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NHK連続テレビ小説「ひよっこ」第4週「旅立ちのとき」感想。

今週の「ひよっこ」は、とうとうヒロインが、故郷を旅立って、東京へ向かう場面となった。 朝ドラでは、4月から9月の前半期では、地方出身のヒロインが、ストーリーの途中で、必ず東京に上京することになっている。 撮影上のさまざまな条件にもよるのかもしれない。 けれども、今回の「ひよっこ」では、「殻を破る」ということがテーマとなっているので、今週は、ヒロインの人生の、一回目の「殻破り」が行われた、ということかもしれない。 きっと、何回もこうして「殻破り」が行われるのだろう。 考えてみれば、生きていくというのは、殻破りの連続かもしれない。 観ている私たちにとっても、「そう考えてみれば、あのときが私の、殻を破ったときだったのだ」と思い出されるように思う。 「私も故郷を出立するときには、確かにあの場面があった…。」 そう思った人も多いのではないだろうか。 朝ドラ15分の間に、涙をさそうシーンが毎回毎回描かれる。 「人間っていいな」と思わせてくれる、幸せなドラマである。 ところできょうは、主題歌である「若い広場」について、少し書いてみようと思う。 作詞作曲、そして歌は、桑田佳祐さんである。 ☆ーーー 若い広場 pon pon pon … 愛の言葉をリル シャイなハートがドキドキ あの日観てた"サウンド・オブ・ミュージック" 瞼閉じれば蘇る 幼い頃の大事な宝物だけは ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ah ah 夜の酒場でLonely あの娘今頃どうしてる? さなぎは今、蝶になって きっと誰かの胸の中 若い広場 愉しドラマ 夢膨らむ 青い空 肩寄せ合い 声合わせて 希望に燃える 恋の歌 ☆ーーー 「ポンポポン」「リールー」「ドーキドキー」と、音感のよい言葉が次々に飛び出してきて、桑田佳祐さんの独特の歌い方とともに、耳になじむ楽曲である。 …と思っていたら、私のまわりの人たちにとっては、「意味わかんない」という感想があった。 それで、この歌について、いろいろ考えてみた。 桑田佳祐さんといえば、以前、サザンオールスターズというバンドを組んで、いっせいを風靡した。 デビュー曲の「勝手にシンドバッド」では、「砂まじりの茅ヶ崎」と歌って、国語審議会のえらい面々から、「意味がわからな

NHK連続テレビ小説「ひよっこ」第3週「明日(あす)に向かって走れ!」感想。

四月始まりの連続テレビ小説も、3週目に入った。 朝ドラファンとしては、3週目もまた、ロケ中心というのは、ドラマの作り方の丁寧さにまで、目が行くものである。 本当にずいぶんと、昨年の秋から、ロケを始めて作り貯めてきた、ということで、時間をかけて積み重ねてきたドラマに、心あたたまる思いがする。 今週の見どころは、ヒロインみね子をとりまく仲間たちが集まって、村の聖火リレーをするところである。 計画を立てて、村の青年団にそれを伝えに行った。 「政治」という言葉がセリフにはいってきた。 こうして、自分たちの思いを的確に伝えて、村の行事に実現していくという「やり方」が、政治の基礎なのだ、と思う。 政治と提案と予算が、とてもわかりやすく描かれていて、視聴者の子どもたちのためになる、と思った。 もしかして、ヒロインみね子は、将来は、政治家になるのだろうか…? と空想してしまう。 今回の朝ドラは、実在するモデルがいなくて、完全に脚本家のオリジナルだ、ということなので、ヒロインの歩んでいく人生の道や、職業や、結婚相手などが、まったく未知数なので、私もこうして連載を書いていて、ドキドキする。 さて、私はこのドラマから、「新しいライフスタイルを見つけたい」と思っていると、何度も書き記した。 セットや大道具、小道具、衣裳、そして、セリフやものの考え方、捉え方、すべてにおいて、昭和の時代を描いている。 どこをとっても、昭和のよいところが描かれていると思う。 先週も書いたけれども、「原始時代に戻るところまでいかないで、それでいて、現代の私たちがなくしてしまった、大切なもの」を取り戻したい、そういう気持ちでいる。 今週、私が特に取り上げたいのは、昭和の時代だから、地方の農村だから、ということもあって、独特の人間関係の絆である。 今でも、地方の農村では、血縁を中心とした濃密な人間関係が築かれている。 それは、人と人とがつなぐネットワークである。 そのネットワークは、人が生きていくための、セーフティーネットにもなり得る、大事な絆である。 たとえば、第1週であったが、農業の大事なとき、稲刈りのときは、親類もご近所の集まって、稲刈りの仕事に協力し合った。 この「いざというときの協力体制」こそが、地域のネットワークのすばらしさであると思う。 今週は、み

NHK連続テレビ小説「ひよっこ」第2週「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」感想。

世界情勢が混迷するなか、テレビの世界は「明るい劇場」のようだ。 緊張してこわばった心を、わずかな時間でも、ときほぐすことができる。 エンターテイメントは大切な文化である、と思う。 重苦しい時代の圧力があって、その片隅から、大きく花開いていくのが、文化というものかもしれない。 そして、大衆芸術というのは、たくさんの人々からの支持があって、栄えていくものだ、と思う。 今回の朝ドラ「ひよっこ」の脚本は、岡田惠和さんである。 すでに、たくさんの作品を世に送り出し、高い評価を得ている脚本家のかたである。 私も、朝ドラでは、「ちゅらさん」「おひさま」と、岡田氏の作品を観てきて、大好きなファンである。 岡田脚本の大好きなところは、なんといっても、岡田氏が持っていると思われる「テーマ」の素晴らしさである。 今週、第2週のテーマが「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」であるが、まさにこれこそが、岡田氏の、一貫したテーマであるように思う。 人生には、つらいことも悲しいこともある。 でも、どんなときでも、上を向いて、ニコニコ笑顔で生きていきたい。 それは、楽観主義であり、ポジティブシンキングとも呼ばれる、人生観であると思う。 「悲観はそれ自体、悪である」私はこの言葉がとても大事であると思う。 真実である、とも思う。 これから先の未来というものは、必ずしも悪いほうへ行くとは限らない。 悲観的なものの見方や、悲観的な、人生に対する態度は、未来をますます暗くしてしまう。 人は、未来を明るく照らすために生まれてきたのであって、今ある状態をますますよくない方向へもっていくのは、とても悪いことだと思う。 人は、状況も人生も、良いほうへ、良いほうへ、と変えることができる。 それなのに、苦しみや悲しさを嘆くばかりでは、生まれてきた意味がない、とまで、思うときが、私には、ある。 それなので、岡田脚本のテーマは、苦しみも悲しさもつらさも、どんなときにも「笑っちゃおう」で、乗り越えていくので、大好きなドラマになるのである。 これからも、ヒロインを取り巻く状況は、山も谷もあるのかもしれない。 それを、どんなふうに笑顔で乗り越えていくのか、これから毎日、観ていくのに、とても楽しみなドラマである。 ところで、ここまでのドラマのストーリーであるが、それほど大きな動

NHK連続テレビ小説「ひよっこ」第1週「お父ちゃんが帰ってくる!」感想。

花の季節になった。 新学期。新年度。「新しい」という文字が、花びらのように輝いて見える。 つらく長い冬だった。 ひと段落ついた、と思ったら、また世界情勢は不穏な気配を見せている。 こんなつらい時代には、みんなで肩寄せ合って、笑ったり歌ったりすることが、とても大切だと思う。 そうして始まった、NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」である。 私は正直言って、昨年の「とと姉ちゃん」のとき、半年間書き続けることが、こんなに大変なことだとは思わなかった、というくらい、大変だった。 でも、あの重たい思いをした夏に、たくさんの人と、同じ時間に、同じテレビドラマを観て、そして、乗り越えていったことは、かけがえのないことだった、と思う。 また、一週一週、一文字一文字、楽しかった感想や、うれしかった感想を、書きつづることができたら、それでいいのかな、と思いました。 ところで、「ひよっこ」始まりましたね。 舞台は茨城県で、主人公は、谷田部みね子さん。 私たちはすでに、「谷田部さんを観よう」とか、「若い広場を観よう」とか、いろいろな愛称でこの「ひよっこ」を呼び始めています。 足踏み式ミシン、使いやすかったですよね。 初めてのハッシュドビーフの味、忘れられないですよね。 ポークカツサンド、とてもおいしそうです。 コンビニエンスストアに走りたくなりましたよね。 懐かしい型の自転車。 懐かしい田んぼの風景。 たくさんの、懐かしい昭和レトロの世界を、ドラマでたくさん味わったら、新しい季節の新しい時代に、懐かしくて新しい、もっとあたたかいライフスタイルが、見えてくるのではないか、とも思います。 さて、スイッチがカチ、と上がりました。 おいしいご飯の炊きあがりです! 「ひよっこ」楽しみにしています!