2014年10月2日木曜日

新幹線の未来図。

このところ、新幹線が話題となっている。
開業から50年たって、新幹線に乗ったことのない人や、聞いたこともない、という人はもう日本人にはいなくなった。
50年の間に、整備新幹線も含めて、北へ南へとその進路を伸ばしてきた。
これらの高速特急網が、日本中にはりめぐらされることが、とても期待されている。

北陸新幹線は、来年2015年3月の開業予定である。
これは、東京駅から金沢駅までである。
北陸への交通が便利になり、北陸から首都圏へ仕事や旅行で来る人たちも大喜びだろうと思う。
では、金沢から先はどうなのか、というと、敦賀までのルートは在来線の通りで、だいたい決まっているそうである。
この計画が3年間前倒しされて、早めにつながる可能性が高いようだ。
「つながる」といえば、敦賀から大阪までのルートはまだ未決定のようである。
しかし、敦賀から大阪までつながれば、東京から大阪まで、北陸経由でつながるわけであるから、とても素敵な話である。
東京ー大阪間が、太平洋側からも、日本海側からもどちらからでも行けるということになれば、日本の動脈と呼ばれた東海道にも、日本目のルートができて、いろいろな使い分けもできることだろう。
たとえば、今、さかんに討論されていることであるが、新幹線を各駅停車にするか、直行にするか、ということである。
飛行機と比べると、東京ー大阪間が、停車駅なしで一本だとすると、とても快適な話である。
もし、北陸新幹線が大阪までつながれば、この北陸経由の大阪行きを、ノンストップにすることもできるだろう。

あるいは、中央高速は自動車の道路であるが、貨物輸送に関しても、そろそろ容量がたいへんになっているように思う。
新幹線で貨物輸送もしているらしい、と聞いたことがある。
人が座っている座席の下の部分が、貨物や郵便の輸送室になっているそうだ。
そうすると、東京から大阪までのルートが、それも超高速のルートができるとなると、とても素晴らしい話である。

敦賀からのルートは、ここで琵琶湖にぶつかるために、琵琶湖の右側を通るか、左側を通るか、という点で論点があるようだ。
ところが、琵琶湖のある滋賀県では、有名な滋賀県知事が「新幹線は要らない」と言っていて、滋賀県の世論としては、「不要論」や、あるいは「通したくない」論もあるようだ。
ぜひとも、なんとかそこを通してほしいものだ、と思う。

また、金沢から小浜を通って、山陰地方、日本海側の、鳥取県や島根県、に新幹線を通してはどうだろう、と思ったりする。
山陰地方の日本海側を新幹線が一本通れば、中国地方は、山陽道と山陰道で、両側から日本のルートが通ることになる。
これで、山口県で合流して、九州に渡る、というのも素晴らしい。

現在の、九州地方への新幹線は、東京を朝6時に出発すると、午後1時には、鹿児島に着くことができる。
東北新幹線では、東京を6時30分に出発すると、午前10時には、青森に着くことができる。
これは、とても素晴らしいことだと思う。
新青森から札幌まで新幹線が伸びたとすると、もしかすると、午後1時ごろには札幌に着くのだろうか。
三階建ての寝台車で一晩かけて夜行に乗ったことが、夢の時代のようである。

まさに、時は金なり、時はとても貴重なもの、と言えるだろう。
それに、「速い」ということは、お年寄りや子どもにも優しい。
長旅は体力的にも、とても疲れるものだ。

新幹線で、速く、楽しく、快適な旅とビジネスと、それからまだ見知らぬ世界を、エンジョイしたいものだ。