昨夜は、楽しみにしていたドラマ「真田丸」の放送があった。
私も家族と一緒にみんなで楽しく観た。
こうしたテレビドラマからは、さまざまな世界観や人間模様を学ぶことができる。
特に私は、女性たちにこそ、こうした男性向けともいえる戦国もののドラマを観てほしい、と思っている。
私が、今回、女性たちに「ここをポイントに観てほしい」と思ったのは、男性社会のピラミッド構造について、である。
戦国時代も現代も、このピラミッド構造に変わりはない。
女性たちは、脳の仕組みが横並びだ、と言われているが、男性たちはこうして、縦社会を作っている。
私も、女性として、社会の中で仕事をしていくときに、このピラミッド構造がなかなかのみこめず、理解できず、というか「見えない」ものなので、とてもやりずらかった。
女性たちは、仕事をしていく上で、夫を支えていく上で、男の子を育てていく上で、こいした、男性社会のピラミッド構造を、どう捉えていくべきだろうか。
私はまず、こうした男性社会の仕組みをよく見て理解するのがいい、と思う。
そして、仕事をする上では、ピラミッド構造のなかに、どう溶け込んで、上に登っていくかを考えるのがいいと思う。
また、夫を支える上では、このピラミッド構造のなかで、夫がどの立場にいて、そしてどのように上に登っていこうとしているのか、よく理解して、男性社会のなかで、上へ上へと登っていけるように、支えていくのがいいと思う。
また、男の子を育てる際には、特に思春期の男の子はそうであるが、すでに徐々にこうしたピラミッド構造を、中学校のなかで、高校のなかで、形成しつつあるので、その社会のなかで、どのように株を上げて、上昇していけるかを、母親として支えてあげるのがいいと思う。
こうした男性社会のなかで、一番下、下位になってしまうと、いじめを受けて、孤立してしまいやすい。
これは、大人の社会のなかでも、同じである。
下位になるといじめられ、就職も昇進もうだつのあがらないまま、一生を終えることになる。
女性として、妻として、母親として、どのように男性を支えるか。
男性にとって、価値ある女性、本当の女性らしい女性、頭のいい、気配りの効く女性とは、男性が今まさに、この階級闘争の上位に登ろうとしているときに、働きのある女性、ということになる。
今回の放送「真田丸」では、対比される女性像として、「梅」と「きり」の二人の女性像が描かれた。
梅は、地味ではあるが、謙虚で慎ましく、常に、男性を立てて、下に下にとなる女性である。
特に思春期の男の子は、自尊心が高いので、こうして、「下に」なってくれる女性に心惹かれがちである。
しかし、「きり」は、小生意気でおてんばで、いつもケンカをする、ケンカ友達になるようなタイプである。
この「きり」が、実は、「本妻タイプ」と言われるキャラクターである。
夫と、対等の立場に立つのが、妻である。
女性として、下に下にと支えるタイプは、結局は側室にしかなれない。
結局は、ばかにされたり、大切にされなかったりするのである。
「きり」は、いざというとき、つまり、武士として、その場に居合わせなければならないときに、さっと行動して、信繁の手をひっぱって、宣言の場に立ち会わせる。
もし、「きり」の働きがなければ、信繁は、男として、男社会のなかで、「ここぞ」という大切な場面に立ち会うことができなくて、メンツをつぶしていたことになる。
「きり」は、男性社会の仕組み、しきたり、そして、どんなときにどんな対応をしなければならないか、よくわかっているのである。
服装の注意、「あなたの性格上の弱いところはここ」というところをよくわかっているのである。
また、「こういうときにこう言ってほしいんでしょ」ということもわかっていて、一番プライドを傷つけない方法で、言うのである。
つまり、ずけずけ言うのである。
あっけらかんと、明るく言うのである。
男性は、こうした「きり」のような、本当に男性社会のなかで、上へ上へと登っていくときに、役に立つことができる女性を、正妻にしたい、と強く望むのである。
本当に選ばれる女性が、「きり」のような、小生意気な女なのである。
☆追記
兄・信幸の妻「こう」の働きも、秀逸であった。
「こう」は、夫の信幸にただ「祝言の間、弟・信繁を広間から出さないように、ずっと見ていなさい」と言われる。
「こう」は、義父・昌幸が暗殺に狙われていることや、夫が大きな策略を立てていること、生きるか死ぬかの勝負に出ていることなどは、詳しく知りたがったわけではない。
ただ、夫の言う通りにしただけである。
それでも、夫の「必死さ」「真剣勝負のとき」ということはよくわかったのだろう。
あるいは、武士の妻として、教育を受けていたのだろうか。
弟・信繁が広間から出ようとしたときに、病身ながら、踊りを踊り始めて、必死で夫の言いつけを果たそうとしたところは、とても立派だった。
女性の「働き」というのは、こういうときに、力を発揮する。
女性も、男性社会のひとりの重要な戦力であり、妻として、ときに夫の言いつけ通りに、働きをする、ということは、とても重要であると、私は思う。
☆追記
思春期の男の子を育てるときに、「どんな母親であるか」は、男の子の株を左右する事柄である。
年頃の男の子に手作りのお弁当を持たせて、その包みが「ピカチュウ」であったりしたら、絶対にいけない。
男性社会のなかで、下の下になってしまう。
せめて、おこずかいを一日千円、使い道は何も言わずに渡してあげよう。
2016年3月21日月曜日
2016年3月14日月曜日
NHK大河ドラマ「真田丸」第10回「妙手」感想。
昨夜、NHK大河ドラマ「真田丸」を観たかたが、たくさんおられると思う。
私も、そのひとりである。
毎年、話題のNHK大河ドラマであるが、今年は、戦国時代を舞台として、信濃の一族・真田家を描くことになった。
戦国時代に通じている時代劇ファンにとっても、よく知っているところと、あまり知られていないところが、入り組んでいる、楽しいドラマである。
脚本家は三谷幸喜氏で、やはりNHK大河ドラマである「新選組」でも、話題のドラマ作りをしている。
今回も、期待が高まっている。
三谷幸喜氏の描くドラマというと、今回もそうであるが、「人間味あふれるキャラクター」である。
今回の「真田丸」でも、策師である、父・昌幸、その長男で堅実な性格の信幸、そして、主人公である、次男・信繁の性格や行動、そのちがいがよく描かれている。
また、それをとりまく女性たちのキャラクターや魅力も、存分に発揮されている。
私たちは、こうしたドラマが、キャラクターを中心に描かれるのは、とてもよいことだと思っている。
そうした描き方もある。
ただ、ここで思ったのは、父・真田昌幸と、次男・信繁の、「策」というものが、詳しくは描かれていないように思ったので、ここで今一度、おさらいしてみたい、と思う。
昨夜の放送回では、上野の沼田城を奪還したい、という戦略であった。
しかし、信濃から援軍を送れば、徳川に対して面目が立たない。
太平洋側から攻めてくる北条を、なんとかして、沼田から撤退させたい。
信繁は、父から任されて、この策略を練ることになる。
父にこうした戦略を任されることは、まだ若い息子にとって、とてもうれしいことである。
信繁は、「彼女」である、梅のところに行って、あれこれ話しながら、戦略を練った。
しかしここが、どんなふうにどんな戦略をこねたのか、あまり詳しく描かれなかったようである。
信繁の戦略とは、こうである。
越後の上杉が、軍の勢力をすごく強く持っていて、勢いがある。
そして、沼田城を攻める…「かもしれない」という状況を、作ることである。
強い強いと評判の上杉が、沼田を攻めてくる、とわかれば、太平洋側から攻めていた北条は、怖気づいて、撤退するにちがいない。
しかし、上杉には、今はまったくその気はないだろう。
また、越後では、内乱が起こっていて、沼田攻めどころではない。
軍の勢力も衰え気味である。
ここで、上杉が、「本当に」沼田を攻めてくれれば、真田としては、大助かりなのだが、上杉にはその気はない。
「なんとかしてその気になってもらう」のが、信繁に任された戦略である。
信繁は、越後と信濃の国境沿いのあたりで、「戦争ごっこ」を起こしてもらうことにする。
信濃が攻めて、越後が討つ。越後の勝ち、という構図である。
この「戦争ごっこ」は、なんのための芝居であるか。
越後・上杉に、軍の勢力が大いにあって、そして、南下して、信濃や上野を攻める気である、と証拠づけるのである。
もちろん、上杉としても、真田としても、ここで無駄に軍の勢力は使いたくない。
信繁は、それで、策を練ったのである。
「戦争ごっこ」のうわさがたちまち広がったところで、沼田の兵士たちに、「次は、上杉は、沼田を攻めてくるらしいよ」と、佐助を使って、噂をたてさせる。
これで、「上杉VS北条」の構図ができあがる。
「勢いにのっている」とみなされた上杉を恐れて、北条は、沼田城から、軍を引き上げさせた。
信繁の策、つまり、軍も兵士も使わないで、沼田から北条を引き揚げさせる、これは、成功した、ということになる。
ポイントは、「上杉に勢いがあり、一戦やらかす気もある」ことを、北条に印象付けたところにある。
昨夜の「真田丸」では、刃を突き付けられて、震えが来てしまった、兄・信幸と、数十もの刃を首に向けられたなかで、堂々と話をつけた、弟・信繁の、対照がきわだっていた。
これは、勇敢と呼ばれた信繁の、ヒーローたる資質を、表したものだと、思う。
これからも、戦国時代のヒーローたちから、生きること、生き抜くことの、極意を、学んでいきたいものだ、と思う。
私も、そのひとりである。
毎年、話題のNHK大河ドラマであるが、今年は、戦国時代を舞台として、信濃の一族・真田家を描くことになった。
戦国時代に通じている時代劇ファンにとっても、よく知っているところと、あまり知られていないところが、入り組んでいる、楽しいドラマである。
脚本家は三谷幸喜氏で、やはりNHK大河ドラマである「新選組」でも、話題のドラマ作りをしている。
今回も、期待が高まっている。
三谷幸喜氏の描くドラマというと、今回もそうであるが、「人間味あふれるキャラクター」である。
今回の「真田丸」でも、策師である、父・昌幸、その長男で堅実な性格の信幸、そして、主人公である、次男・信繁の性格や行動、そのちがいがよく描かれている。
また、それをとりまく女性たちのキャラクターや魅力も、存分に発揮されている。
私たちは、こうしたドラマが、キャラクターを中心に描かれるのは、とてもよいことだと思っている。
そうした描き方もある。
ただ、ここで思ったのは、父・真田昌幸と、次男・信繁の、「策」というものが、詳しくは描かれていないように思ったので、ここで今一度、おさらいしてみたい、と思う。
昨夜の放送回では、上野の沼田城を奪還したい、という戦略であった。
しかし、信濃から援軍を送れば、徳川に対して面目が立たない。
太平洋側から攻めてくる北条を、なんとかして、沼田から撤退させたい。
信繁は、父から任されて、この策略を練ることになる。
父にこうした戦略を任されることは、まだ若い息子にとって、とてもうれしいことである。
信繁は、「彼女」である、梅のところに行って、あれこれ話しながら、戦略を練った。
しかしここが、どんなふうにどんな戦略をこねたのか、あまり詳しく描かれなかったようである。
信繁の戦略とは、こうである。
越後の上杉が、軍の勢力をすごく強く持っていて、勢いがある。
そして、沼田城を攻める…「かもしれない」という状況を、作ることである。
強い強いと評判の上杉が、沼田を攻めてくる、とわかれば、太平洋側から攻めていた北条は、怖気づいて、撤退するにちがいない。
しかし、上杉には、今はまったくその気はないだろう。
また、越後では、内乱が起こっていて、沼田攻めどころではない。
軍の勢力も衰え気味である。
ここで、上杉が、「本当に」沼田を攻めてくれれば、真田としては、大助かりなのだが、上杉にはその気はない。
「なんとかしてその気になってもらう」のが、信繁に任された戦略である。
信繁は、越後と信濃の国境沿いのあたりで、「戦争ごっこ」を起こしてもらうことにする。
信濃が攻めて、越後が討つ。越後の勝ち、という構図である。
この「戦争ごっこ」は、なんのための芝居であるか。
越後・上杉に、軍の勢力が大いにあって、そして、南下して、信濃や上野を攻める気である、と証拠づけるのである。
もちろん、上杉としても、真田としても、ここで無駄に軍の勢力は使いたくない。
信繁は、それで、策を練ったのである。
「戦争ごっこ」のうわさがたちまち広がったところで、沼田の兵士たちに、「次は、上杉は、沼田を攻めてくるらしいよ」と、佐助を使って、噂をたてさせる。
これで、「上杉VS北条」の構図ができあがる。
「勢いにのっている」とみなされた上杉を恐れて、北条は、沼田城から、軍を引き上げさせた。
信繁の策、つまり、軍も兵士も使わないで、沼田から北条を引き揚げさせる、これは、成功した、ということになる。
ポイントは、「上杉に勢いがあり、一戦やらかす気もある」ことを、北条に印象付けたところにある。
昨夜の「真田丸」では、刃を突き付けられて、震えが来てしまった、兄・信幸と、数十もの刃を首に向けられたなかで、堂々と話をつけた、弟・信繁の、対照がきわだっていた。
これは、勇敢と呼ばれた信繁の、ヒーローたる資質を、表したものだと、思う。
これからも、戦国時代のヒーローたちから、生きること、生き抜くことの、極意を、学んでいきたいものだ、と思う。
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