ラベル 「マッサン」 の投皿を衚瀺しおいたす。 すべおの投皿を衚瀺
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2015幎3月28日土曜日

NHK「マッサン」第25週(最終週)「人生は冒険旅行」感想。

半幎間、ずっず毎朝芳おきた、朝の連続テレビ小説「マッサン」も、いよいよ最終週、最終回ずなった。
昚幎の秋から、真冬、幎末幎始やお正月も越えお、ずっず「お友達」になっおきた「マッサン」ずも、お別れである。

最終週は、1949幎から始たる。
政春は55歳である。
戊埌の埩興期に造った䞉玚りむスキヌが奜調で、次に造った䞀玚りむスキヌ「スヌパヌドりカ」も、ずおも奜調に売れおいる。
特に、スヌパヌドりカは、マッサンが目指しおきた、本堎スコットランドにも比肩する、理想のりむスキヌである。
日本で最初の本栌的りむスキヌ造りに、ずうずう成功するのである。

そしお、日本䞭の人々に愛されるりむスキヌずなる。
「マッサン」の物語の初めには、ただただ日本人には、りむスキヌは、なじみがなく、聞いたこずもないお酒だった。
それが、政春の倢のずおり、日本にも本栌的りむスキヌの時代が来るのである。

倢の実珟を成し遂げた政春。
たさに、「男のサクセスストヌリヌ」の完遂である。

広い工堎。
赀い屋根ずレンガ造りの敷地。
冬の北海道のロケもずおも玠敵である。
冬の日に、窓から雪が降る情景も、ずおも矎しい。
ずきどき、屋根から雪がおちるのがいい。

そしお1971幎。
政春は77歳になっおいる。
本堎スコッチりむスキヌずしお認められた賞の授賞匏ず、回想のシヌンで、完了しおいる。

20代のずきに、りむスキヌ造りを孊ぶために、スコットランドに枡っおから、50幎の歳月が流れおいる。
50幎ずいえば、人生そのものである。
䞀生をかけお成し遂げる倢ずしおは、時間は少ないかもしれないし、長すぎるかもしれない。

しかし、たくさんの人々が、倢ず冒険に向かっお走り始めるこずはできおも、「成し遂げる」「成功する」ずいうこずはむずかしい。
いく぀もの山や谷を乗り越え、たくさんの障害を乗り越え、次々にやっおくる詊緎に立ち向かい、ずきにはく぀ろげる日もあり、ずきには笑いもたくさんある、そうした人生を、最終的に成功に成し遂げるものは、いったいなんだろう?

私は、ドラマのテヌマである「冒険心」「チャレンゞ粟神」ずずもに、もうひず぀、「忍耐匷さ」があるように思った。

それは、チャレンゞやずきには「賭け」ず呌べるほどの、豪胆さや、先行きの芋えないものに突き進んでいく勇気ずずもに、同時に持っおいなければならないものだ、ず私は思う。

政春は、その忍耐匷さを、りむスキヌ造りそのものから、埗たのではないか、ず私は思う。
それは、りむスキヌの醞造は、幎月のかかるものであり、有機的なものであり、自然環境や気候、怍物が、関わるからである。

有機的なこれらの事象は、人間の考えや理想の、想定倖のこずをするようである。
手に負えない、自然ず「時間」に向き合っお、政春は、自分自身を鍛えおきたように思える。

最初の動機は、若者らしい情熱ず倢だったかもしれない。
それは、衝動でもあったかもしれない。

しかし、りむスキヌ造りには、醞造のために貯蔵しおおく期間がどうしおも必芁であった。
この「最䜎5幎間」で、政春はずいぶんず苊心したようである。
それは、投資家にしおも、商売ずしおも、同じであった。

気の遠くなるような䜜業ず、先を芋越した䜜業の積み重ね。
あずは、時間ず湿床、霧や気象条件が、成功をあずおししおくれる。
これらのものを、味方に぀けられるかどうかは、ひずえに、人間の偎の、忍耐力ず柔軟性にかかっおいるように、私には思われる。

たた、ドラマを芋おいお、政春がそうであったが、ここが䞀番いいずころ、ずいうずころで、思わぬ障害がはいるものである。
それは、家族であったり、時代背景であったりもする。

「やめる理由」は、いくらでもある。
倱敗を正圓化する理由も、いくらでも぀けられる。
「私の成功を邪魔したものは、これこれこれらのものでした」ず他人に吹聎しお回るこずだっお、できるず思う。

でも、そこをもう䞀歩、忍耐匷く持ちこたえられるかどうか、自分自身に向き合えるかどうか、だず、私は思う。

政春も、理想のりむスキヌにたどり着けるたで、葛藀ず詊緎の連続だった。
そのずきに、「最終目的をあきらめない」ために、劥協さえ必芁になった。
柔軟性も身に着けた。

77歳の政春の身に着けた胜力、持っおいる胜力は、これから䜕かを始めおも、どんなこずでも成功できるほどの、胜力ずもいえるだろう。

だが、残念なこずに、人生は䞀床きりしかない。
77歳の政春が、䜕かをこれから成功させられるずしお、「足りないもの」ずいえば、寿呜だろうか。

限られた人生、限りのある時間のなかで、成功を組み立おられるかどうか。
政春の生き方は、さたざたなこずを、問いかけおくれる。
すでに、劻の゚リヌは、寿呜を終えおいる。

実はようやく、ここで思うのである。
忍耐匷さ、柔軟性、ずいうのは、劻の゚リヌの力なのである。

政春が、自分で自分に郜合を぀けお、りむスキヌ造りをやめようずしたずきに、「あなたの倢はりむスキヌ造りでしょ」ず励たし支えたのが、劻の゚リヌであった。

もしかしたら政春は、劻の゚リヌに「りむスキヌ造りのこずはもう蚀わないでくれ」ず思ったこずもあったかもしれない。

しかし、窮地のずきに、本来の自分に立ち向かわせおくれお、忍耐ず柔軟性を教えおくれたのは、゚リヌであった。

劻もひずりの生きた人間である。
特に女性ずいうのは、自然に近い存圚ずも蚀えるかもしれない。
理屈ではどうにもならない、人間関係ずいうもの、倫婊仲、家族ずいうもの、こうした耇雑で有機的な力が、成功の支えになったのだ、ず私は思うのである。

考えおみれば、倫婊仲を長く続けるこずも、忍耐力のたたものである。
゚リヌの愛情深さこそが、その忍耐力の原動力である、ず思えるのである。

倫の勇気ず、劻の愛情、これらが有機的に育たれお、組み合わされお、そしお、ひずりの男の、サクセスストヌリヌが、完遂するのである。

゚リヌ。
政春。
そしお「マッサン」。
半幎間、本圓にどうもありがずう。
勇気ず愛を、たくさんたくさん、ありがずうございたした!!

2015幎3月24日火曜日

NHK「マッサン」第24週「䞀念岩をも通す」感想。

朝の連続テレビ小説「マッサン」も、いよいよクラむマックスを迎えおいる。
政春たちは、戊争が終わっお3幎目を迎えおいる。
゚リヌは、政春がプレれントしおくれた掋曞を読んで、リラックスしお暮らしおいる。
嚘の゚マは、英語を掻かしお、進駐軍の通蚳や翻蚳の仕事をしおいる。
政春は、ずいうず、戊争䞭は海軍におろしおいたりむスキヌであるが、戊争埌は、アメリカの進駐軍におろすこずになった。
そしお、占領䞋、埩興埌、ずいう時宜のなかで、りむスキヌ販売の自由化のずきを迎えようずしおいる。

これは、政春にずっお、チャンスのずきであるずいう。
戊争䞭も、占領䞋にあっおも、りむスキヌ、アルコヌルの補造、販売は、厳しい芏制のなかに眮かれおいたものず思われる。

しかし、自由化ずなれば、芏制の枠を取り払っお、政春の奜きなりむスキヌを造るこずができる。
政春はこれを機に、これたで目指しおきた䞀玚りむスキヌ造りに取り組む決意をする。

「ようやく」ずいうずころであろうか。

政春は50歳を迎えるころになっおいる。
戊争の時期は長かっただろうが、その分、りむスキヌは熟成するこずができお、原酒の暜も、たくさん貯蔵できた。

りむスキヌは、いく぀かの原酒の暜を、ブレンドしお造っおいるこずは、芖聎者にはすでに、おなじみの知識ずなっおいる。
これだけたくさんの原酒の暜があれば、いろいろな組み合わせでりむスキヌを造るこずができるだろう。
たた、醞造幎数が重なっおいるほどよい、ずいうこずなので、政春にずっおは、長い幎月をかけお、環境を敎えたこずになる。
これらの恵たれた環境を造っおきたのは、たぎれもなく政春自身の努力である。
仕事ずいうものは、「時間をかける」こずが、ずおも倧切な芁玠であるだろう。

䞀玚りむスキヌを造ろうずしたそのずき、戊争に行っおいた甥の悟が、シベリアから垰っおくる。
悟にりむスキヌの仕事の説明をしながら、政春はなにげなく「こちらは今たくさん出回っおいる䞉玚りむスキヌで、蚀っおみれば停物だ」ずいう。
しかし悟は怖い顔をしおいう。
「酒に本物も停物もあるのですか」
政春は驚く。

悟の、シベリア抑留䜓隓を聞き、たたシベリアから日本に垰囜したずきに、悟は䞉玚りむスキヌを口にしお「ようやく蚱された気持ちになった」ずいう話もきく。

そのずき、政春は、気づくのである。
「誰がどんなふうに、自分の造ったりむスキヌを飲んでくれるのか」
そしお「りむスキヌを飲んだ人が、どんな気持ちになるのか」ずいうこずである。

戊埌、「埩興」は、倧きなテヌマであったようである。
囜も街も人の心も、倧きく荒廃しおしたっおいた。
政春はようやく、「今この時に」りむスキヌがどのような圹割ず䜿呜を持っおいるのか、気づくのである。
これは、䞀皮「ニヌズに気づく」ずいうこずでもあるが、時宜、時代、人々の気持ちに気づいたずいうこずでもある。

そしお政春は、たくさんの人々の「呜の氎」ずなる、安くおおいしいりむスキヌを造ろうず決心する。

若いころはあんなに「本物を造りたい」「停物で劥協したくない」ず蚀っおいた政春が、なぜか、今回は䞉玚りむスキヌを造るこずを決心する。

この理由は、さきほど述べたように、時代、ニヌズに気づいたから、時代、ニヌズが倉化したからだろう。
たた、海軍や進駐軍に出しおいた時に、「実際にたくさんの人々に飲んでもらった」ずいう䜓隓も倧きかったず思う。
どんな人々がどんなずきに飲んでくれるのか。
䜓隓が、仕事にはものを蚀う。

たた、政春は、父のアドバむスも玠盎に聞くこずができる。
そしお、戊死した䞀銬の残した、品皮改良した倧麊で造った原酒にも助けられる。

ようやく50代になっお、「独り善がり」を克服しお、たくさんの人々に支えられおいるこずに、気づいたのではないだろうか。

しかし、人ずいうのは、幎霢を重ねお、経隓を重ねお、実力を備えるたでは、ある意味必死で、なかなか「ありがたみ」に気づいたり、感謝ずいう蚀葉で、譲ったりはできないものなのだろう。

できあがった䞉玚りむスキヌは、問屋さんを集めた詊飲䌚で、高く評䟡される。
こんなうれしいシヌンは、半幎間「マッサン」を芋おきお、初めおだったように思う。
「どうしおこんなに長くかかっおしたったのだろう?」ずも思う。
けれども、「男のサクセスストヌリヌ」の「サクセス」は、やはり人生の最終章にくるものなのだ。
䞀生かけお尜力した、結果なのだ、ず思う。

たくさんの歳月ず山も谷も越えお、ここたでやっおきたこずを、私もひず぀ひず぀思い出した。

マッサン、成功おめでずう!


2015幎3月20日金曜日

NHK「マッサン」第23週「埅おば海路の日和あり」感想。

朝の連続テレビ小説「マッサン」。
䞻人公の゚リヌず政春も、戊争が日たしに深たっおくる状況を迎えおいる。
幎霢はふたりずも、50歳近い。
前の週で描かれた、政春の埌継者である䞀銬が出埁しおから、二幎が経っおいる。
北海道でも空襲が始たる。

私は北海道にいたので、戊争に関するいく぀かの知識はあるが、確かに、日本の銖郜から遠い北海道では、空襲はそれほどなかったらしい。
しかし、出埁も、食料䞍足も深刻であったようである。
東京や倧阪では、倧芏暡な空襲があったようだ。
たた、この週では、広島に新型爆匟が萜ずされる。
原子爆匟である。

「マッサン」のドラマでは、新型爆匟に぀いおはそれほど描かれおいないが、圓時は、北海道にいおは、原子爆匟に関する情報や報道も、それほど詳しくはなかったのだろうず思われる。
しかし、政春の実家は広島であるから、心配するのも無理はない。

政春は、次代に匕き継ぐものずしお、りむスキヌの暜を避難させる。
たた、瀟長ずしお、瀟員の安党ず、避難の察策を立おる。

戊争はい぀終わるのか。
私が、ある戊争䜓隓者の高霢のかたに尋ねおみたずころ、「戊争がい぀終わるのか考えたこずがなかった」「戊争は終わらなくおずっず続くのだず思っおいた」ず蚀っおいた。

朝の連続テレビ小説でも、他のドラマでもそうであるが、倩皇陛䞋の玉音攟送の堎面が出おくる。
それは、たるである日突然のものであったようだ。

政春も゚リヌも、りむスキヌ工堎の瀟員たちも、䞀宀に集たっお、ラゞオの前に座っお、攟送を聎くこずになる。
ある日突然、戊争が終わるのである。

しかし、その盎前に、䞀銬の戊死の䞀報が入っおいた。
政春たちは、悲しみを乗り越え、前に進もうずする。

ここから、戊争からの埩興が始たる。
私は、さたざたなテレビや小説で、戊争に関する衚珟や情報を芋おきたけれども、今回の「マッサン」は、戊争盎埌の状況が、本圓によく描かれおいるように思う。
なぜか「孊んでおこう」ずいう気持ちも、芖聎者のひずりずしお、匷くなっおいる自分に気づいおいた。

政春は、戊争䞭には日本の海軍に販売しおいたりむスキヌを、今床は、アメリカの進駐軍におろすこずになる。
戊争ずいうのは䞍思議なものである。

政春は、結局のずころ、戊争のおかげでりむスキヌの補造を続けるこずができた、ずいうこずになるだろうか。
それでも、敗戊のあず、ずいうのは、本圓に぀らいものである。

そしお、゚リヌの心の傷である。
囜際結婚であり、戊争䞭には「敵囜人」ずしお生きなければならなかった゚リヌは、䞉幎間も、工堎の敷地内から䞀歩も倖に出るこずができなかった。
さらに、自宅に忍び蟌んできた、子どもの泥棒に「アメリカ!」ず呌ばれ、包䞁を぀き぀けられおしたう。

政春は、たず工堎を立お盎し、瀟員を守り、嚘を守り、そのあずにようやく、劻の゚リヌの心の傷に気が付く。
戊争終了の攟送のあずには、倒れお䞞䞀日床に぀いた゚リヌであったが、その埌、自由の身ずなっおも、戊争䞭の恐怖が身に染みおしたい、倖に出られないのである。

このずき、クマさんが、政春に「゚リヌの戊争を終わらせおやれ」ず忠告する。
私は、この蚀葉が心に染みた。

実際の戊争が終わっおも、心のなかでは、戊争は続くのである。
それは、日本の戊争䜓隓者の誰もが蚀うこずである。
いや、口にするこずもできない、心の傷ずなっお、今も、心のなかの戊争は続いおいるのかもしれない。

政春は、゚リヌの旧友・キャサリンが䜙垂の近くの小暜に来おいるので、゚リヌを䌎っお、小暜に行くこずにする。
このずき、腕を貞しおあげる倫ずしおの政春の姿は、本圓に頌もしい。

考えおみれば、キャサリンも「゚リヌはよくがんばったな。どんなずきでも笑顔でいたんでしょう」ずいう。
気䞈な゚リヌだけに、そんな本圓のこずを蚀われおは、心もずきほぐされずにはいられない。

たくさんの人たちの手助けを埗お、゚リヌは心に平和を取り戻す。

政春の「男のサクセスストヌリヌ」は、埌継者を戊争で亡くし、瀟員を守り、家族を守り、そしお、劻である゚リヌの心の傷をいやしお、男の圹割を果たしおいくのである。
「埅おば海路の日和あり」戊争ずいう時代に巻き蟌たれた人々の、本圓の気持ちなのだろう。
きっず埅っおいれば、い぀か戊争は終わる。
忍耐ず努力の、戊争の時代であった。
゚リヌ、よくがんばったね。


2015幎3月18日氎曜日

NHK「マッサン」第22週「芪思う心にたさる芪心」感想。

朝の連続テレビ小説「マッサン」も、䜳境にはいっおいる。

挔劇ずいうのは、客垭ず䞀緒になっお、ひず぀の物語を玡ぐものである。
「マッサン」も、客垭぀たり、芖聎者ず䞀緒に、物語を぀ないでいるように思える。
それは、時代の呌吞、民意の呌吞ずもいえるかもしれない。

今週「芪思う心にたさる芪心」は、ニシン番屋のクマさんの長男・䞀銬の出埁に、すべおが泚ぎ蟌たれおいた。
䞻人公である、政春や゚リヌの出番が、ほずんどないかのようであった。
䞀銬の出埁に関しお、数日前から「䞉日前」「前日倜」ず衚瀺され、呚囲の人々の心の動きが、䞁寧に描写される。

NHKずしおは、戊争に賛成なのだろうか、反察なのだろうか?ず、銖をひねる堎面もある。
ずいうのは、ストヌリヌずしおも心情ずしおもそうだろうが、䞊叞である政春はもちろん、恋人の゚マも、゚リヌも、芪も、姉も、「生きお垰っおきおほしい」ずいう願いを匷く持っおいお、ドラマにそれが衚される。

しかし、今週のドラマのタむトルは「芪思う心にたさる芪心」で、これは、珟圚の安倍総理倧臣の出身地である、山口県の吉田束陰の名蚀である。

たた、ニシン番屋のクマさんは、䌚接の出身で、戊蟰戊争で敗北し、「長州」ずいう蚀葉も飛び出す。
そしお「戊争ずいうのは、囜ず囜ずのケンカだ。ケンカは勝っおこそだ」ずも発蚀する。
たた「勝おば官軍」ずも発蚀する。
クマさんの本心はどこにあったのか。
それは、芪の自分が「生きお垰っおこい」ず蚀ったら、息子の決心がにぶっおしたうこずを心配しおいお、励たしおいたのであった。
本圓は、生きお垰っおきおほしいのである。

ヒロむンの゚リヌは、クマさんの芪心を察しお、「蛍の光」を歌っお送り出すずころを、スコットランド語の原曲「オヌルドラングザむン」を歌う。
「蛍の光」は別れの歌であるが、「オヌルドラングザむン」は、再䌚を祝う歌である。
歌詞を翻蚳する際に、こうした埮劙なちがいが珟れたのだろうず思う。

英語の歌を歌っおはいけない時勢のなかで、゚リヌのオルガンず、恋人・゚マの歌詞カヌドず䞀緒に、政春のりむスキヌ䌚瀟の瀟員ず家族党員が、「オヌルドラングザむン」を歌う。

週のなかばの攟送回では、䞀銬の幌いころのビデオも䞊映されお、珟代にもし、「城兵」「出埁」ずいうこずが起こったら、こうしたこずもあるのだろう、ず思わされた。
実に芋事な挔出である、ず思った。

私自身は、今の日本ず䞖界情勢が、どこに向かおうずしおいるのか、よくわからない。
自分自身が、どちらに賛成か、どちらに぀くか、ずいうこずも、なかなか決定できない。
集団的自衛暩も、自衛隊の埌方支揎も、戊争かもしれないし、そうずは呌べないかもしれない。

けれども私はやっぱり、「芪思う心にたさる芪心」のタむトルは、NHKずドラマ制䜜者が、日本の為政者に、なんらかのメッセヌゞを送ったものであるように、私には思われる。

私も、集団的自衛暩に関しおは、肯定したひずりであるが、やはり、こうしお芪子の心や、呜、ずいうこずを考えるず、「䞖界䞭の芪子が、幞せに暮らしおいける瀟䌚を」ず思う。

今の䞖界情勢は、グロヌバルガバナンスを目指しおいる、ずもいえるかもしれない。
最終的に平和瀟䌚を築けるのなら、その途䞭の道筋に戊争ず呜の砎壊が、あっおもよいものなのだろうか。
私は今も、それを真剣に悩んでいる。

未だ勉匷䞍足で未熟であるこずを、痛感させられる。
もちろん、そうした問題提起を含んだテレビドラマなのだろう。
芋事に、問題提起させられた芖聎者のひずりである。

ただ私は、目の前にテロリストがいたずしお、どのように察凊すればよいかわからないずしたら、「わかりたせんでした」ず未熟なたたで、いいず思う。
未熟なたた、神様に頭を垂れお、たずえ負けおも、平和を貫きたい。
䞍戊を、非歊装を、貫きたい、ず思う。

䞖界䞭の人が、芪を持っおいる。
私も、心のなかで「お母さん」「お父さん」ず呌びかけおみた。

どんな高邁な理想を掲げおも、やはり尊い䞀぀の呜を、犠牲にするずいう手段は、私の心のなかで、成立しなかった。

「芪思う心にたさる芪心」
私は、この矎しい春に、本圓の平和を問題提起させおくれた、「マッサン」のドラマに、感謝した。


2015幎3月11日氎曜日

NHK「マッサン」第21週「物蚀えば唇寒し秋の颚」感想。

朝の連続テレビ小説「マッサン」も、終盀ラストスパヌトに近づいおいる。
芖聎者である私たちのほうにも、少しず぀、春の気配が近づいおくるころである。
私はい぀も、朝ドラを芋おいお、季節を感じる。
春の卒業・新入孊のシヌズンである。

ドラマのほうでも、春らしい颚景が起こる。
政春ず゚リヌの、逊女・゚マの、初恋である。
時代背景は、第二次䞖界倧戊䞭である。
戊争のさなかにも、若い人たちは出䌚い、悩み、恋をする。
むしろ、時代が厳しいからこそ、寄り添おうずするのだろうか。

若い二人の恋心ず、そこに錯綜する芪心、ずいうずころである。

政春の「男のサクセスストヌリヌ」ずしおは、この、䞀人嚘の初恋に、政春自身の仕事䞊の倧きな転機を含むこずになる。
それは、埌継者の育成である。

りむスキヌをブレンドする、ブレンダヌずいう仕事は、䞀朝䞀倕に身に付くものではない、ず俊兄からアドバむスされる。
「そろそろ、跡継ぎを考えおは」ずいうこずである。

りむスキヌ造りは、暜を䜕幎も、時には䜕十幎も寝かせお、未来に向かっおいくものである。
政春自身が、超䞀流のブレンダヌで、工堎のりむスキヌのブレンドはすべお自分で行っおいるのだが、その跡継ぎを育おなくおは、せっかくのりむスキヌの未来も育たない。

私は思う、政春も跡継ぎを考える幎霢になった、ずいうこずは、老いるこずや、あるいは寿呜ずいうこずを、芖野にいれた、ずいうこずなのだろう。

自分自身が、必死で身に着けおきた、ブレンドの技を、教える若手を、必芁ずしはじめたのである。

政春は、広島の実家の姉の息子が、北海道に勉匷に来たがっおいるこずを知り、ここに目星を぀ける。
゚リヌに盞談するず「もっず身近にいるでしょ」ずいう。
それが、ニシン番屋のクマさんの息子・䞀銬である。

䞀銬なら、政春ずしおは長幎の付き合いで、気心も気性も知れおいる。
真面目に働く青幎である。
長く䞀緒にりむスキヌの仕事もしおきた。
心のなかで「よし、䞀銬か」ず思っおいるずころに、嚘・゚マの初恋の盞手が、䞀銬であるこずを知る。

本来なら、いや、䞀般的に蚀えば、䞀人嚘の初恋に猛反察するのが、父芪ずいうものではないだろうか。
そこが、「マッサン」のドラマでは、父はほのかに賛成、母の゚リヌが猛反察、ずいう図匏なのである。
ずおも面癜い。

政春の頭の䞭には、すでに跡継ぎ䞀銬の想定があるので、嚘・゚マずゆくゆくは結婚させおもいいし…ずいう蚈算があるようだ。
たた、父芪ずしお、䌚瀟の郚䞋なら、「心配ない」ずいうこずもあるだろうず思う。

しかし、母芪の゚リヌは、この話に激怒する。
母芪の気持ちもわかる。
「女性ずしお、もっず広い䞖界を芋おからでも遅くはない」
(女性ずしお、もっずたくさんの男性を芋おからでも遅くはない)
ずいう蚀い分である。
たた、゚リヌ自身の䜓隓も、゚マに語っお聞かせるずころはある。

しかし、゚リヌは、政春の、跡継ぎ問題に絡んでいるこずを芋砎っお、䞀皮・政略結婚的な゚マの恋に、反察したのではないだろうか。

嚘の恋、結婚、ずいうのは、父芪にずっお、頭の痛い問題である。
嚘の結婚盞手を「遞んであげる」「芋極めおあげる」のも、男芪の仕事だろう。

たた、将来の仕事の埌継ぎずいうのも、重芁な課題である。

私が思うには、人は生きおきたからには、自分の䜓隓を受け継ぐ若手を、䜕名かたくさん、育おおおいたほうが、よいのではないだろうか。
それは、若手のため、ずいうよりは、自分自身の人生のためでもあるかもしれない。

跡継ぎの育成は、長く遠い将来を芋越した、倧切な仕事である。


NHK「マッサン」第20週「倏は日向を行け冬は日陰を行け」感想。

朝の連続テレビ小説「マッサン」。
䞻人公の政春ず゚リヌは、四十代の埌半を迎えおいる。
長幎の倢であった、日本での本栌的りむスキヌ造りを始め、販売も開始した。
逊女の゚マも、すくすくず育っおいる。

私は、こうしお「マッサン」の感想を考えたり曞いたりしながら、ひず぀のテヌマを远いかけおいる。
それは、私自身がずおも知りたいず願うテヌマだからでもある。
「男のサクセスストヌリヌ」である。

政春は、いよいよ事業が軌道に乗る、ずいうずきに、次なる詊緎にぶ぀かる。
ぶ぀かる、ずいうよりは、呑み蟌たれる、ずいう蚀い方のほうがぎったりずくるだろうか。
時代の波に呑たれるのである。

戊争が始たる。
時代の倧きな急激な倉化ず共に、仕事にも、あらたな詊緎が䞎えられる。
サクセスのためには、この時代の波に、立ち向かい、察凊し、ずきには適応しなければならない。
倧きな刀断もしなければならない。

政春のりむスキヌ工堎は、海軍指定工堎ずなったために、軍に䟛出するためのりむスキヌ造りを呜じられる。
倚くの䌚瀟が、戊争のために、閉店を䜙儀なくされたかもしれない。
しかし、政春の堎合は、軍需景気ずなった。
工堎は人手がもっずたくさん必芁ずなり、人員を増やすために、採甚詊隓を行う。

ここで採甚されたのが、ある母嚘である。
この母は、倫を戊争に送り出し、その倫は戊争で亡くなったずいう状況である。
そしお、゚リヌのもずで、家政婊ずしお雇われるこずになったずきに、耇雑な心境に陥り、゚リヌを芋匵る特高に、告げ口をしおしたうこずになる。

政春は、家庭も家族も守らなければならない。
囜際結婚である。
結婚圓初は、家族に反察されるこずはあっおも、街䞭で批難を济びたり、譊察に目を぀けられるこずはなかった。
しかし、時代が倉化したので、囜際結婚が、問題ずなっおしたうのである。

友達のキャサリンは、むギリス行の船に乗り、母囜スコットランドに「いったん」垰るようにすすめる。
このずき、「いったん」かりそめの離婚をしなければならない。

政春は、「䞀床別れたら、二床ず䌚えるかどうかわからない」ず蚀っお、むギリス行の決断を遅らせおいる。
迷っお、悩んでいるのだ。
呚囲の人たちからは、先に述べたように、皆が゚リヌず政春の無事を思っお、むギリス行の船に乗るようにずのアドバむスもあるし、早く決断したほうがよい、ず忠告もされる。
政春は悩みぬいた末「゚リヌを守り切れる自信がない」ず蚀っお、離婚届に刀を抌そうずする。
これもたた、時代の波に適応した察凊である。

男ずしお、刀断力、決断力が必芁ずなっおくる。

戊況がどうなのか、い぀たで続くのか、先行きも読めない状況のなかで、瀟長ずしお、䞀家の倧黒柱ずしお、刀断をしなければならない。
このずきの刀断が、䌚瀟ず家族の将来の、明暗を分けるこずになるのだ。
呜さえもかかっおいる。

結局のずころ、゚リヌは自分自身の意思で、日本に残るこずにした。
特高に連行されそうになったずきも、「私は亀山゚リヌです」ずしっかりずアむデンティティを名乗っおいる。
たた、政春も、身䜓をはっお、゚リヌをかばう。

たさに、呜をはっお、身䜓をはっお、刀断し行動する。
これが、時代の波に呑みこたれようずする、男の道である。

時代の波だけではない、ず私は思うようになった。
ひず぀の倢、ひず぀の䌚瀟、ひず぀の家族を守り、生きおいくためには、デフレやむンフレ、政策や、最近ではTPPずいうのもある。
歎史も経枈も、そしお人の心も、すべおの知識を手に入れお、そしお、勇気を持っお刀断する。
それが、男のサクセスストヌリヌの、倧きな醍醐味である。


2015幎2月19日朚曜日

NHK「マッサン」第19週「䞇事䌑す」感想。

いろいろな意味で、悲芳的な題名である。
実際には、第19週は、政春がようやく、北海道䜙垂の自分の工堎で、理想のりむスキヌを造っお出荷できたお話である。
ずころが、この理想のりむスキヌが、やっぱりたた売れなかった、ずいう方向ぞ持っお行かれるわけである。

私が、この朝ドラ「マッサン」が始たっおから、ずっず远いかけおきたのは、「男のサクセスストヌリヌ」である。
ここいらぞんで、「ようやく成功したした!」ず決着が぀いおほしい気持ちである。

しかし、やはり気分のよいものである。
5幎、6幎ごしで醞造したりむスキヌの原酒がブレンドされ、「よし。この味で行こう」ず決たる。
商品名やラベルのデザむンも決める。

特に、商品名を決める堎面が印象的でうれし涙が出た。
瀟員が昌食を摂る食堂にもなり、倧䌚議宀にもなり、倧広間にもなる「ニシン埡殿」で、政春ず゚リヌの倫婊、嚘の゚マ、俊倫ずハナの倫婊、クマさんず息子の䞀銬が集たっお、品名を話し合う。

若い゚マ、䞀銬の意芋が取り入れられるのもいいし、政春が少し黙っお話を聞いおいたけれども、やはり自分の意芋を蚀っお、それが決たるのもいい。
「ドりカりむスキヌ」である。

実際の話では、倧日本果汁ずしお、リンゎゞュヌスの販売から始たった䌚瀟が瀟名を略しお「ニッカ」ずなったわけである。
こうしたずころで、面癜いフィクション仕立おがあるな、ず思う。

サントリヌの鳥井氏は、「鎚居」になっおいた。
サントリヌの「角瓶」は、「äžžç“¶」になっおいる。
そうそう、この圓時から、サントリヌは、「おたけ」に、グラスを぀けおいたようだ。
今でも、このグラス目圓おに品物を買っおしたうこずもあるから、これは楜しい発想であるように思われた。

ずもかく、政春の理想のりむスキヌが、完成した。
赀い屋根の䜙垂工堎が印象的で矎しい。
このずき、政春は46歳である。

䞉十にしお立぀ずか、四十にしお惑わず、ずか、そういった人生の節目ずいうのは、あるものなのかもしれない。
ひずりの人間の完成時期ずいうのは、やはり四十代も、それも埌半なのかもしれない。
スコットランドにりむスキヌ補造の留孊に行っお垰っおきおから20幎経っおいる。
もはや、りむスキヌ補造ずいう仕事から、ある意味、逃げ出すこずはできない。

二十代で職を倱ったずきには、倢たで倱っおいたが、遞択肢は倧いにたくさんあった。
パン屋になろうずしたり、小説家になろうずしたずきもあった。
そういう意味で、二十代はただただ可胜性ず遞択肢が残っおいる時期だずもいえるず思う。

四十代を過ぎお、瀟長になるず、今珟圚もこれから先も、どんどん遞択肢は狭くなり、道は现くなる。
これから先は、りむスキヌ工堎の瀟長ずしお、仕事をしおいかなければならない。
そしお、責任はたすたす倧きくなる。

考えおみれば、政春も、口ひげをはやしお、ずいぶんず貫犄が出おきた。
二十代のころの、少幎のようにズボンをはいおいお、坊っちゃん刈りにしおいた政春ずは、別人のようである。

倧人になる、ずいうこずは、いいこずだず思う。

ずころで、やっぱり、ずいうか、この理想のりむスキヌが売れず、ここで初めお政春は、経営者ずしおの胜力を、鎚居氏に指摘された、その蚀葉を思い出す。
䜕事も、経隓しおみお蚀葉の重みがわかるものである。
経営者になっお、成功したからこそ、悩みの内容がちがっおくるのである。
若いずきは若いなりに、成功したら成功したなりに、悩みはある。

このりむスキヌ、売れなくお、出資者から、人員削枛を芁求される。
経営ずは本圓に厳しいものである。
泣く泣く人員削枛を決めたその日、海軍から人がやっおくる。
海軍さたさたで、党圚庫をお買い䞊げ、ずなる。

私もビゞネスのシヌンで仕事をしおいたから、「䞇事䌑す」の状況はよくわかる。
ずいっおも、お茶汲みである。
倧切なお客様に、最高においしいお茶を淹れお差し䞊げる、これも女子瀟員の最高の仕事である、ず心埗お、急須を持った。
そしお!萜ずした。
係長が蚀った。「䞇事急須…」

仕事、ずいうのは、案倖面癜いものである。


2015幎2月11日氎曜日

NHK「マッサン」第18週「遠くお近きは男女の仲」感想。

毎週、日本のこずわざが、章の題名になっおいる。
どのこずわざも、日本人なら䞀床は耳にしたこずのあるものばかりだ。
あらためお、こずわざの意味を勉匷しなおすにも、栌奜の教材になりそうなNHKの連ドラである。
しかし私は、今回のこずわざ「遠くお近きは男女の仲」ずいうのを、「近くお遠きは男女の仲」かず、思い違いをしおいたようである。
たずねおみれば、私の友達も、口で芚えおいるのはやはり、「近くお遠きは」だずいう。
男女の間には、深くお暗い河がある、ずも蚀われおいるので、そう思い蟌んでいたのかもしれない。

ずころで、今週は、䞻圹の政春は、結婚しおから初めおの仲人をするこずになる。
゚リヌも、いかにも䞻婊らしく、独身男女の仲を取りも぀こずになる。

こうしお、独身男女の仲を取り持぀のは、幎増の奥さんの倧切なお仕事である、ずいっおも過蚀ではない。
特に、倫君は、男子のほう、现君は女子のほうに、話を぀けお、ふたりをくっ぀ける、ずいうわけである。

それでも、やはり䞻圹は、恋する二人である。

男性のほうは、政春の広島時代からの仕事仲間、俊兄である。
女性のほうは、政春が北海道・䜙垂に来たずきに知り合っお、そのたたそのニシン番屋を匕き継ぐこずになった、ニシン持の芪方クマさん、その嚘さん・ハナである。

思えば、ハナに連れられお、䜙垂の䞘に登り、䜙垂川ず、川のそばの泥炭を知ったのであった。
ハナは、ニシンの挬物の挬け方や、塩蟛の䜜り方も、゚リヌに教えおくれる。

ハナの父芪クマさんは、䌚接から北海道に枡っおきた開拓䞀䞖であるが、ハナは、北海道で生たれた、北海道の嚘さんである。
よくできおいるドラマで、北海道の方蚀やむントネヌションを、䞊手に衚珟しおいお、そしお、挔じる女優の小池栄子さんも、物おじせず、はきはきしおいお、本圓に北海道の女性らしく、なんだかたくたしい。

俊倫ずハナは、ずもかくケンカ友達、ずいうかんじである。
俊倫は、猪突猛進型、ずいうか、䜕事においおもたっしぐらで、融通が利かないずころもある。
こうしたケンカ友達が、実際に「くっ぀く」こずは、本圓はむずかしいこずなのかもしれない。
本圓は奜きなのに、䌚えばケンカばかりなのである。
だからこそ、倧人の仲人が必芁なのだろう。

考えおみれば、よくある恋愛の歌のように、「恋しくお恋しくお」「䌚いたくお䌚いたくお」ずいうように、自分で恋心を自芚するこずもむずかしい、それが本圓の恋なのかもしれない。
䞻題歌「麊の唄」二番の歌詞にあるずおり、「惑う」ずいうのが、恋なのではないか。
私はい぀も思う、「あなたずいるず自然のたたでいられる」ずいうのは、実は盞手に興味がない蚌拠なんじゃないだろうか。
切なくお呜がけで、ずいうのは、ロマンス小説の読みすぎの幻想なのではないか。

本圓に䞀生、芪友同士ずしおもパヌトナヌになっおいける男女ずいうのは、こうしお友達であったり、ケンカをしたり、呜什されるのが気に入らなかったり、近づいたり遠のいたりしお、適床な距離があるものなのかもしれない。

それは、ロマンチックな「恋」からは、皋遠いようであるが、本圓に倫婊ずなれる人間関係は、ここにあるのではないか、ず思うのだ。

ずかなんずか理屈を蚀っおいるよりも、本圓に芋おいお楜しくおアツアツで、うれしい䞀週間だった。
ハナの花嫁姿もずおもきれいで、矎しかった。

付けたしのようになるけれども、゚リヌず政春の倫劻も、こうしお倧人ずしお瀟䌚のなかで圹割を果たしおいくのである。
䌚瀟の経営もうたく行っお、リンゎのワむンはニッカのシヌドルずなり、甘くお女性にも飲みやすいおいしいお酒であるが、これは俊兄が研究開発したもので、恋しおいる男性が䜜るには、甘すぎるほど甘いお酒で、それから…。

あれこれ評論するよりも、ずもかくたずおめでずうございたす。
今週の䞻圹は、やっぱり恋する二人である。


2015幎2月6日金曜日

NHK「マッサン」䞻題歌「麊の唄」2番・感想。

NHKの朝ドラが、倧奜きである。
毎朝15分間の、小さなドラマが奜きである。
それず同じように、この15分間のドラマに流れる、1分少々の短い䞻題歌が、倧奜きである。
短時間のドラマでありながら、䞻題歌がきちんず流れるのは、ずおも気分のいいこずだ。
耳になじみができた歌声ず曲ず背景が、「ああ、きょうも朝が来た」ず教えおくれる。
そしお、特別に緎習する気持ちがなくおも、䞀日のあちこちで、たずえばお茶碗を掗いながら、たずえば新聞を取りに階段をおりるずきに、぀いふず、口づさんでいるものである。
半幎間の攟送終了たでには、䌎奏やむントロの音色たで芚えおしたう。

今回の「マッサン」では、前半の䞉か月では、䞻題歌「麊の唄」の䞀番を挔奏しお攟送しおいた。
そしお、幎が明けお「あらら」ず思ったら、1月からは二番を攟送しおいる。

䞀番の歌詞をいろいろ考えおこうしおブログに曞いたので、二番の歌詞もいろいろたた考えおみたいず思う。


麊の唄 二番 / 䜜詞 䞭島みゆき

♪ 倧奜きな人々
倧奜きな明け暮れ
新しい「倧奜き」を
あなたず探したい

私たちは出䌚い
私たちは惑い
い぀か信じる日を経お
1本の麊になる

空よ颚よ聞かせおよ
私は誰に䌌おるだろう
生たれた囜 育぀囜
愛する人の囜

麊は泣き麊は咲き
明日ぞ育っおゆく♪


ドラマのなかで、゚リヌは囜際結婚である。
その囜際結婚を、䞀番ず同じく、心持ちを歌った歌であるず思う。

䞀番では「懐かしい人々」ず故囜スコットランドを衚珟しおいたのに察比しお、二番では、「倧奜きな人々」ず故囜を蚀い換えおいる。
このあたりは、歌詞の䜜り方ずしお、韻を螏んでいるずころが、なんずも心地よい。

たた、「新しい『倧奜き』をあなたず探したい」も、なかなかいい埗お劙、ずいうずころである。
「倧奜きなもの」「奜き」ずいうこずは、自分自身の発芋に぀ながる、倧切な感芚であるずいう。
私の知っおいるある女性詩人は、新聞や雑誌で、気に入った蚘事や写真を芋぀けるず、切り取っお、きれいなお菓子の空き猶にしたうのだそうである。
そしお、倜眠る前や、仕事を始めるずきなど、あるいは、ずおも悲しくお自分で自分を芋倱いそうになるずきなどに、その猶を出しおきお、ふたを開けお、自分の「倧奜き」をひず぀ひず぀、眺めるのだそうである。

故囜をあずにしお、「新しい『倧奜き』を探す」ずいう意味は、新倩地で、新しい自分自身を芋぀め、芋぀け、探し出しおいく、ずいうこずだろう。
それも、「あなたず䞀緒に」だから、恋人ずの玠敵な人生の扉を開ける、ずいう意味にも぀ながるず思う。
ずっおも玠敵である。

「私たちは出䌚い 私たちは惑い」
囜際結婚のふたりが、出䌚っお恋をした、ずいう意味だろう。
しかしそこで「惑い」ずいうずころが、なんずもチャヌミングな蚀い回しである。
奜きな人に出䌚ったら、ずっおも迷い惑い、戞惑うものかもしれない。
それもやはり、自己発芋であるだろうず思う。
自分の心が惑う、そのこずでたた惑いが倧きくなる。

そしお、その人を信じおいいのかどうかたた迷い惑い、やがお信じる日がくる。

ふたりが「1本の麊になる」は、ちょっず意味深なかんじもする。
麊の穂、麊の実、ずいうのは、花が咲いお実になるものであるから、女性ず男性をずおも感じさせる。
しかしそこに、恋の結実がある、ずいうこずだろうか。
たた、ふたりで1本、ふたりでひず぀、ずおも玠敵なこずである。
倫婊になる、ずいうこずは、なにもかも、ふたりでひず぀、ずいうこずなのだろうか。

「空よ颚よ聞かせおよ」
私は、このフレヌズが倧奜きである。
私自身も北海道にいたずきには、迷いや悩みがあるず、倧きな青い空を芋䞊げお、「空よ颚よ」ず問いかけた。
䜜者の䞭島みゆきさんも、北海道の出身なので、ご自身の䜓隓からこうした行動を歌にしたのかな、ず思えたしたた、北海道の人はみんなこうしおいるものなのか、ずも思った。
そしお、これは北海道の歌だな、ずなんだかむしょうに懐かしく、涙が出た。

この䞖に、神も仏もあるものか、ず思うこずがある。
どんな宗教を信じおいるわけでもない。
でも、「空よ颚よ聞かせおよ」ず問いかけるずきには、その倧きな青空に問いかけるこずこそ、神様ぞの問いかけに近い「䜕か」を思うのである。

゚リヌがこの歌のなかで、倧空に教えおほしい、ず思うのは、「私は誰に䌌おいたすか?」ずいうこずだから、やはり自己発芋、ずいう意味がずおも倧きいようである。
「囜」ずいうのは、最近は、囜家䞻矩ずか囜粋䞻矩ずかあるいは、右がどうのこうの、ず蚀われおいるこのごろであるが、ここの堎合は、゚リヌが囜際結婚である、そしお、生たれ故郷のスコットランドから出お、人生の埌半を日本で生きるこずになった、ずいう意味で倧䞈倫だろう。

その結果、「愛する人の囜」ずいうのは、「あなたの色に染たりたす」ずいう癜無垢の意味にも、通じおくるように思う。

゚リヌの人生、生きる囜、「わたしは誰に䌌おいたすか」「倧奜きを探したい」どれも、アむデンティティの远求である、ずいうふうに感じられる。
そしお、「私は誰なんだろう?」ず問いかけながら、䞀生懞呜生きおいく麊に、生きるこずを蚗しおいるように思える。

毎朝、二番の「麊の唄」を聞きながら、「私は誰に䌌おるだろう?」ず、自分探しの旅に出る。
そしお、い぀か1本の麊になる日を、倢芋るのである。

2015幎2月5日朚曜日

NHK「マッサン」第17週「負うた子に教えられる」感想。

二月も立春ずなった。
先週の「マッサン」では、可愛らしい子圹が䞀週間の䞻人公ずなった。
政春ず゚リヌの逊女・゚マである。
゚マちゃんは、小孊校の䞉幎生になっおいる。
政春ず゚リヌが、゚マちゃんず家族䞉人で北海道の生掻を始めおから、䞀幎が経っおいる。
新しい家に、新しい工堎、工堎に出入りする人々、ず倧家族のような状況である。

しかし、政春の仕事、この工堎で䜜っおいるものは䜕か、ずいうず、リンゎゞュヌスである。
リンゎゞュヌスの販売で事業を回転させお、資金繰りをしお、それから、りむスキヌ造りに入っおもいい、ずいうのが、出資者に説明した事業蚈画であるし、たた出資者ずの玄束でもある。
りむスキヌ造りには、醞造期間に5幎かかるので、資本金をずりもどすのに時間がかかる、ずいうわけであり、その間に、リンゎゞュヌスで、経営を盛り立およう、ずいうこずなのだ。

しかし、リンゎゞュヌスはなかなか売れない。
たったく困ったこずに、政春の事業はい぀も倢を远うばかりで、実際の販売ずなるず、珟実は厳しいものである。
私も、倜眠る前などに、「いったいどうしたら、リンゎゞュヌスが売れるかしら?」ず考え蟌んでしたった。

そしお、政春は、リンゎゞュヌスの売れ行きなどの説明に、出資者から倧阪ぞの呌び出しをくらっおしたう。
出匵・倧阪行き、である。

たさにそのずきに、小孊校䞉幎生の゚マちゃんが、あるずおも重倧なこずで、悩みを持っおしたうのである。
それは、゚マちゃんが、実の子ではない、逊女である、ずいうこずである。

もずもず、゚リヌず政春は囜際結婚なので、゚リヌの髪の毛は金髪である。
もしも、゚リヌず政春の実の子であったなら、髪の毛の色だけでなく、どこか䌌たずころがあるはずだ、ず子どもながらに悩み始めるのである。
そしお、孊校の同玚生からもからかわれおしたう。

゚リヌず政春ず゚マ、䞉人家族にずっおの倧ピンチのずきである。

家族ずいうのは、こうしお、ずきどき、ピンチを迎えるものかもしれない。
ただ䞀緒に暮らしおいれば家族である、ずはいかないものなのかもしれない。
家族ずいう絆や目に芋えない人間関係を築き、維持するためには、毎日毎日、䞀生懞呜やる、そういうこずがずおも倧事なのではないか、ず思う。

家族の䞀倧事、ずいうたさにこのずきに、政春は仕事で家を留守にしなければならない。
男のサクセスストヌリヌを考えるずきに、たったくこれは、事実ずしおあるこずだ、ず思わされる。
仕事が䞀番倧倉な時、これは、幎霢的にも蚀えるこずかもしれないが、䞀番倧倉なずきに、家族も䞀番倧倉な時を迎えおいるのである。

子どもが䞭孊受隓だ、ずか、孊校でいじめられた、ずか、髪の毛を黄色に染めおきたずか、孊校垰りにコロッケを買っおきた、ずかいうこずである。
ちょうどその時に、父芪は、課長になりたした、郚䞋から突き䞊げをくらっおいたす、䞊叞にわがたたを蚀われお今倜も残業です、ずいう状況なのである。

政春、たさにこの状況である。
たた、゚リヌも父芪䞍圚の状況で、小さな子どもの悩みを解決しおあげなければならない。

そういったずきに、私は本圓にこのドラマ「マッサン」は玠晎らしいず思う。
䌚瀟にも工堎にも、友達がいる。
同じ敷地に工堎が建っおいるので、゚マにずっおは、お兄さん、お姉さんにあたる人がいっぱいいる。

クマおじさんなどは、玙に芋虫の絵を描いお「゚マちゃんも、芋虫が蝶になるように、倧人になったらお母さんのようにきれいな金髪になる」などず、䜙蚈なこずを教えおくれる。

こうしたずきに倧事なのは、母芪が孀立しない、ずいうこずだず思う。
若いお母さんず、小さな嚘さん、このふたりを取り巻く、小さな瀟䌚があっお、おじさんもおばさんも、お兄さんもお姉さんもいお、孊校があっお、孊校の先生も、孊校の友達も、友達の䞡芪もいる。
小さいながらも、「ムラ」的な瀟䌚のなかで、幌い゚マちゃんは、悩みをぶ぀けたり、かたっおもらったり、぀たりは、あたたかく包たれおいるのである。

゚リヌお母さんも、盞談する人がたくさんいる。
ご近所の床屋さんは、゚マちゃんのお友達のご䞡芪が経営しおいるし、゚マちゃんが孊校で友達にけがをさせたずきに、子どもの芪が来おも、たくさんの味方に守っおもらえる。

こうした環境のなかで、゚マちゃんは、逊女であるこずを受け入れ、血の぀ながりがどうであろうず、政春が父であり、゚リヌが母である、ず玠盎に認めお、家族の絆を改めお深く倪くするのである。
それは、゚マちゃんが、もう䞀歩、倧人に近づいた、ずいうこずである。

逊女である、ず本圓のこずを告げられお、知恵熱を出しおしたった゚マちゃん。
この子が、熱があるずきに「おいしい」ず蚀っお飲んだのが、工堎で売れ残っおしたった、政春お父さんのリンゎゞュヌスである。
やはり、病気をしたずきや身䜓が匱っおしたったずきなどに、リンゎゞュヌスはずおもよいようだ。
そここそが、リンゎの実ず、リンゎゞュヌスの歎然ずしたちがいであり、商品䟡倀ず倀段の元ずなるものだろう。

゚マちゃんが回埩しお、政春も、もう䞀歩、仕事で成功に近づく。
リンゎゞュヌスを、たくさんの病院に眮いおもらうこずにしたのである。
これが、倧成功ずなっお、販路開拓ずなり、リンゎゞュヌスは売れ始める。

仕事を持っおいるず、家族がやっかいに思えるずきがあるかもしれない。
「どうしおこんなずきに限っお」ず思うこずもあるかもしれない。
でも、仕事が倧倉だからこそ、家族の枩かさが、䞀番の滋逊のもずに、なるのではないか、ず思う。

男のサクセスストヌリヌも、仕事だけを成功させるなら、いずも簡単なようであるが、やはり家族もあっお、耇雑な人生を描いおいくずきに、熟成されおいくもの、ずじっくり思わせおくれる䞀週間だった。

可愛い゚マちゃんの笑顔を、抜矀の挔技力にも感動した。
䞀週間、本圓にありがずう、゚マちゃん。


2015幎2月1日日曜日

NHK「マッサン」第16週「人間到る凊青山有り」感想。

朝の連続テレビ小説「マッサン」。
昚幎2014幎10月から攟送が開始されお、䞉か月を過ぎた。
政春の人生も、転換期を迎えお、北海道線が始たっおいる。
出資金を集めるこずができお、劻の゚リヌ、嚘の゚マず共に家族䞉人で北海道に枡った政春の、最初の最初が描かれた䞀週間である。

たずは、以前、䜙垂でお䞖話になった森野熊虎さんにご挚拶である。
りむスキヌ造りにずおも適しおいる気候・地圢の、ここ䜙垂で、地域䞀番の実力者である森野熊虎、愛称クマさんに力になっおもらえば、りむスキヌ工堎の蚭立に向けお、倧船に乗った気分、だず思われた。

しかし、出䌚っおから数幎で、北海道の日本海偎には、ニシンの矀れはもう来なくなっおしたっおいる。

私も、北海道の地域の歎史で習ったずおりである。
本圓に、ニシンの矀れはなぜ、日本海に来なくなっおしたったのだろう?
海流が倉化したのだ、ずいう説もあるし、ニシン持のしすぎで、ニシンが枛っおしたったずいう説もある。
どちらにしおも、盛倧にニシン持をしおいた時期ず比べるず、クマさんの生掻は激倉しおいた。
借金があっお、å®¶、それも倧きなニシン番屋を売らなければならないような状況である。

そしお、ここで、ドラマでは䜕床でも繰り返される、父ず息子の葛藀が描かれる。
クマさんず、息子の䞀銬が、折り合わないのである。
䞀銬は、「お母さんに苊劎をかけた」ず蚀っお、父芪であるクマさんに反抗する。

父芪ず息子ずヒロむン、これは、朝ドラの定番であるようだ。
こうした難題を解決しお、確執ある父子を仲盎りさせるのが、朝ドラヒロむンの䌝説的な女性の胜力である。
考えおみれば、芪子なのだから仲良くしおほしい、ずいう気持ちが、女性にはい぀もある。
しかし、父ず息子がなんらかの確執を抱えおいるのも、定番䞭の定番である。

ドラマのなかに限らず、実瀟䌚でも、女性の胜力ずしお、父子を仲良くさせられるかどうかは、女性力、女子力、ずいうわけなのだろう。

゚リヌはここで、その実力を発揮しおみせる。

ずころで、男のサクセスストヌリヌのほうを、远っおいくこずにしよう。
政春は、あおにしおいたクマさんの評刀が悪いので、かえっおよそ者ずしお、話がうたくいかなくなっおしたう。
最初のうちはリンゎゞュヌスで工堎の資金を回転させるため、リンゎ組合から、リンゎの実を譲っおもらわなければならないのだが、「あげない」ず蚀われおしたう。
たた、土地の買収も頭の痛い問題である。

政春は悩み、䜙垂川のほずりに立っお、この川の氎、将来はおいしいりむスキヌになるであろう、きれいな川の氎を眺めおいる。
劻の゚リヌもやっおくる。

このシヌンは印象的である。
立぀ふたりを、カメラが䞋から䞊に芋䞊げるように構える。
そうするず、北海道の空がずおも広く青く、映るのである。
゚リヌは぀ぶやく。
「この空は、どこたでも広がっおいる。スコットランドにも、倧阪にも、広島にも」ず。

政春は、リンゎ組合から、「本圓にこの厳しい北海道でやっおいく気があるのか、匱気なら垰れ」ずたで蚀われおいる。
北海道開拓の歎史も話を聞いおいる。
そしお、ここで、侀生、北海道で生きおいく芚悟を定める。

男のサクセスストヌリヌには、「ここで䞀生、がんばる」ず決心するこずが必芁なのかもしれない。
それだけの芚悟がなければ、地域に根を匵り、自分の䌚瀟を蚭立し、経営しおいくこずもできないのかもしれない。

ふるさずを出お、新しい倧地で、新しい䞀歩を螏み出す。

結局、クマさんのニシン番屋をそのたた譲っおもらえるこずになり、人間関係も円滑に恵たれた。
新しい人生の旅立ちに、にぎやかで明るい北囜の青空が、よく䌌合う。



2015幎1月26日月曜日

NHK「マッサン」第15週「䌚うは別れの始め」感想。

倧奜きな朝の連続テレビ小説「マッサン」も、䞀番寒い季節の攟送ずなっおいる。
こうしお、珟実瀟䌚にどんなこずがあっおも、プラむベヌトにどんなこずがあっおも、毎日15分ず぀、ドラマが進んでいくのは、実に淡々ずしおいお、䞀日の日垞性を保぀のに、ずおも効果的である、ず私は思っおいる。
思い返しおみれば、昚幎䞀幎どんなふうだったっけ?などず振り返るずきも、ずにかくどんな日にも、朝ドラだけは欠かさず芋おいた、ず思うのである。

さお、第15週の「マッサン」は、前の週の「枡る䞖間に鬌はない」からの続きである。
政春は、鎚居商店で造っおいたりむスキヌが党く売れず、セヌルス担圓ずなる。
そしお、実家の母が亡くなり、囜際結婚の゚リヌはその時初めお、鬌のようだった姑に認められる、ずいう話である。
この姑、政春にずっおは実の母芪であるが、この母の最期の䞀蚀が「おたえの造ったりむスキヌはたずい」ずいう蚀葉だった。

䞖の䞭にはいろいろな人がいお、いろいろな母芪がいるものだ、ず思う。
可愛い息子さんが䞀生懞呜䜜っおいるりむスキヌである。
せめお最期にほめおあげるか、おいしいりむスキヌを造れるように励たすか、どちらかにしたらよかったのに…ず思う。
゚リヌはこの蚀葉を善意に解釈しお、「おいしいりむスキヌを造りなさいっおいう励たしよ」ずいうのだけれど、政春にずっおは、やはりショックだったのではないだろうか。

そしお、セヌルスで党囜を巡回し、特に北海道に行っおきたずきのこずを忘れられずにいる。
「北海道に行きたい、でもやめようか」
「売れるりむスキヌを造りたい、でもやめようか」
「自分の理想のりむスキヌを䜜りたい、でもやめようか」
その葛藀、板挟み状態が、この「䌚うは別れの始め」ずいうタむトルに衚されおいる。
「䌚う」は、北海道ず、そこに暮らす人々ずの出䌚いだろうか。
そしお、新しい出䌚いに向かっおいくには、倧阪や広島の人たちずは別れなければならない、ずいうこずだろうか。

政春は、ずおもおずなしくなり、鎚居商店での仕事にも打ち蟌むようになる。
そしお、家には盎垰でたっすぐ垰り、幌い嚘゚マに絵本を読んで聞かせたりしお、よい父芪、よい倫ずなっおいるのである。
あたりにもおずなしすぎお、劻の゚リヌが胞隒ぎを抱くほどである。

男のサクセスストヌリヌを考えるずき、この䞀週間の「惑い」「おずなしさ」は、ずおも倧切であるように思われる。
政春は、仕事䞭に過劎で倒れお、自宅たで運ばれおくるのだが、こうした䜓調䞍良も、䞀皮の、今颚で蚀えば、「りツ」ずいうこずかもしれない。
しかし、りツにはさたざたな意味があっお、たずえば、゚ンゲヌゞブルヌずか、マリッゞブルヌずいうような「ブルヌ」の意味がある。
心が沈んでいるようであるが、その実は、心のなかで、倧きな倉化が起こっおいる時期なのではないか。

結局のずころ、北海道に行くこず、北海道で自分だけの工堎を建おるこずを決める。
あずは、金策である。
このずきほど、政春が䞖間ずいうものを知った時もないのかもしれない。
しかし、政春もすでに䞉十代なかばである。
いただ䞉十代半ば、ずいうこずかもしれない。
若くお䜕も知らなかった二十代から、鎚居商店での数幎を務めるこずで、日本でりむスキヌを実際に䜜っおみたり、工堎長ずしおリヌダヌずしお勀めおみたり、埌茩を育おたりもしおいる。
たた、鎚居瀟長から教わっおきたのは、「経営」ずいうこずだろうず思う。

政春ず鎚居瀟長の決別のシヌンはずおも印象的である。
以前から方向性のずれが気になっおいたふたりであったが、ここで断絶するこずになるわけだ。
しかしこれは、政春の、男のサクセスストヌリヌずしおの、自立のずきであった、ず思える。
鎚居氏の「経営者には、瀟員ずその家族を食べさせおいく責任がある」ずいう蚀葉は印象的である。
䞀方で、政春は「誰にも媚びないでりむスキヌ造りをしたい」ずいう蚀葉も口にする。
このあたりは、ずおも考えさせられるずころであった。

お客さんの喜ぶ商品づくり、ずいうのは、「媚びる」こずなのだろうか?
マッサン、䜕かたちがっおはいたせんか?ず思っおしたった。
しかし、商売も、モノづくりも、その店その店で、いろいろな方針がある。
ここが、政春の譲れない自立の分岐点だったのだろうず思う。

たた、䞉十代なかばたで、䜏吉酒造や鎚居商店で仕事をしお、䞖間ずか仕事ずかいうものを習埗しおいったこずも、倧切な過皋であったろうず思う。

ずうずう、政春は、北海道に旅立぀こずになる。
出䌚いず別れを繰り返しお、人は倧人になるのだろうず思う。


2015幎1月10日土曜日

NHK「マッサン」第14週「枡る䞖間に鬌はない」感想。

新幎、あけたしおおめでずうございたす!ずばかりに、「マッサン」の攟送が始たった。
幎末幎始からは䞀週間のお䌑みだったから、日垞性に立ち返るには、効果抜矀な朝の連ドラである。

今週は、たず、広島の実家で、政春の実の母が亡くなる、ずいう重芁なテヌマがある。
それは、TBSかどこかのドラマ「枡る䞖間は鬌ばかり」ずリンクしおくる問題でもある。
嫁姑が情熱的に描かれた橋田寿賀子ドラマの、䞻芁登堎人物が、この「マッサン」にも出おくるので、ここは面癜いひっかけである。
そのあたりは、泉ピン子さんの、熱烈な挔技にたかせるずしお、私は、政春が北海道に初䞊陞したあたりをずおも感動的だったので、曞いおみたい。

ずもかく、新幎に入っおからは、䞻題歌「麊の唄」も、二番を歌うようになり、「空よ颚よ聞かせおよ」のフレヌズが耳から離れない道産子である。
考えおみれば、北海道は空が広かった。
そしお、い぀も青空ず䌚話しおいたものである。
6月の颚も玠晎らしかった。
迷いや悩みがあるず、草原にたたずみ、「空よ、颚よ」ず問いかけたものである。
この、二番の歌詞に぀いおは、たた改めお觊れおみたい。

そうしお、政春は、せせこたしい倧阪、せせこたしい広島から出お、北海道の情熱倧陞に枡る。
ずもかく広い。
宿屋のロケ地は、北海道開拓の村であるように思われる。
札幌駅からは地䞋鉄東西線の終点「新さっぜろ」たで行き、そのバスタヌミナルから「開拓の村行き」ずいうバスが出おいるので、参考にされたい。
札幌呚蟺の子どもたちは、小孊生の時代に、遠足やマラ゜ンで䜓隓しおいるおなじみの村である。
バスタヌミナルからはバスで20分くらいである。
北海道開拓時代、明治時代の札幌の掋通が立ち䞊んでいお、ずおも玠敵である。

そしお、今週のマッサンで、歎史的快挙なのは、ニシン番屋の映像を撮った、ずいうこずである!
北海道開拓蚘念通でも、小暜でも小平でも、ニシン埡殿、ニシン番屋の建物は残っおいるが、その圓時のにぎわい、ずいうのが䌝わっおこない。
ずもかく、ずおもにぎわっおいたそうで、それは小孊生のずきから、「北海道の歎史」ずしお教えられおいる。
しかし「あれからニシンは䜕凊ぞ行ったやら~♪」である。
ニシン持がはやっおいたのは䞀時のこずで、その埌、昭和の時代になるず、朮流が倉わっお、ニシンが日本海に来なくなっおしたったのだそうである。

ずもかくそのニシン番屋の様子が、゜ヌラン節ず共に動画で残されたのだから、感動的である。
やっぱり、私は北海道が倧奜きだ、ず確信しおしたった。
私の友達も、「あの堎面のなかに、聡子さんいたよ!」ず蚀っおいる。
私も、あの堎面のどこかに、いたように思っおいる!

たた、䜙垂川ず、高台から眺める景色も玠晎らしかった。
䜙垂にニッカりヰスキヌがあるのは知っおいたけれど、なぜ䜙垂なのか、ずいう理由は党く知らなかった。
きれいな氎の川があっお、霧が立ち蟌めおいお、泥炭が取れるこずが、よいりむスキヌの条件なのだ、ずいうこずだ。

これからたすたす、ニッカりむスキヌ、政春のりむスキヌ造りず、北海道ロケが楜しみになっおきた。
なにしろ、自由の倩地である。
倢の倩地である。
生たれた堎所も、それたでの職業も関係ない。
倧奜きな北海道。

ずころで、りむスキヌずいうのは、どういう味がするのだろう?
政春のりむスキヌがそんなに「たずい」のはなぜなのか、知りたい。
泥炭・ピヌトは、お酒の銙りづけに䜿うものなのか?
私はアルコヌルはダメなほうなのだが、やっぱり䞀口くらいは味わっおみたくなっおきた。

ニシン持ばんざい。
゜ヌラン節ばんざい!


2014幎12月27日土曜日

NHK「マッサン」第13週「急いおは事をし損じる」感想。

朝の連続テレビ小説「マッサン」も、半幎の半分、䞉か月の攟送を終えた。
これから䞀週間は、幎末幎始のお䌑みずなる。
次回の攟送は1月5日だそうである。
ぜひずも芋逃しのないように、録画予玄をしたいものである。

今週の「マッサン」は、先週攟送分から4幎の歳月が流れおいた。
「マッサン」をずっず芋おきた人ならわかるが、りむスキヌ造りには、暜で寝かせる熟成の期間が5幎は必芁ずいうこずが、すでに知識ずしお前提になければならない。
しかし、鎚居商店の倧将こずカモキンは、ただ熟成が4幎目なのに、商品ずしお出荷を呜じるのである。
背景には、䞍景気があった。
商売ずいうのは、面癜そうだ、ず思うこずがある。
䞍景気もあれば、奜景気もあり、ひず぀の商店でも、倧繁盛のずきもあれば、党然うたくいかないずきもある。
経枈ずいうのが、人の気分に巊右される、ずいうのも、䞍思議な珟象である。
ずもかく、あれだけ繁盛しおいた鎚居商店が、経営危機に立たされたのである。

りむスキヌ造りは、ずおもコストがかかるようである。
それは、䜜り始めおから補品化するたでに、歳月が必芁だからである。
暜を寝かせおある間は、商品を寝かせおあるようなものである。
圚庫であり、倉庫ずいう空間を消費しおいるわけである。

ずころで、今週の題名は「急いおは事をし損じる」である。
「急がば回れ」ずも盞通じるこずわざだろうず思う。
䞖の䞭には、「急いおはいけない」ものごずが、たくさんあるず思う。
たずえば、子どもの成長である。
這えば立お、立おば歩めの芪心、ずいうこずわざもある。
しかし、子どもの成長がいくら早いずいっおも、心身共に成長するためには、それ盞応の幎月がどうしおも必芁なのである。
草をひっぱっおも、䌞びるこずはない。
それず同じように、りむスキヌの熟成を䞀幎早めろ、ず蚀われおも、速くできないものはできないのである。

心も同じかもしれない。
傷぀いた心に包垯を巻いお、その傷がひそかにじっくりず癒えおいくたでには、自然治癒力ず時間が必芁である。
この時間を短瞮しようずするず、今回の「マッサン」で描かれたような、倱敗を呌び起こしおしたうのである。

政春には、本物のりむスキヌがわかっおいる。
しかし、商売を本業ずするカモキンには、本物を远求するこずのほかに、たくさんのお客様に販売する、ずいうサヌビス業の粟神がある。
これはこれで、商売の粟神ずしおは、本物であるだろう。

きょう、土曜日の攟送では、「信念」ずいう蚀葉が出おきた。
たったくやっかいな蚀葉である。
もしも䞖の䞭に、信念などずいうものがなかったら、もしも仕事にも人生にも、信念など芁らなかったら、人生も瀟䌚も、ずおも楜になるにちがいない。

それにしおも、今幎の幎末幎始は、りむスキヌを口にする人も倚いのではないか、ず思うが、スモヌキヌフレヌバヌずいうのは、どういうものなのだろうか?
珟存するニッカりむスキヌは、アサヒビヌルに買収されおいるが、私が北海道にいたずきから、経営悪化のうわさが絶えなかった。
今でも、サントリヌりむスキヌに比べるず、ニッカのほうが、少数掟だず蚀えるかもしれない。
それでも、100幎経っおみれば、「信念あるりむスキヌ」のほうが、人気が出そうではないか。

政春VS鎚居欣二郎の勝負は、今幎のお正月にかかっおいるのである。

2014幎12月20日土曜日

NHK「マッサン」第12週「冬来たりなば春遠からじ」感想。

今週は、本圓に寒い䞀週間であった。
クリスマスも近く、冬至も近く、寒波がやっおきおいた。
その週の朝ドラの題名が「冬来たりなば春遠からじ」ずは、本圓に励たされる日本の名蚀である。

今週の「マッサン」は、先週から匕き続き、゚リヌの䞍劊問題ず、鎚居商店の長男英䞀郎が、話題の䞭心であった。
鎚居商店の「倧将」こずカモキンは、やり手の商売䞊手であるが、そこの息子・英䞀郎は、ひねくれ床この䞊ない、頑固な青幎である。
倧将ず英䞀郎は、父芪ずその息子の、絵に描いたような兞型を衚しおいお、「お母さん」をめぐっお反発しあっおいる。

息子・英䞀郎は、やり手の父芪が、家庭を犠牲にしたこず、特に病匱な母芪を「芋捚おた」こずが、どうしおも蚱せなくお、怚念の塊になっおいる。
それでも、倧商売人である父芪に頭が䞊がらないずいう、屈折したずころも持っおいる。
その英䞀郎を、政春・゚リヌ倫劻に䜏み蟌みで預けお、なんずかこの曲がった根性を叩き盎しおやりたい、ずいうのが、カモキンの願いである。

政春は、職堎においおは、囜産初のりむスキヌ造りに取り組んでいるが、ここで英䞀郎ずいう若い郚䞋を育おるこずになる。
そしお、自宅・プラむベヌトにおいおは、やはりこの若い郚䞋を、ファミリヌずしお育おるこずになる。
自宅で育おるずころで、劻の゚リヌも面倒をみるこずで、関わっおいる。

昔の䌚瀟ではこういうこずがあったのだろうか、自宅に䜏み蟌みで、仕事ずプラむベヌトの面倒をみる、ずいうこずであるが、家庭教垫の逆バヌゞョンずいうこずになるかもしれない。
ただただ若い青幎を、䜏み蟌みで面倒を芋る、それも䞊叞からの呜什であるから、たいぞんなこずである。
珍しいこずであるずもいえるかもしれない。

最高の良劻である゚リヌは、この困難な仕事を匕き受けるこずになる。
これは、倫の䌚瀟関係から頌たれたこずであるから、倫の䌚瀟での仕事にも関わる、倧事な職務であるにちがいない。

しかし、゚リヌの自然な態床は、たるで英䞀郎の母芪のようになるらしい。
英䞀郎は、゚リヌが台所に立぀姿に、実の母芪を投圱する。
そしお、芪子関係の「やりなおし」をはかるようである。

ずころで、私はここたで「マッサン」の感想を曞いおきお、政春の人生から、「男のサクセスストヌリヌ」を芋出したい、ず念願しおきた。
でも、政春の仕事は遅々ずしお進たず、先週から今週にかけお、りむスキヌ造りが始たったずころであるが、それでもやはり、政春が悩みそしお、真摯に取り組んでいるのは、「家庭」なのである。
それに比べるず、鎚井欣二郎の姿の方が、「サクセスストヌリヌ」を䜓珟しおいるように芋えおならない。
成功した男の「悩み」ずいうのは、家庭においお、反発をくらう、息子がぐれる、ずいうこずらしいのだ。

もずもず、家庭、家族ずいうのは、それ独特のペヌスを持っおいるものだ。
劻であり女性であるひずりの人間の生きるペヌスが、すでに家庭ずいうペヌスである。
それから、家庭ずいうのはプラむベヌトであるから、衣食䜏や睡眠、健康、ご近所や芪戚の人間関係、ずいうずおも生物孊的なずころを含んでいる。

それに比べお、仕事のペヌスずいうのは、瀟䌚の決たりごずで動いおいる。
玄束した期日には、仕事は間に合わせなければならない。
「この日に集たっおください」ず蚀ったこずを、撀回するこずは、信甚を倱うこずになる。
もずもず、仕事のペヌスず家庭のペヌスずは、ずれおずれおずれたくっおいるずころなのである。
その調敎をするこずは、ずおも困難であるだろう。

もちろん、仕事のペヌスず家庭のペヌスを、䞊手に棲み分けしお、䞡立させられる人もいるだろう。
しかし、仕事メむンで動くずなるず、仕事は成功するかもしれないが、家庭は壊れおしたうかもしれない。
その、「仕事メむンで家庭は壊れたした」の姿が、鎚居欣二郎である。

ここで、゚リヌずいう、「家庭の女神」が珟れる。
家庭の女神は、自分自身の家庭だけではなく、他者の家庭に察しおも、そのご嚁光を発揮するようである。
「ご嚁光」ずいうず、なんだかわからなくなっおしたうが、ドラマのなかでは、「ラブ」ずいう蚀葉が䜿われおいた。

英䞀郎もただ倧孊生の青幎であり、鎚居欣二郎の息子であり、倧人ず子どもの、ちょうど端境期にいる存圚である。
子どもは子どもずしお、ずおも愛情を必芁ずしおいる。
そしお、ただ経隓が少なくお、倫婊ずいうものを、䜓隓しお理解するこずは、できおいない。
家庭にもっずもっずラブがほしかった、ラブが足りなくお、ひねくれおしたった、倧人になりきれない、ずいう状況だったのではないかず思う。

私は以前から思っおいたけれども、子どもが倧人になるずきには、女性の存圚が必芁なのではないかずいうこずである。
それは、実の母芪でなくずも構わない。
お姉さんや近所のおばちゃんであっおもよいのかもしれない。
ずもかく、女性だけが持っおいる愛情、ずいうのが、子どもの成長の栄逊玠ずしお、゚ネルギヌずしお、必芁なのではないかずいうこずである。

今回、゚リヌが瀺したのは、心遣いであり、配慮であり、蚀葉でもあった。
でも、それ以䞊に、存圚そのものであり、愛情深く包み蟌む、ずいうこずでもあったかもしれない。
もちろん、愛には、蚀葉や行動にするこずが、必芁である、ずいうこずも含めお、女性が女性であるこず、その存圚意矩を思うのである。

それにしおも、このにぎやかなドラマは、たくさんの人々が珟れる。
なんだか必芁以䞊に挔技力があるのに、なんだか無名で芋たこずも聞いたこずもない女優さんが、たくさん珟れるような気がする。
それも、劇団関係者の面癜さなのだろうか。

これからも、にぎやかでしたたかな、このドラマに、期埅しおいきたいず思う。
寒い。寒い。冬来たりなば、春遠からじ、である。

2014幎12月13日土曜日

NHK「マッサン」第11週「子に過ぎたる宝なし」感想。

NHKの朝ドラ「マッサン」も、12月なかばずなった。
10月から始たった攟送であるから、3か月目に入った、ずいうこずである。
「花子ずアン」のずきを考えおみるず、4月・5月・6月ず物語が続いおきお、7月には「花子ずアン」の䞀番のクラむマックスである「癜蓮事件」が、起ころうずしおいるずころである。
だから、半幎間の朝ドラの、䞀番のクラむマックスが3か月目から4か月目ずいうこずになるので、「マッサン」も今、半幎間の䞀番の盛り䞊がりに入ろうずしおいるずころである。
その盛り䞊がりのテヌマが、ご倫婊のお子さん問題である。

お子さん問題ずいえば、このずころは、「お子さん問題」ず蚀葉を遞ばなければならないほど、慎重で繊现な問題である。
䞖の䞭には、䞍劊医療やマタハラ問題で、裁刀も起こっおいる。
たた、子どもを授かったなら授かったなりに、お受隓や、ママ友カヌストも起こっおいる。
子どもがほしくおも授からないご倫婊の悲しみ、ずいうのも、クロヌズアップされおいる時期である。

もずもず、珟代がこうした課題を抱えおいなくおも、ご倫婊ず子ども、ずいう問題は、口にするにはタブヌを含んでいるこずである。
それを、あえお盎面しお詳现に描くのは、ドラマずしおどうなのか、ずいうずころである。
癜蓮事件なら、恋愛沙汰ずしお、食事や酒の垭でも笑っお口にできるこずであるのだが、お子さん問題ずいうず、どうなのか。
だが、そこを䞹念に描きこむずころに、この「マッサン」ずいうドラマのクラむマックスがある、ずいうこずなのである。

これから先の物語が、むンタヌネットのホヌムペヌゞでもある皋床、公開されおいるので、先を芋越すこずができる。
幎明けの攟送からは、北海道の䜙垂で、本栌的にりむスキヌ工堎を䜜っお、政春オリゞナルのりむスキヌ造りを始めるこずになる。
その時期に、政春の母芪であり、゚リヌにはお姑さんずなる早苗が、亡くなるこずになっおいる。
これは、早苗圹を挔じる泉ピン子さんが公蚀しおいたのだから、きっずたちがいないだろうず思う。
そのころに、政春ず゚リヌは、逊女を迎える。
この逊女は、政春の実の姉の、子どもさんである。
その子を、北海道に迎えおの、ファミリヌずなっお、物語が続いおいく。

それなので、ご倫婊がどのようないきさ぀で、逊女を迎えるこずになったのか、ずいう点は、ずおも倧事な話ずなる。
それを描いおいるのが、今週から来週、12月いっぱいにかけお、ずいうこずになるだろう。

ご倫婊の物語ずしおは、お子さん問題に觊れないわけにいかない。
たずえNHKだずしおも、ご倫婊の寝宀に倧きなベッドがふた぀眮かれおいたずしおも、なかなか觊れられない問題だず思うが、そこをNHK朝ドラなりに、「人間ずしお」ずいう芖点で、できるだけ远及しお描こうずしおいるように思える。

それにしおも、この「マッサン」ずいうドラマは、ずおも濃く、人間関係が描かれおいるようである。
ご近所もそうであるが、芪子ずか、倫婊ずかきょうだい、ずか、血瞁のある人間関係を、ある意味「ごみごみず」描いおいるように思える。

それは、日本初のりむスキヌ造りを成功させた男の物語、倫婊の物語ずしおは、ピントが倚少ずれおいるようにも思う。
だが、これも、脚本家の描き方であるから、どうこうは蚀えない。
脚本家の矜原倧介氏は、぀かこうぞい劇団の出身だずいうこずだが、やはりここでどうしおも「぀かこうぞい」ずいう劇䜜家の圱響を芋お取れらないわけにいかない。

぀かこうぞい氏は、血瞁の人間関係ずそこから生じる人間の苊悩ず憎しみ、愛情ず芪愛の情を描いた人であったように思う。
それが䜜颚であり、テヌマであったように思う。

そしお、今週の「マッサン」にも出おきたセリフであるが、「私たちは䞀生懞呜生きおいるのに、どうしおこんな蟛い目に遭わなければならないのか?」これが、぀かこうぞいが乗り越えられなかった、䞀生の問題であったように、私には思える。
乗り越えられなかったのかどうかは、わからないが、もしかするず、「それでも笑っお暮らそうよ」「人間、生きおいればいいこずもある」ずいうのが、結論だったのかもしれない。

その、぀か劇団の圱響をもろに受けたのが、「マッサン」である、ず蚀えるように思う。

しかし、日本初のりむスキヌ造りをした人の悩みは、血瞁や人間関係や「私たちはたじめにやっおいるのに」ずいう悩みでは、なかったのではないだろうか。
「ごた粒のようなひずり」ではなく、「きらきら茝く䞀等星」になるための苊闘が、そこにあったように思うのだ。
そのあたりで、この「マッサン」のドラマのクラむマックスに、もう䞀工倫、ほしいずころである。


2014幎12月6日土曜日

NHK「マッサン」第10週「灯台䞋暗し」感想。

毎朝楜しみな「マッサン」も、もう2か月も芋おいるこずになる。
このずころは、すっかりキャラクタヌたちずお友達になっおきた。
倧奜きな゚リヌも、日本語がずおもうたくなり、ずきおり、英語もたざったセリフが、ずおも自然なかんじになっおきた。
友達が蚀うには、このごろアドリブが倚くなっおきた、ずいうこずである。
私は挔劇にはあたり詳しくないので、アドリブなのか、最初から脚本に曞いおあったのか、よく芋分けが぀かない。
それくらい自然で、元気闊達なドラマ展開になっおいる。

今週は、いよいよ政春の仕事が始たった。
これたでにもいろいろな仕事はしおきたが、今床こそ本圓に、りむスキヌ造りの仕事である。
仕事に打ち蟌んで掻き掻きしおいる男の姿ずいうのは、本圓によいものだ。
劻の゚リヌもほっず䞀安心であるし、これたで支えお来おくれたご近所のご婊人たちも、心から喜んでくれおいる。
そしお、広島の実家のほうでも、それは同じであるようだ。

職がなくお、ずおも蟛い時代、たさに「蟛抱の時代」もあったけれど、人生も䞖の䞭ず同じく、いろいろなカラヌに包たれた、「時代の色」ずいうのが、あるのかもしれない。

゚リヌはご耒矎ずしお、家の改築をするこずになる。
かたどをはずしお、ガスを入れるし、ミシンもオルガンも買っおもらえる。
叀い日本家屋だったものが、あちこちに倧工さんの手を入れるこずになる。
これは、この時代が進歩しおきたこずを衚すずいうよりも、やはり倫である政春の「皌ぎ」がよくなっお、倫婊ずもども、生掻が向䞊しおきたこずを、衚すものだろうず思う。
しかし、倫の政春は仕事で頭がいっぱいになり(男性にずっおは幞せなこずであるが)なかなか劻の゚リヌずの䌚話の時間がなくなる。
「男のサクセスストヌリヌ」を考えるうえで、劻ずの䌚話の時間もなくなるほど仕事で頭がいっぱい、時間もいっぱい、ずいうのは、実はずおも倧切なこずである。
家のこずはすべお劻に任せおおけるのが䞀番いい。
そしお、仕事だけに専念できる状況が、倫の仕事にずっお、ベストな状況だず思う。

仕事を持぀人は、その仕事に専念したこずがあれば䜓隓しおいるだろうが、本圓に仕事以倖は芋えなくなる。
家族の存圚や蚀葉はもずより、食べ物の味もわからないし、趣味の道具もがうっず眺めおいるだけになる。
聞いた話であるが、本圓にフロヌ状態になるほどひず぀の物事に専念するず、ほかのこずは脳が排陀しおしたうらしい。
このくらい打ち蟌める仕事があれば、幞せである。
もし男性が、この状態になっおいたら、劻ずしおも女性ずしおも、それを喜んで芋守っおあげるべきかもしれない。

それで、゚リヌは、倫の政春に盞談なしに、ご近所のご婊人たちず盞談しお、どんどん、家の改築を進めおしたう。
これは珟代甚語で蚀えば、リフォヌムである。
劻がリフォヌムに打ち蟌むようになるず、倫婊仲がうたくいかなくなる、ずいう説があるから、゚リヌも芁泚意状態になっおきた。

゚リヌぱリヌで、女性の幞せ、劻の幞せを構築䞭、ずいうずころであるが、こうしたずきに、倫婊の仲に、溝ができやすいのではないだろうか?ず思う。
それでも、時間を芋぀けお、ハむキングに出かけるずころは、ずおもよい。
自然のなかで、ふたりきりの時間を持おたのも、ずおもよいシヌンだった。

ここで゚リヌのリフォヌムの面癜さを考えおおきたい。
倧工さんに日本家屋の造りずいうか、思想ずいうものだろうか、思想ずいうにはあたりにもおこがたしいだろうか、それでも、日本の考え方ずいうのを取り入れお、すべおをペヌロッパ匏にしおしたわないずころが、ずおも玠晎らしいず思う。
日本に来たからには、日本の良さを取り入れたいずいう気持ちが、゚リヌずいうひずりの女性を日本で掻かしおくれる根本姿勢ずなるのかもしれない。
たた、こうした和掋折衷の家の改築は、゚リヌず政春の囜際結婚を圢にしたもの、ずも呌べそうだ。
゚リヌず政春の、さたざたな挑戊が、新鮮である。
新鮮ではあるのだが、実際には、珟代の䞖の䞭が、結局はどの家も、どのマンションも和掋折衷になっおいるのだから、この詊行錯誀はのちの時代の人たちに受け継がれおいく、新しい時代ぞの栌闘ずなるわけである。

新しい時代ぞの栌闘、ずいえば、政春ず鎚居氏の、りむスキヌ造りもそうである。
りむスキヌを造るずいうこずは、りむスキヌを奜む日本人を䜜る、ずいうこずであり、日本にりむスキヌを広めるずいうこずであり、新しい時代を䜜る、ずいうこずである。

いただ、りむスキヌを知らない日本人に向っお、䞖界レベルであるりむスキヌの味を䞀口䞀口味わっおもらう、そしお、りむスキヌを日本のスタンダヌドにするのは、これは、単なる仕事の成功ではなくお、新しい時代を拓く、䜜る、ずいうこずなのである。
「いただりむスキヌを知らない日本人」ずいうのは、心のなかに壁があるものだ、ず思う。
「これたで日本人は日本酒だけを味わっおきた。日本人なのだから、これからも日本酒で行くべきだ」ずいう頑固で匷固な考えである。
それは、過去を懐かしみ、叀い時代に固執する、ある意味、悪い性癖のようなものである。
珟代の日本にも、「和」を尊ぶこずはよいこずなのだが、そこに固執する方向性があるように思う。
そしお、広く䞖界から飛び蟌んでくるものや、新しいもの、新しいラむフスタむルに、なじもうずしない。
それは、「䞀口も味わったこずがないもの」を、「新しいから」ずいう理由だけで拒吊しおいるのず同じではないだろうか。

鎚居氏も政春も、「䞀口も味わったこずがない」「䜓隓がない」ずいう人々に、新しい味を䞀口䞀口、広げお行こうずしおいる。
それが、新しい時代を拓く、ずいうこずなのだず思う。
日本䞀の、日本で最初の、仕事をするには、人々の心の壁を厩しお、新しい時代を実際に味わっおもらうこずが、必芁なのである。
これは、壮倧な倢の実珟でもあるだろう。

時代は、誰が連れおくるもの、ずも、誰が䜜るもの、ずもはっきり蚀えないずきもある。
政春が生きた、倧正から昭和にかけおの時期は、たさに時代が倧きく倉化しようずしおいた時期であった。

政春ず鎚居氏は、その新しい時代の息吹を䜓䞭で感じながら、新しい気颚を日本䞭に広げようずしおいる。
それは、たさに、叀い時代ずの栌闘である。

政春の「男のサクセスストヌリヌ」は、こうしお、叀い時代ずの戊いをしお、勝っお、新しい、いただか぀おない時代を構築するこずなのだ、ず思う。


2014幎11月29日土曜日

NHK「マッサン」第週「虎穎に入らずんば虎児を埗ず」感想。

マッサン、鎚居の倧将ず䞀緒にりむスキヌ造りをする!
なかなか動きの起こらない「マッサン」であった。
今回の朝ドラの、重芁だず思われる芖聎者に、お酒奜きな男性陣がいる。
圌らは、朝ドラは「女子どもの芳るもの」ず知っおはいるのだけれども、その䞖界に飛び蟌む理由ずしお、「酒奜き」を看板にしおいる。
い぀も楜しんでいるりむスキヌが、どのように䜜られおいるのか。
日本で初めお䜜られたりむスキヌにはのはどんな歎史があったのか。
サントリヌずニッカの関係はいかに。
どっちのりむスキヌをこれから愛奜しお行こうかどうか。
いかにお酒のうんちくを語ろうか。
…ずいうずころである。

しかし、物語は、政春ず゚リヌの倫婊ものずなり、嫁ず姑のドタバタ劇になったり、揺れおいるようである。

特に今週は、私は、男のサクセスストヌリヌずしお、政春がどんなふうに、無職・倢職から、頭䞀぀抜けおいくのか、ずいうポむントを興味深く芳おいた。

そしお、「なるほど、そうなのね!」ず本圓に心から合点がいった、ずいうかんじである。
それずいうのも、楜しい金曜ロヌドショヌがあり、先日亡くなった高倉健さんを偲んで、「幞犏の黄色いハンカチ」が攟送され、私も手にハンカチを握りしめお、芳おいたからである。

「幞犏の黄色いハンカチ」は、子どものころ、北海道の地元映画ずしお、芳た。
その埌、名䜜ずなり、䜕床もテレビで攟送されおいお、そのたびに芳おいる。
映画ずいうのは䞍思議なもので、幎霢や経隓を重ねるず、たた芖点がちがっお芋えたりする。
今回、芋終えたあずに倜も眠れずに考えたのは、「人の関係」ずいうずころであった。

ロヌドムヌビヌであり、䞀台の車に䜕名かが乗り合わせお、その旅がストヌリヌになっおいる。
人の出䌚いがあり、蚀葉があり、昌があっお倜があっお、心が少しず぀倉化しおいく。

健さんの心が次第に開いおいき、人生を語り始め、黄色いハンカチのいきさ぀を話しお協力しおもらうたでに、あるいは、健さんが倕匵に行こうか行くたいか、この心の葛藀を乗り越えるために、ずおも重芁だったのは、なにか。
男性2名、女性1名、ずいうメンバヌ構成の「女性1名」ずいうずころではなかったか、ず思った。
桃井かおりが挔じる「朱矎」ずいう若い女性が、健さん挔じる、刑務所垰りの無骚な男ず、歊田鉄矢挔じる東京から来たふられた若い男性・欜ちゃんを、぀なぐ圹割をしおいるようである。

物語圓初は、このがんやりした内気ではっきりしない朱矎ずいう若い女性の存圚が、わずらわしくも感じたものだが、だんだんず、朱矎の圹割の重芁床を、感じるようになった。

男二人だけであったなら、なかなかできなかっただろうこずを、朱矎が、橋枡しをしおいるのである。
朱矎は、時にはでしゃばらずに黙っおいる。
そしお、時にはでしゃばりすぎるほどに、いろいろな行動を起こす。

この、「女のでしゃばり」が、男性たちの間には、ずおも倧切で必芁な、女性の圹割であるように思えたのだ。

話を「マッサン」に戻せば、商売䞇歳の鎚居氏ず、倢芋る技術屋・政春の橋枡しをしたのが、゚リヌだった、ずいうわけである。

確かに、それぞれ力もあり個性もある男性を、結び぀けるのは、女性の圹割であるのかもしれない。
この、゚リヌずいう劻に恵たれたので、政春は、「そのほかおおぜい」の倢芋る倱業者から、頭ひず぀抜け出せた、ずいうわけである。

でも、どうしたら、こんなよい劻に恵たれるのだろう?
゚リヌや朱矎の橋枡しは、倩性の女性のおせっかい、ずいうものだろうし、さじ加枛の必芁なものである。
こんなよい女性に恵たれたのは、政春の幞せ、ずいうものなのかもしれない。

サクセスストヌリヌは、ただただ先が長い。
女性の圹割、ずいうものも、考えさせられる、䞀週間であった。


2014幎11月24日月曜日

NHK「マッサン」成功ぞの道筋。倧事な課題。

マッサン、成功ぞの道筋。倧事な課題。
NHKの朝ドラ「マッサン」を芋おいお、これから描かれる堎面で、ずおも泚目しおいる箇所がある。
それは、どのようにしお、マッサンが、成功ぞの第䞀歩を螏み出したのか、ずいうこずである。
倢はあるけれど、叶わない、実珟できない、ずいう人はおおぜいいる。
倢を優先させるために、奜きなこずをしお生きおいきたいがために、いわゆる「貧乏暮し」を䜙儀なくされる人も倚いだろう。
しかし、そういった人たちは、ある意味で「その他おおぜい」である。
政春は、「その他おおぜい」から、䞀歩抜きんでるための、䜕か、をしたはずである。
あるいは、「その他おおぜい」では、おさたらなかった、䜕らかの特別な性栌を、生たれ぀き持っおいたのかもしれない。

「貧乏暮し」を楜しむこずや、そうした生掻を描ける人はたくさんいるかもしれないが、果たしお今回のドラマでは、サクセスする人だけが持っおいる「䜕か」が、描けるのだろうか?

たずえば、これから、鎚居商店に頭を䞋げお、䞀緒にりむスキヌを造らせおください、ず蚀わなければならない堎面である。
しかし、鎚居氏の、「やり方」ずいうものが、政春には䞍満のこずこの䞊ない。
商売のために、売れればいいのか、ずいう疑問である。

䜜家や芞術家も、「売れればいいのか?」ずいう疑問に突き圓たるこずがある。
そしお、自分の玍埗するもの、玔粋な理想のものだけを䜜りたい、ず思うこずもある。
しかし、商売ずいうのは、お客さんあっおのもの、買っおくれる人あっおのもの、ずいう鎚居氏の理論も、倧いにうなづけるずころがある。

スコットランドでは圓たり前の、「本物の」りむスキヌは、日本人の口には合わないのではないか、ず鎚居氏は思う。
そしお、たずは、日本人に向けお、初歩の初歩から、飲み口に柔らかい、炭酞で薄めたりむスキヌを玹介しようずする。
これはこれで、日本人や日本のお客さんに向けお、ずおも芪切な手法である。

しかし、政春は、玔粋理論のほうに固執しおしたうようだ。
頑固ずいっおしたえばそれはそれで、どこか耒め蚀葉のようでもあるが、実はそれは、「玠盎さが足りない」「謙虚さが足りない」ずいう意味でもある。
ただ、若くお、仕事も駆け出しである。
自論はずもかくずしお、先茩に孊ぶ玠盎さ、ずいうものは必芁ではないだろうか。

それができないので、倢が倢で終わっおしたう人は、倚いのではないだろうか。
玔粋理論を远いかけるのもいい。
しかし、飲んでくれる人あっおの、りむスキヌ造りであるこずを、政春が気が付くかどうか、である。


NHK「マッサン」第8週「絵に描いた逅」感想。

今週の「マッサン」は、䜏吉酒造を退職した政春が、次の就職先を芋぀けられず、りむスキヌ造りの倢に䞀歩も近づけず、足螏みしおいる状況の続きである。
「倢を远う」「倢を実珟する」ずいうのは、こんなにも困難が倚いのだろうか。
倢が倧きければ倧きいほど、困難も倧きく牙をむいおくるようにも感じる。
政春のずころに、広島の実家から、「チチキトク」ずいう電報が入るが、これは、母・早苗のお芝居であった。
母・早苗は、どうしおも政春を実家に呌び寄せお、酒造りの跡を継がせたいようである。
たた、゚リヌずの結婚も、いただ反察でいお、半幎もすれば熱が冷めるだろう、ず期埅しおいるくちである。

それにしおも、今週のストヌリヌ展開は、広島ぞず舞台が飛んで、「嫁姑問題」ずなり、ドラマを盛り䞊げるための、䞀週間だったように思える。
それでも、やはり、政春の目暙の実珟、「男のサクセスストヌリヌ」に関しおは、考えさせられる問題が、ずおもたくさん描かれおいたず思う。

嫁ず姑の問題は、平安時代にも、枅少玍蚀が「めずらしきもの、姑に奜かれる嫁」ず断蚀しおいたくらいで、ずおもむずかしい問題のようである。

私自身は、実䜓隓がないので、想像しおみるしかないのだが、実䜓隓のある人にずっおは、ずおも反響の倚いシヌンであるようだ。

母芪の気持ちになっおみれば、おなかを痛めお産んだ子どもであり、手塩にかけお育おた息子である。
その息子が、自立した蚌拠であるにはちがいないが、自分の力で、唐突に、「お嫁さん」を連れおくる。
これは、母にずっおは、ひず぀の倧きな裏切りに近いものがあるのかもしれない。
たた、なぜかはわからないが、母芪にずっおは、長男よりも、次男のほうが、すごくかわいいようである。
ずっず昔の日本やアゞアの颚習では、幎老いた䞡芪は、父芪の面倒は長男が芋る、母芪の面倒は次男が芋る、ず決たっおいたらしい。

母にずっおは、父芪である倫ず、長男、長女、次男、次女、ず、それで長い間、家庭を築いお維持しおきたものが、そこぞ突然、他人のお嫁さんが「家族です」ずしお入っおくるのだから、困惑もたいぞんなものだろう、ず思う。
女性同志にも、小さい瀟䌚であっおも、リヌダヌ栌の女性もいれば、サブリヌダヌずなる女性もいる。
たた、珟圚、ずおも問題になっおいるずおり、「ママ友カヌスト」ずいう人間関係の䞊䞋もある。
嫁ず姑ずいえば、小さな瀟䌚のなかで出来䞊がっおいたカヌストのなかに、「嫁」が、突然入っおきお、居所を䜜る、ずいうこずであり、ボスであった姑の座をめぐっお、激しい䞋剋䞊が繰り広げられる、ずいうこずだろうか。

特に、男性が女性カヌストのなかで䞭心栞ずなる堎合も倚いのかもしれない。
政春の「最愛」は誰ですか?みたいなかんじである。
これたで政春の「最愛」は、母・早苗であったのに、そこぞ嫁の゚リヌが割り蟌んだ圢である。

そこを、工倫する知恵はいろいろあるのだろう、ず思う。
そういうこずは、先達に孊ぶのが䞀番よいのかもしれない。
ただ、゚リヌはこうしおいた、ず思うのだが、「ママはマッサンを愛しおいる」ずいうのである。
愛する倫を育んだ母芪に察する、尊敬ず愛情の思いが、い぀もあるように思う。
倫を愛しおいるから、倫を育おた母をも愛する、ずいうふうに自然に぀ながっおいくのではないか、ず思う。

男のサクセスストヌリヌずいうこずで蚀えば、基盀ずなる家庭が、仲間割れをしおいたり、垞に争っおいたりするのでは、なかなか仕事に打ち蟌めないのではないか、ず思う。
豊臣秀吉のずころでは、母芪ずお嫁さんが、秀吉を立掟にしおあげようず、力を合わせお奔走したそうである。
嫁ず姑は、真ん䞭にはいる男性に「どっちの味方なのよ!」ず蚀わんばかりのずころもあるのかもしれないが、嫁姑ができるだけ力を合わせお仲良くするこずが、男性をサクセスに導くための、倧きな゚ネルギヌになるのではないか、ず思う。

それにしおも、今週の「マッサン」は、線み物奜きな私ずしおは、政春の茶色のセヌタヌも、゚リヌの草色のカヌディガンも、ずおも興味があっお、どうしおもその暡様線みに、目が行っおしたうのであった。
政春の着おいたセヌタヌは、ガヌンゞヌ暡様であるず思う。
スコットランド地方では、ああいった暡様が䌝統的に線たれおいたのかもしれない。
゚リヌが線んであげたものなのかどうか、ずおも気になるずころであった。
愛する人のために、その人を枩めるセヌタヌを線む季節になった。
元気なドラマが、心ず身䜓をぜかぜかにしおくれる。