エボラ出血熱が広がりを見せている。
数年前に、西アフリカで発生して、その後、しだいに広がっていった。
グローバル社会を反映して、世界各国に急速に広がっている。
致死率が高く、治療法が確立されていないことから、人々の間に不安が高まっている。
日本にも、入ってくるのではないか、と予測されて、すでに対策がとられている。
すでに、各国で治療法を追求して、研究・予防に入っているが、まだまだ時間が足りない。
なぜ時間が足りないのか、理由はある。
ひとつは、このウイルスの性質がよくわからないからである。
わからないのは、たとえば、ひとつのウイルスの性質を知るには、たくさんの実験とその結果の積み重ねが必要だからである。
ウイルスが発生してから治療が完結するまでに、半年から一年の月日がかかる。
これを何年分も研究結果を積み重ねていかなければ、ウイルスの性質がすべてわかったとは言い切れない。
また、血清療法は、抗原抗体反応といって、人の身体のなかで、いったん感染して、発症して、それから治った状態の人の血液から、作るものである。
まず、人が感染しなければならない。
そして、完治しなければならない。
一度ウイルスが入って、増殖して、その後、治療ができたときには、人の身体のなかに、抗体ができている。
この抗体を取り出して、すでに病気が発症した人の身体に注射すると、抵抗力が高まって、治療することができる。
いったんは、誰かが病気になってそして治らなければ、血清療法は行えないが、血清療法が一番確実な治療法であると思われる。
そういったことは、すでに国際的な医療機関が一生懸命研究しているので、私が何かをいう立場ではない。
私なりの個人的な推測をいくつか書いてみようと思う。
その1、アフリカ大陸にもともとあったウイルスではないのではないか。
アフリカの人たちは、アフリカ大陸にもともと存在したウイルスには抵抗力があるはずである。
もしかしたら、欧米から、など、外から持ち込んだウイルスなのかもしれない。
それで、アフリカの人たちには免疫がなく、感染が広がったのかもしれない。
その2、もしも「その1」の通りだとすると、欧米やアジアの人には、すでに免疫があるウイルスなのかもしれない。
だから、感染しても、発熱程度でおさまるのかもしれない。
その3、なんらかの栄養素と関係があるのではないか。
西アフリカでは、皆が知っている通り、衛生環境や栄養状況が必ずしも高いとは言えない。
きれいな水がないかもしれない。
あるいは、単に欧米やアジアと比べて、なんらかの栄養素に偏っていたり、栄養素が足りなかったりするのかもしれない。
そういった栄養条件のもとで、発症するのかもしれない。
その4、西アフリカならではの、温度や湿度、環境要因が、プラス条件となって、発症するのかもしれない。
医療関係者が多く感染しているが、その多くは、現地に長期にわたって滞在した人である。
温度や湿度、水などが、プラスアルファの要因となって、組み合わせると発症したり、悪化したりするものかもしれない。