2018年12月30日日曜日

連載・2 師走の季節にあったかいおうどん。


連載・2 師走の季節にあったかいおうどん。



12月。師走も中ごろとなった。

クリスマス、年賀状書き、もちろん書き入れ時、なにかと忙しい12月である。

おせちの準備も着々と進んではいるが、なんと言っても、

忙しい仕事の合間に、手軽に作れてすぐに食べられる「おうどん」はうれしい。



乾麺から茹でるときにも、なにしろ「乾麺」というのが保存が効くもので、

お湯を沸かして茹でるだけだから、時間が短縮できる。

つまり、もしもこれが、米からごはんへと変化させるのならば、

よく研いで、水に浸して、それから炊くという、一晩がかりの作業になる。

「食事をとりたい」と思いついてから、食卓に乗せるまで、短時間で済むのは、

このうどん、乾麺だ。



味付けも簡単で、お湯にダシ、醤油で大丈夫。

薬味は好みでいい。



このところ巷で人気なのは、乾麺よりももっと時間が短縮できて、

かつ歯ごたえがあっておいしいと評判の、冷凍うどんである。

これは買ってくるときや保存の際に、乾麺よりかさばるし重たいけれども、

茹で時間は1分少々。(乾麺は長ければ15分かかる)

そして、コンビニエンスストアでも、3食入り、5食入りが手に入り、

しかも安価である。



たれ(つけ汁)は、一番おすすめなのは、「めんつゆ」という、

濃縮つゆを一瓶買っておいて、冷蔵庫で保存しておくことである。

醤油にダシ、砂糖とみりんも調合してある総合調味料というところだろうか。

これは、お湯を沸かしてお湯を入れて、薄めればいい。

電気ポットで常に沸騰(に近い)温度でお湯を沸かしてある状況ならば、

お椀に「めんつゆ」を注いで、お湯を注ぐだけである。



つけ汁をお椀に満たしたら、そこに茹でたてのうどんを入れる。



薬味は、庭やベランダで、三つ葉やパセリを栽培しておくといい。

薬味はほんのちょっとでいいし、新鮮であることが第一なので、

買ってきて冷蔵庫に入れておくよりも、育てて使うときに摘むほうが、

おいしいものを楽しめる。

そうしてキッチンで薬味を栽培するのが「キッチンガーデン」で、

キッチンの窓のあたりで栽培しておくと便利である。



もっとも、誰もがそうしているわけにいかないので、

手軽で保存が効いてまちがいのない薬味というと、「七味唐辛子」や、

「一味唐辛子」である。

これを一瓶、置いておく。

ささっと振れば、できあがりである。



できれば、大きなスプーンやレンゲを使って、

つけ汁の一滴まで楽しみたい。

ふうふう言いながら、つるつるのあったかおうどん。

忙しい仕事の、夜食にもどうぞ。