中国・北京で、APECが始まった。
APECというのは、日本語に訳せば、「アジア太平洋経済協力会議」となる。
アジア・太平洋、というと、実際にはどの国が属することになるのだろう?
とても広い範囲になりそうである。
今回のAPECの首脳会議には、アメリカからもロシアからも、そして開催地中国からも、トップが集まっている。
「経済協力」なので、主に経済の話をするようである。
経済的に協力するのか、それとも競争するのか、実際のところはどうなのだろう?
APECの開催期間中には、せっかく集まったのだから、「ついでに」ということだろうか、公式の首脳会談も行われる。
会場で顔を合わせて、ひとこと挨拶を交わしただけでは、公式な会談とはならないようだ。
あくまで、「公式に、首脳同志が、一対一で話し合った」ということが、会談と名がつくものらしい。
それにしても、今回の顔ぶれは、サミットといっても差し支えないほどの重責クラスである。
実際には、会談といっても、話し合いといっても、公式の会議だけではなく、夜通し、お酒でも酌み交わし、チェスでも行いながら、くつろいで話をするものなのではないだろうか。
そう、まるで映画のシーンのように、権力を持ったトップが、一対一の駆け引き勝負に出るのでは…?
などと、想像をふくらませてしまう。
世界のトップが集まったとき、その一番の関心事、というのは、なんなのだろう?
私は思う、オリンピックなどで、世界レベルの選手たちが集まった時、というのも、「世界レベルだからこそ」わかる、悩みや話題が、あるのではないか、と。
「あなたの国では、こういうこと、どうしてる?」
などと尋ねてみるのではないだろうか。
また、最近、国際的に話題となり課題となっているテーマに関しては、エボラ出血熱に関しても、イスラム国に関しても、さまざまな問題を、経済だけに関わらず、語り合うのではないだろうか。
今回のAPECは、世界中でさまざまな問題が起こっている、この世界情勢のまっただなかで行われる。
ぜひとも、協力して、グローバルガバナンスを実現してほしいものだ、と思う。
ここ数年の、世界情勢も、それに伴う、世界のトップの集まりの回数も、いずれ近いうちに、グローバルガバナンスが実現するための、大切な会であるように思う。
APECの開催に、とても期待している。