連載・3 お料理エッセー・そら豆のひとりごと。 冬至にするべきエトセトラ。


連載・3 お料理エッセー・そら豆のひとりごと。

冬至にするべきエトセトラ。



日本では、四季がある。

そして、その節目に合わせた伝統の行事がある。

二十四節気は、最近若い女性にも人気の、日本の伝統の暦である。



欧米での「冬至のおいわい」がクリスマスなら、

日本では、冬至ならではの、柚子湯、かぼちゃ、となる。



この冬至とお正月とクリスマスがどうしてこんなに近接しているかを、

不思議に思って調べてみたら、

これはすべて、太陽の動き、冬至を、一年の節目にして暦を作っているかららしい。

だから本当の、日本の「一年で一番の太陽のお祭り」というと、むしろお正月になるのかもしれない。

太陰暦や旧暦から、西洋式の太陽暦に切り替えたのは、こういった習慣を残す。



西洋文化でのクリスマスは、キリストの誕生日ということになっているが、

聖書をよく読み解くと、キリストが誕生したのは、真冬ではなかったらしい。

もともと北ヨーロッパにあった、太陽を祝賀するお祭り、つまり冬至の儀式と、

キリスト教の文化が一体となって、現在の「キリスト教的クリスマス」になっているようだ。



日本では、冬至の日に、伝統儀式として、かんきつ類の果実である柚子を、

入浴の際に湯に入れて、「柚子湯」に浸かる。

そして、かぼちゃをいただくと、この冬いっぱい、風邪をひかない、という言い伝えがある。



私の両親がこうした四季の行事を行うのが好きで、

お月見も、節分も、子どもたちが大きくなってからもきちんと行うほうだ。

それで、冬至も、お祭りとなる。



キッチンでは、大きなかぼちゃ。

「なた割かぼちゃ」という固い固いかぼちゃもあるくらいで、

包丁で切るのは大変である。

まるごと電子レンジに入れて、3分ほどチンするといい。

ほどよく柔らかくなって切りやすくなる。



最近は冷凍かぼちゃも、販売されているので、レンジで温めて、

冬至の気分を味わうだけでもいいと思う。

気分を味わう、といえば、きょうも仕事で多忙な、

そして現代人の一家は、パン屋さんでパンプキンパイを買ってくる。



柚子湯は、粉を溶かすもので充分だろうか。

スーパーマーケットでも、きょうは特別、柚子を一個100円くらいで販売している。

ゴミの三角コーナーに使うネットや、洗濯ネットの小さいもの(100円ショップで販売されている)を使って、

柚子を包丁で8等分したものをポンと入れる。

柚子、そのまま浴槽に入れると、後片付けがたいへんです。



子どものころは、実家の近くに柚子の木をたくわえている家があって、

ご近所みんなでお世話になったものだ。

なつかしい香りのする、柚子である。