ドラマである。
持久走のようなものだ、と思う。
4月の放送開始から三か月たった、ということになる。

民放のテレビドラマでは、三か月で「ワンクール」というテンポで放送されていることが多いから、ここまで毎朝三か月観る、ということは、本当に気の長い話である。
それが、もう三か月続く。

女性たち、特にご家庭で暮らすご婦人の皆さま、それから高齢のかたがたが、毎日どのような生活リズムで暮らしているのか、朝のあわただしい時間帯に、時計代わりになるテレビドラマがどんなものか、だんだんとわかってきた、と思う。

NHKの朝の連続テレビ小説は、もうずっと前から続いてきて、もう何年もこのタイムスケジュールで一日を送っている、という視聴者もたくさんいる。
私もそのひとりである。

そのテレビドラマが半分まできた、ということは、それなりに、達成感とか充実感のあることではないだろうか。


大好きな「ととちゃん」は、戦前編と戦中編を終えて、いよいよこれから、戦後編に入る。

私も、毎週毎週、一週間ずつ感想を書きたかったけれども、政治的な状況や社会状況のなかで、少しずついろいろなことを進めてきていて、そのなかで書けない日もあったけれども、毎日、一視聴者として楽しませていただいて、とても楽しかった。

それで、4週間分の感想を、ここにまとめてみようと思う。

第10週は、女学校時代から、フレンドリーなお付き合いをしてきた、星野武蔵からのプロポーズと、そして別れであった。
初恋と、その恋への別れは、少女時代への別れでもある。

でもその恋も、戦争という社会状況と、常子の家庭環境と、責任と、生き方と、それから、星野のほうの研究や仕事、といういろいろな理由で、別れるしかなくなる。

本当に、ふたりは結婚できる状況ではなかったのだろうか。
いろいろな意味で、切ない話である。

やっぱり、好きな人と結婚できるのが、一番素敵なことだ、と思う。
常子にもいろいろな理由があって、選択をした、ということだけれども、本当は好きな人と一緒になるのが、一番の幸せだったんじゃないかなぁと思う。
そう考えると残念だ。

でも考えてみると、星野武蔵は、大阪へ行って研究者になる、ということは、人生の目標であった、その夢が叶う、という状況だったということになる。
ご両親もかねてより希望していた、ということだ。
とすると、常子と武蔵の結婚によって、武蔵の人生の目標は、達成できる、ということになる。

常子のほうはどうだろうか。
常子は、お父さんが亡くなってから、一家を守る、という三本柱の目標を立てている。
妹たちを守る、妹たちを嫁に出す、家を建てる、という目標である。
もしも、武蔵と結婚して大阪に行くとなると、これらの三本柱の目標は、どれもこれもかなわないまま、挫折、ということになってしまう。

結婚する、ということが、人生の目標の「挫折の結果」だとすると、こんな変な話はない、ということになる。

もしも常子が、子どものころから、人生の目標など持たず、目標に対する努力もあまりせず、教養を身に着けるくらいの感覚で女学校へ行き、そして、人生に対して「ニュートラルな」状態でいたのなら、好きな男性との結婚で、夫の人生に寄り添うことが、自然にできたのではないか、と思われる。

自分の人生に対して「ニュートラルで」いること、これは、アイデンティティの問題かもしれない。
また、親やきょうだい、お金と生活、住む場所と仕事、といったことは、環境と呼べるかもしれない。
アイデンティティの点で、ニュートラルであること、環境の面でもニュートラルであること、これが、結婚に関して、「結婚しやすい」状況かもしれない。

女性は、結婚に関して、ニュートラルでいたほうが、結婚しやすいということかもしれない。

そう考えてみると、子どものときから将来の目標を持ち、高校で一生懸命勉強して、大学では専攻を持ち、資格試験にも受かって専門職に就いた、という方向性で生きてきた女性にとっては、結婚は、すごく、アイデンティティを「折る」ほどの問題となってしまうのかな、と思えてきた。

常子が、好き、という気持ちだけでは、結婚を素直に選べなかったのは、女性としてだけではなく、人間としての生き方、アイデンティティに、しっかりとした芯があったからだ、と言える。
それがいいことなのか、わるいことなのか、そこまでは私にはわからない。
でも、結婚に関しては、きっと、結婚という選択とは対立してしまうほどの、大きな問題となったのだろう、と思う。


それでも、好きな人と一緒になるのは、本当に素敵なことなのに、もったいない、と思った。

次の週からは、戦争という背景のなかで、森田屋さんのことや、祖母の滝子との別れなど、常子の人生の変動期が描かれていたように思えた。

特に、参議院選挙も近いからか、戦争の描き方には、NHKの思い、脚本家やプロデューサーの思いが、表れていたように思う。
近年の日本では、戦争が昔のこととは言えない状況になっていたので、何かとても身近に感じさせるところだった。

そして、常子は今度は、失業してしまう。
この失業のいきさつというのは、本当にこういうものだったのか、と思うけれども、それも、女性の働き方を考えるうえで、とても参考になるものだった。

お竜との出会いは、いささか不自然なかんじがする。
それから、ビヤホールというのは、あの当時は、職業婦人としては流行っていたのかもしれないけれども、女性の振舞い方として、考えさせられる。
やはり、人前でお酒を飲むとか、お酒をふるまう席に出る、というのは、控えておくのが、女性の慎み、というものではないだろうか。

女性だから、という理由で、自由が束縛されるように感じる人も多いようだけれども、本当は、世の中には、男性が出入りする専門の場所と、女性たちが出入りするべき専門の場所、というのは、分かれているものだ、と思う。

そういう話になるとまたやっかいだけれども、常子のとった行動は、やはりどこかで軌道を外れてしまうような、失業しても当たり前、とも言えるような行動だったのではないか、と私は思う。
私だったら、女性同士で、お酒をふるまう店には出入りはしないんだけど、と思う。


次に、花山伊佐次との出会いがあった。
これは、視聴者みんなが楽しみにしていたものだった。
花山氏とのエピソードは、戦後に続いていくものなので、これからを楽しみにしていよう、と思う。

それにしても、戦争は、つらく悲しいものだ、と思う。
これまでも、朝ドラでは、何度も何度も、戦争を、いろいろな角度や視点で描いてきたけれども、私は、滝子さんが、200年続けてきた青柳商店をあとにするところや、あるいは、にぎわっていた深川の情景が消えていくところは、とてもつらかった。

これから、私たちは、明るい賑やかな未来に向かって、ひとつひとつまた、積み上げていくんだ、と本当に思う。

季節は真夏を迎える。
そして、「とと姉ちゃん」の物語も、熱いクライマックスを迎える、ということになる。
これから、常子がどんなふうに、少女時代を乗り越え、戦争を乗り越えて、それらをすべて、自分の力にして、伸びていくのか、本当に楽しみである。

私も、暑い夏を、常子と一緒に、悩んだり、笑ったりしながら、太陽のほうを向いて、向日葵の花のように、伸びていきたい、と思った。