衆議院解散総選挙が、近づいている。
反原発を主張する女性たちにとって、これは、千載一遇のチャンスである。
ぜひとも、このチャンスに、「力いっぱい選挙戦、戦いました!」と言える、結果を掴んでほしいと思う。
精一杯戦った結果なら、誰も文句を言えないだろうし、また、それくらい本気で取り組んだところに、これまで通用しなかった理由も欠点も見えてくる、という意味である。
私は、互角の勝負こそ、選挙の醍醐味である、と思っている。
今のところ、政府であり与党である自民党に対して、反原発派の勝算はまったくない状況である。
女性たちも負けずに、選挙をしてほしい、と思って、いろいろなことを考えているつもりである。
ひとつ、重要なことは、「政治をする」ということである。
意見や主張がどんなに正論であっても、それが通るとは限らないのが、現実社会である。
木の葉のような、「ひとりひとりの意見」を積み重ねても、塵が積もって山となることはない。
政治を動かすということは、山を作ることではなくて、今ある山を動かすことなのである。
政治というのは、交渉であり、駆け引きであり、勝負である。
たとえ少人数であっても、強い勢力を作れば、自民党に勝つことはできるかもしれない。
「私は正しい」ということで、満足してしまってはいけない。
現実に、実際に、選挙で、自民党よりも多数の議席を獲得しなければ、政治を動かすことはできないのである。
「私は正しい」に満足してしまうと、力を合わせるということが、できなくなってしまう。
候補を立て、その候補に、当選できるほどたくさんの票を集めることが、必要である。
目標の議席数を立てて、どの人が候補に立ってくれるか約束をして、候補に立ってくれればたくさんの票を集める、という約束も必要である。
また、政党政治の日本政治であるので、政党を作ることも大事である。
超党派の女性連盟でもいいだろう。
これは、「反戦」とも関わりがあるのだが、男性をひとりでもトップグループに入れると、いつか「やっぱり戦争をする」と言う可能性がある。
女性は、本能的に、本質的に、戦争を嫌うものであるから、女性がトップ政治家であれば信頼できる。
また、女性が戦争をしたい、と積極的に言い出すことは、絶対にあり得ないから、超党派で、女性たちが手を結ぶことは、反戦・反原発にとって、とても力強い絆となる。
現在の政党政治では、いったん、投票の時点で、政党名で当選した人は、別の政党に移ることはできない。
今ある政党のなかで、参議院などがそうであるが、政治をするしかない。
今回、衆議院を解散総選挙して、議席を集めても、参議院まで動かすには、あと数年待たなければならなくなる。
しかし、超党派で、女性連盟を作れば、こと反原発に関しては、人数を集めることができる。