2015年7月17日金曜日

楽しみな新国立競技場。

楽しみな新国立競技場。

新国立競技場の建設計画が、白紙からもう一度始めることになった、という。
2020年の東京オリンピックが決まってから、着々と進む、前へ前への、都市計画。
その、メインスタジアムとなるのが、新国立競技場である。
東京に決まったのが、一昨年。
そして、オリンピックまで、あとわずか5年である。
競技場の建設も、今まさに始めなければ、もう間に合わなない、というところで、やんやの大騒ぎとなっている。
たくさんの人たちの、興味と関心が、オリンピックに向かって現実味を帯びてきた、ということで、とてもよいことだと、私も楽しくなってきた。

問題の建設計画は、その予算の高いことと、デザインとにあるように思う。
やはり、2500億円というのは、びっくりするほどのお値段である。
いったい、どうしてこんなに高くなってしまったのだろう?
この予算で、日本スポーツ振興団では、どうしても進めたいようである。

それはきっと、スポーツマンにとって、「夢の殿堂」となる、新スタジアムだからだろうと思う。

今、日本中が、戦後の節目を迎えて、建て替えラッシュである。
せっかく建て替えるならば、と、どの専門家も、最新の設備を望むものである。
たとえば、病院の建て替えの際には、医師たちが、最新の医療機器を望んで、予算が高騰することになり、あわてて、「あきらめを含めて」妥協地点で、少しお安いものにするそうである。

私たちも、自宅を建て替えるとしたら、最新の設備を備えたい、と思うのではないだろうか。
太陽発電や、IT設備、そして、最新のデザインである。

スポーツマンは、もしかすると口下手なのかもしれない。
走りやすいトラックと、そうでもないトラックとがあるそうである。
また、ロッカールームの設備も、カギをつけてほしい、と願っているし、シャワールームも数とプライバシーを高めてほしい、と願っている。

また、国際競技ということからも、同時通訳の設備や、世界同時放送の設備も、どうしても重要だろうと思う。
防弾ガラスのついた、VIPルームも大切になるし、選手や観客の健康管理のための、専門の保健室も必要になるだろう。
もしかすると、救急処置のできる設備も大切かもしれない。

また、観客にとっては、パウダールームの設備は、とても大切である。
限られた時間でたくさんの観客がパウダールームを利用できるように、清潔で明るい環境を整えたいものである。

まずは、スポーツマンの一番、活躍しやすい環境を整えることが、優先順位が一番ではないか、と思う。
もっともっと、スポーツマンに、発言してほしいものだ、と思う。
オリンピック選手の人たちの意見を、もっともっと取り上げてほしいものだ、と思う。
また、スポーツマンの人たちが、口をそろえて言うことは、やはりどうしても、開閉式の屋根をつけてほしい、ということである。
雨の日に、濡れないで、安心して競技に打ち込める環境を、未来の選手たちのためにも、整えてあげたい。

実用性が第一で、その次が、デザインになるのではないだろうか。
わたしたちの本音として、デザインをした人が、イラク人の女性であることは、かなり大きなネックになっているように思う。
たくさんの人たちの税金を投入して造る、日本の国の首都の真ん中にある建築物のデザインを担当した人が、外国人である、ということは、いかに国際化といっても、とうてい受け入れられるものではない、と思う。

国の象徴として、誇りをもって世界に見せられる建築物として、日本国の人がデザインしたことは、とても大切になってくるように思う。
私たちはこうした「本音」をもっと言ってもいいように思う。
もしも改めてコンペを行うならば、国際コンペではなくて、日本国内のコンペであることが望ましいように思う。
そして、日本の伝統文化を活かしたデザインが選ばれることを、期待している。

次に、工期の問題である。
2020年の東京オリンピックの前の年に、フットボールのワールドカップが、日本で行われる。
この大会にも間に合わせたい、という思いがあった。

また、オリンピックのあとには、音楽や、文化のコンサートホールとしても使いたい思いもある。
たくさんの目的をもった、競技場にした、という山盛りの要望がある。

こうしたことが、ひとつひとつ、かなえられる競技場であるためには、建設には、時間がかかりすぎる、という話である。

私は、建設に関しては、「サグラダ・ファミリア」方式をとってはどうか、と思う。
スペインの教会、サグラダ・ファミリアは、建設が始まってからすでに100年ほどたっているそうだが、完成までまだあと30年かかるそうである。

奈良の大仏・唐招提寺であれ、エジプトのピラミッドであれ、国家事業、国費を投入した大切な建物には、それ相応の時間をかけて、とりかかっているものである。

まずは、フットボールの大会のための、枠を造ってはどうだろうか。
それから、オリンピックのための、設備を整えてはどうだろうか。
それから、開閉式の屋根を整えてはどうだろうか。

また、競技場の大きさにしても、周辺地域を整える意味でも、少し小さ目にして、近くに、専門の競技場をいくつか造って、スポーツ村のようにするのも、いいと思う。

東京の都心に、日本の健康を代表する、スポーツ村を、数十年がかりで建設していくのは、とても楽しみなことである。

また、IT技術の進歩も著しいところである。
あとから、ITのための設備が出てくることもあるだろう。

ロボットくんが、建設にたずさわることもあるだろうか。

これからの、新国立競技場、とても楽しみな世論である。