子宝さずかりコウノトリ♪  2011年5月30日


子宝さずかりコウノトリ♪



昔、女たちは、

子宝を求めて、

夜ごと、地蔵尊に通った。



神さまに願いをかけて、

お掃除をした。



昔、女たちは、

赤ちゃんがほしくて、

御祈祷をお願いした。



赤い蝋燭を灯して、

そこに赤いリボンを結んだ。



昔、男たちは、

金銀を求めて、

冒険の船に飛び乗った。



神さまに願いをかけて、

夜空を見上げた。



冒険と闘争の中に、

安らぎの女神を見出した。



女たちよ、

赤子がほしいなら、

それを絶対に口にしてはならない。



なぜなら、男たちは、

「種馬」扱いされたとたんに、

愛もロマンも失くしてしまうから。



子どもなんかほしくない、

まだまだ母親にはなりたくない、

少女のままでいなさいな。



なぜなら、男たちは、

少女を母親にするために、

挑戦と冒険をしたいのだから。



女たちよ、

男に恋愛を授けたまえ。

情熱に身を焦がすような、

激しい恋心を抱かせたまえ。



なぜそんなに簡単に「落ちて」しまうのかね?

なぜそんなに平気で、

恋を口にするのかね。



女たちよ、口をつぐみたまえ。

恋を知らない少女のように振る舞っていなさい。



そうすると、あなたの前で、

悪い男になりたい彼らが、

あなたを口説き落とすために、

冒険の旅に出るから。



昔、女たちは、

子宝を授かるために、

夜ごと、地蔵尊に通った。



今、女たちは、

子宝を授かるために、

白い建物に通って、

すべてをあけすけに語る。

夫だけしか知らないはずの秘密を、

大々的に語って帰ってくる。



女たちよ。

男にロマンを与えたまえ。

ミステリアスでいてくれたまえ。



男に、プロポーズの言葉を考えさせる、

いとまを与えてくれたまえ。

女たちはなぜそんなに急いで、

男から、奪い取るのだ、人生最高の、

決め台詞を。



女たちよ、どうか、

男たちに与えてくれたまえ、

プレゼントを選ぶ悩みを。

彼女を驚かせるために、

悩み苦しむ夜を与えたまえ。



ああ、女たちよ、

夜も昼もなく闘争する男たちを、

一瞬でも立ち止まらせないでほしい。



女たちよ、

子宝がほしいなら、

決して口にしてはいけない。



恋人にそれを告げてはいけない。

己がどんなに素晴らしい母親になるか、

誇示しても顕示してもいけない。



御祈祷はひとりだけの秘密にしておきなさい。

白い建物は、男の挑戦心を打ち砕く。