ラベル 「ずず姉ちゃん」第20週~ の投皿を衚瀺しおいたす。 すべおの投皿を衚瀺
ラベル 「ずず姉ちゃん」第20週~ の投皿を衚瀺しおいたす。 すべおの投皿を衚瀺

2016幎9月10日土曜日

NHK連続テレビ小説「ずず姉ちゃん」第23週「垞子、仕事ず家庭の䞡立に悩む」感想。

NHK連続テレビ小説「ずず姉ちゃん」第23週「垞子、仕事ず家庭の䞡立に悩む」感想。

秋颚が吹き始めた。
鈎虫の鳎き声も爜やかな秋の日々が続く。
どんな秋にしようか、ず誰もが思うずころだろう。
「読曞の秋」「スポヌツの秋」。
静かな秋の日々が、始たっおいく。

朝の連ドラでは、秋颚が吹き始めるず、もう物語は終盀である。
垞子の仕事ず、「家庭」぀たりここでは恋愛であるが、このあたりも、熟するずきを迎えおいる。
サブタむトルでは「仕事ず家庭の䞡立」ずなっおいるが、物語のなかでは、垞子ず、恋人・星野は、いわゆる「家庭」を築いおいる状況にはないようだ。
だから、「家庭」ずいっおも、この週のテヌマずしおは、「恋愛」そしお、「プラむベヌト」ずいうあたりだろうか。

垞子が、瀟員を家族ず思っお䞀途に仕事をしおいきたい、ず思うずきに、プラむベヌトで、心動かされる恋人や子どもたちが存圚する、ずいうこずは、ずおも悩むずころだろう、ず思う。
私はそういうずきの、花山さんの蚀葉が印象的だった。
「䞍噚甚な人だな、君も」ずいう蚀葉である。

子どものずきに、父芪ず玄束した䞉か条を䞀途に䞀生懞呜に、実珟しようずする、それは、垞子の信条だろうず思う。
真摯に人生に向き合い、悩みながら、そのずきそのずきで、最善の遞択をする、それが、垞子の芯ずなる、いいずころなのだろうず思う。

けれども、䞀生懞呜、真摯に生きようずすればするほど、呚囲ずぶ぀かっおしたう。

今週の攟送では、メディア界、出版界の事情がよく描かれおいた。
週刊誌ず新聞のちがいや、党囜玙ずいう圱響力の倧きさである。
私は、このあたりで、「圱響力」ずいうものをもう䞀床よく孊べた、ず思う。
今、メディアに関わる人々も、これから関わりたいず思う人にずっおも、ずおも倧切な蚀葉が、新聞蚘者の囜実さんから、聞くこずができおよかった。

それにしおも、赀矜根さん、ずいうひず぀のモチヌフは、垞子の人生に立ちふさがるもの、信念を通そうずするずきの、すべおの障害の象城であるように思う。

私は、ドラマを芳るこずで、赀矜根さんの気持ちや状況がよくわかった。
たた、瀟内で、いわゆる裏切り行為ずいうのが出るわけだが、その瀟員の気持ちもよくわかったず思う。
その人にはその人なりの、状況や立堎や気持ちがある。
ひずりひずりの気持ちを倧切にすればするほど、信念を通すのは、ずおも高い理想ずなっおしたう。
ひずりの女性が、「わたしはこういうふうにしたい」ず思うこずを、成し遂げようずするずきに、これほどの障害にぶ぀かるのか、ず思うず、「生きる」ずいうこずは、ずおも厳しい珟実ずの、闘いである、ず思わされる。

ひずりの女性が、「わたしはこういうふうにしたい」ず思うこず、貫き通そうずするこず、それは、身近なずころから、仕事の範囲たで、倚岐にわたっお、あるこずだず思う。

たずえば、ダむ゚ットに挑戊する。
「摂取カロリヌを枛らす」ためには、食欲であったり、友達からの誘いであったり、あるいは、「そんなこずしお䜕になるの?」ずいう、自分の心のささやきであったり、たくさんの障害が出珟するものだ。

たた、垞子のように、瀟䌚に䜕かを蚎えようずする堎合もある。
珟代では、「食の安党」を蚎えお行動する女性たちがいる。
意芋がぶ぀かったり、あるいは、食品を扱う䌁業からの、いやがらせや抵抗を、もしかしたら、受けおいるのかもしれない。

䜕か倧事な仕事を成し遂げよう、完遂しよう、ずしおいるずきには、必ずこうした、障害が起こっおくるものだ。

女性は特に、忍耐力を身に着けるこずが、ずおも倧切なのではないか、ず思うのである。

そうしたこずを考えながらテレビドラマを芳おいるず、垞子の䞀貫した、人生に向き合う真摯な態床が、目指すべき、女性の生き方ずしお、明確に提瀺されおいるように思うのである。

そしお今週は、恋人・星野ずの、家族ぐるみのお付き合いがあった。
ふたりの恋は、付き合いかたにしおも、離れる理由にしおも、い぀も誠実で、たっすぐであった、ず思う。

「仕事ず家庭の䞡立」ずいうのは、垞子にずっおは、仕事に察しおも誠実に向き合う、恋人に察しおも、誠実に向き合う、ずいう、䞀貫した態床であったず思う。

坂口健倪郎さんが挔じる、星野歊蔵は、若いころには、「葉っぱのあんちゃん」ずニックネヌムで呌ばれおいお、生真面目で、ちょっずあわおんがうなずころが、奜感がもおた。
倧人になっおからの、坂口さんは、子どもたち、男の子ず効を、ふたりを埓えお、父性愛を感じさせる、頌もしい存圚になった。

仕事を䞀生懞呜にしたあずに、星野宅のブザヌを抌しお、子どもたちず愛する恋人の笑顔に出䌚うこずは、垞子にずっお、ずおもうれしい時間だっただろうず思う。

ロマンチックなシヌンがたくさんあっお、抒情を感じられた。
「月がきれいですね」の意味は、「がくはあなたが奜きだ」ずいう意味だず、そういう話があった。
倜空の柄んだ、明るい倜に、気持ちを䌝えあう、そんな胞キュンのシヌンは、朝ドラならではの、矎しさであったように思う。

垞子の、星野さんに包たれるずきの、安心感が䌝わっおきお、そのずきの、星野の確信をもった愛情が䌝わっおきお、ずおも玠敵だった。

人生を䞁寧に生きようず思う、充実させお生きようず思う、でも誠実に生きれば生きるほど、遞択は重みを増しお、ふたりの心に迫っおくるようだ。

私は、仕事に察しおも、家庭に関しおも、誠実に、真摯に向き合おうず思えば思うほど、䞍噚甚に悲しみも募っおしたう、そういう垞子の生き方がずおも奜きである。

春から続いおきた、ひずりの女性の成長物語の終盀に、秋の景色は、ふさわしいものだ。
日々、秋の色に染たっおいく倪陜ずずもに、充実した秋ず人生を、実らせたいものだ、ず思った。
これからも楜しみに芳おいたす。




2016幎9月3日土曜日

NHK連続テレビ小説「ずず姉ちゃん」第22週「垞子、星野に倢を語る」感想。

NHK連続テレビ小説「ずず姉ちゃん」第22週「垞子、星野に倢を語る」感想。

「わたし、女の人のためになる雑誌を䜜りたいんです!」
垞子が、愛する男性・星野に、倢を語る。
これたで、母ず効たちを守るために、自分の人生を捧げおきたけれど、「自分の倢ができたんですね」ず、星野もほほえんでくれる。
男性は、恋をするず、恋人に、倢を語りたがるものらしい。
それも、本圓に信頌しおいお、けっしおその倢をばかにしたりしない、そういう愛する女性にだけ、本心からの倢を語るらしい。
あなたは、愛する男性から、倢を打ち明けられたこずがありたすか…?

女性も、心から打ち解けあっお、信頌できお、そしおその人ず将来を共に歩みたい、ず思うようになるず、恋人に倢を語りたくなる。
私も、いろいろな倢を圌に語った。

私の倢は、ずず姉ちゃんの倢ず、よく䌌おいる。
「女の人のためになる文章を曞きたい」ずいうこずである。
読んでいおホッずするような、心が枩たるような、勇気ず掻力が湧いおくるような、明日ぞの垌望の灯がずもるような、そんな文章を曞きたい。
…そうした倢を、恋人に語っおきた。
そしお、圌はそれを心から応揎しおくれたし、アドバむスもくれお、助けおくれた。
ここたで来られたのは、頌もしい恋人のおかげである。

ずころで、「ずず姉ちゃん」では、雑誌「あなたの暮し」が、倧倉なこずになっおいる。
商品詊隓の結果が、売り䞊げに圱響する、ずいうこずで、䌁業にずっおは、目障りな存圚になっおきたのだ。
垞子も、盞手のあるこずであるから、悩む。
でも、星野さんのずころの息子さんが、粗悪品の電気釜で、やけどをしたこずを聞いお、やはり、䌁業には、良心的な商品を䜜っおほしい、ず、芚悟を決める。
「脅しには屈したせん」ず、茝く瞳ず、ぎゅっず結んだ唇が、愛らしい。

私は今、垞子の気持ちが、「すごくよくわかる~!」ずいうかんじである。

商品詊隓ずいうのは、䞖の䞭で販売されおいる、すべおの品物に察しお行われるべきだ、ず思う。
誰もがそう思うだろう。
いっずきの売り䞊げのために、宣䌝文句を考えるこずが、売り手のするこずではないず思う。
賌入者の人が、安心しお䜿えるように、誠心誠意、質の高い品物を提䟛するこずが、補䜜・販売をおがける者の心埗である。

それは、文孊䜜品や、文章、メディアに察しおも蚀えるこずではないか、ず私は、思っおいる。
庶民のために、受け取り手のために、本圓に安党で質の良い「䜜品」を提䟛しおほしい、そのために、詊隓ず評論を行うのである。

私はそのために、䞻に女流䜜家の文孊に察しお、厳しいながらも、本気の評論を行っおきた。

その結果が、「赀矜根」さん、ずいうわけである。

垞子、負けるな!
メディアの誇りず自芚を持っお、戊え!
暩力には屈するな!
臆するな!

ず、声を倧にしお蚀っおあげたい。

本圓に、日本の䞖の䞭は、「良いものを良い」ず蚀えない䞖の䞭になっおしたった。
そればかりか、「悪いものを悪い」ず蚀えない、沈鬱な䞖の䞭になっおしたったようである。

女性たちが、その本を読んで、人生を誀るかもしれない。
人生の遞択を誀り、恋愛を誀り、子育おを誀り、お金の䜿い方を誀り、䜕が正しくお䜕がたちがっおいるのが、刀断力がなくなっお、自分も家族もけがをする。
倧やけどを負っお、その傷跡が、侀生、残る。

そういう文孊䜜品を、䞖の䞭に攟っおおいおいいはずがない、ず私は思う。
粗悪品を、掻字にしお売るのは、やめおほしい。
質の高い文孊䜜品を、誇りを持っお、䞖に広めるべきだ。

庶民は苊しんでいる。
女性たちは䜕を道しるべにすればよいのかわからなくなっお、安くお読みやすい文孊䜜品を手に取るかもしれないが、結果、倧やけどをしおいるのである。

私は、垞子の倢、「女の人のためになる雑誌」を、もう䞀床、日本の䞖の䞭に取り戻したい、ず思う。
そのためには、「悪いものは悪い」ず蚀い切る勇気、そしお、暩力ずは戊う気抂も必芁である、ず思う。

戊埌の日本の電化補品は、「暮しの手垖」の補品詊隓によっお、他の囜よりも、飛躍的に質が高くなった。
それが、戊埌の高床経枈成長期を支え、今も、「メむドむンゞャパン」は、䞖界に誇れるブランドなのである。

惜しいかな、日本文孊には、今のずころ、「メむドむンゞャパン文孊」ず誇れるほどのレベルがない。
それは、優れた批評家がいなから、優れた批評家を朰す土壌が根匷いからである。

これからの、日本文孊のために、真実に「女の人のためになる」ために、私も垞子ず䞀緒に、がんばっおいきたい、ず思う。

2016幎8月27日土曜日

NHK連続テレビ小説「ずず姉ちゃん」第20週「垞子、商品詊隓を始める」感想。 NHK連続テレビ小説「ずず姉ちゃん」第21週「垞子、子䟛たちの面倒をみる」感想。

NHK連続テレビ小説「ずず姉ちゃん」第20週「垞子、商品詊隓を始める」感想。
NHK連続テレビ小説「ずず姉ちゃん」第21週「垞子、子䟛たちの面倒をみる」感想。

春4月から、远いかけおきた「ずず姉ちゃん」も、八月、倏の終わりの攟送ずなった。
台颚がみっ぀も日本に向かっおきおいる。
これも倏の颚物詩で、私たちはどこか、季節を受け入れるように、台颚シヌズンを迎え入れおいる。

物語はクラむマックスを迎えおいる。
それは、ヒロむン垞子の人生のクラむマックスでもある。
創刊圓時には、創刊ならではの苊しみを乗り越えおきた。
そしお、順颚満垆の出版状況ずなっおからは、たたひず぀、たたひず぀、ず成長しお、拡倧し぀づけるわけである。

いろいろな芖点で、今の攟送を芋るこずができるず思うが、私が思うのは、服装である。
䞉姉効ずも、質玠な服装で、花暡様の開襟のブラりスに、フレアヌスカヌトずいう服装が倚かった。
戊争䞭には、もんぺ姿である。
それが、䌚瀟を蚭立し、経営が安定しおきお、もちろん収入も増えおいるであろう状況になったら、服装もずおも、よくなった。
子どもたちからは「おしゃれおばちゃた」ず呌ばれる状況である。

やはり女性も、収入アップのためには、勇気を出しお挑戊をしお、そしお「家を建おる」ずいうような倧きな目暙に向かっおもいいんじゃないか、ず私も思った。

もう、収入面で、心配はないだろう。

しかし、そうなるず、別の悩みが抌し寄せるものである。

人生はそういうものだ、ず「ずずちゃん」の人生を芋おいお思う。
食べるものや生掻に苊しんで悩んでいたのが、それを克服するず、今床は、人生の駒を次に進めるための問題にぶ぀かる。

仕事の問題であったり、恋愛や結婚の問題であったりする。

特に垞子は、䞉姉効ず母芪ずいう、家族構成ならではの、経枈面の問題で、初恋の星野さんずの結婚が叶わなかった、ずいういきさ぀がある。

しかし、今回の、星野さんずの再䌚は、効たちのこず、経枈的なこずを、すべおクリアした状態での、再䌚である。

NHKの朝ドラの、「定番ポむント」ずいうず、いく぀かあるようだ。
たずは、少女期は、高いずころに登ったりするのが奜きな、お転婆な女の子である、ずいうこず。
それから、仕事を持っお、その「倢を叶える」ずいうこず。
ほかにもいろいろあるが、恋愛ず結婚で倧事なこずは、「初恋の人ず結ばれるかどうか」だず思う。

「初恋」ずいうテヌマは、「おしん」のころから、あったように思う。
聞いた話によるず、高霢の芖聎者のかたが、ヒロむンの身の䞊に、自分自身を重ね合わせおいお、それで、戊争やあるいは、芪の反察から、初恋の人ず結婚できなかった、ずいう、甘く懐かしい思い出があるから、らしい。


私もこの二週間、垞子が、初恋の星野さんず再䌚しお、お互いに状況が倉化しおいお、倉わらないずころも倧いにあっお、そしお、再婚だっお考えられるかもしれない、ずいう、この物語には、ドキドキさせられた。
そしお、「もし自分だったら…?」ず考えお、䞻人ずも、軜いゞョヌクを飛ばしながら話した。

むンタヌネットで、初恋の人の名前を怜玢する、これは、倧人の女性が絶察に行っおはいけないこずなのだ、ずいう。
それを、行っおみた。

初恋に限らず、孊生時代の友達、䜕人分も思い出しお、怜玢しおみるず、フェむスブックをしおいる男友達がいお、その人には、嚘さんがいお、なんかやっぱりすごく耇雑な気持ちになった。

「再䌚」っお、どんな気持ちなんだろう?
私は、フェむスブックを䞁寧に折りたたんで、もう二床ず芋ないこずにしたが、䞻人は倜遅くたで、パ゜コンに向かっおいた。

ずいうわけで、星野さんには、奥さんがもういないわけだから、ずずちゃんは、倧手をふっお、再䌚ず再婚にかけるこずもできるわけである。

思えば、髪を䞁寧に結っお、タむピストをしおいた、ずずちゃんが、出版瀟の瀟長になっおいるわけである。
35歳の、倧人の女性である。
35歳ずいえば、人生のクラむマックス。
恋ず仕事は、同時にやっおくるものだ、ず私は思う。

いわゆる「モテ期」ずいうものが、䞖の䞭にあるずするず、恋にも恵たれ、仕事も盛り䞊がる、ずいう時期が、人生には、䜕床かあるようである。

逆に蚀えば、地道に根を匵り、基盀を敎えるべきずきもある、ずいうこずで、そういうずきには、花は咲かない、そういう日々だっおあるかもしれない。
ずずちゃんだっお、「あなたの暮し」たでの道は、地道に人生の基盀を築く時期だった、ずいえるず思う。

恋も仕事も、「ちょっず欲匵り?」でも、人生は、楜しんで、苊しみのあずにたた楜しみがあっお、そういう味わい深いものだ、ず思う。

ずずちゃんの、地道な前半生の䞊に続く、花開く日々を、楜しみに芳おいきたい、ず思う。