リーダー論・その3
リーダーとその集団を、ひとつの「軍隊」のように例える考え方もある。
私はここで、リーダーとその集団を「家庭」に例えて考えることで、
現在のリーダーシップ論に問題提起をし、
解決を試みたい。
集団を家庭に例えると、
リーダーは父親である。
サブリーダーは母親である。
(このあたりの役の割り当ての仕方については、
サブリーダー論をごらんいただきたい)
現在、集団が抱えている問題のすべてを、
「家族」と置き換えることで、
すべての解決策が光明のように見えてくる。
「会社」という外枠を維持したいのか。
「家庭」という外枠を維持するために、家族を切り捨てるだろうか。
「社員」は、会社のためには働かない存在なのか。
給料のためにだけ働いているのだろうか。
誰もが「誇りに思える家庭」がほしい。
家庭のメンバーのために、骨身を惜しまず働くのではないか。
家庭の発展のために「お手伝い」をすることは、
小さな子どもにとって、喜びではないだろうか。
お父さんのお手伝いをしてほめられたら、もっともっと、
お手伝いをしたくなるのではないだろうか。
たくさんの集団とリーダーたちが、数々の問題を抱えている。
自分のなかにあるものでいい。
「理想の家族」と捉えなおすことで、
問題の解決を発見してほしいと思う。