2014年9月4日木曜日

9月3日の内閣閣僚人事について。

昨日、第二次安倍内閣の内閣改造が行われた。
閣僚人事である。
数か月前から予告されていて、日程通りの実施となった。
新設される役や、新しく入閣される議員など、話題が盛りだくさんであった。
私も、予想から始まって、あれこれ人事のゆくすえを見ていた。
昨日の発表と、皇居での儀式、記者会見と初入閣の儀典など、とても心躍る光景であった。
政治というのは、歴史の核心であると思う。
たくさんの人が集まって国が出来上がり、そこに社会が構成され、社会の屋台骨となるのが、政府であり政治であり、人事である、と心新たにした。
私が、こうして一市民ながらブログ記事を書くときに、特に政治に関する視点としてとても大切に思っているのは、「至誠」ということである。
誠を尽くす人、こうした政治家こそが、本当の、国民のための、大きな政治家であると私は思う。

今回の人事は、留任も多かったようであるが、大切な法案が継続している最中なので、これは大事なことである。
新入閣の若手もいれば、経験豊かな政治家もいて、とてもバラエティに富んだ状況になっている。
特に私が思ったのは、「若手の育成」ということである。
政治は、経験して実務で覚えていくところがとても多いのだと思う。
その点で、若手にチャンスと経験の場を与えた人事は、とても好印象である。

また、全体に安定感があるのは、とてもよいことである。
そして、これからの政治の指針として、国民に是が非でも訴えたいことは、女性の活躍だろうと思う。
その意思が、まさに「女性活躍相」となって表れて、とてもうれしく思う。
今後の活躍が、本当に期待されて、わくわくする。

この安定感のある第一次安倍内閣を、私の考えとしては、衆議院の任期満了の4年間、ずっと継続してほしい、と思う。
というのは、メンバーの顔触れが変わらない安定した政治は、国内外から高く評価されるものであり、新しく始まった法案を、発足させ、発展させるために、とても大切なことだからである。
また、「日本という国は安定している」「政治的に信頼できる」との高い評判も維持することができて、外交にとても有利だろうと思う。
国家100年の計を準備し、発足させて、その初期を活動させるためには、4年間は長いようで短い。
すでに始まった重要政策がたくさんある。
この第一次安倍内閣は、戦後もっとも長い内閣であると言われているが、政権が安定しているとこんなにもたくさんの法案が可決され、山積した課題が解決のために手を付けられるものか、と本当に感動する。
これからも、息の合ったメンバーで、100年の計である政治を、たんたんと、順調に続けてほしい、と思うものだ。

そのためには、安定した政権運営が必要である。
もうひとつには、女性の活躍を本当に願うならば、安定した政権と安定した社会環境が大切である、と思うことである。
平安時代にも江戸時代にも、政治が安定した時代には、女性たちが豊かな文化を築き上げた。
女性が安心して活動するためには、どうしても安定した社会環境が必要である。
そのための環境整備のために、内閣は安定した政権を営んでほしい、と心から思うものである。

ここからは、秋の臨時国会が始まり、国際的な会議も多くなる。
年末には、いよいよアメリカとのガイドラインの作成が決定される。
こうした政治日程を考えると、どうしても、「解散総選挙」の五文字が、脳裏に浮かぶものである。
衆議院の政治には、常に、「解散」の言葉がついてまわる。
それだけ不安定であるとともに、何か「これがうまくいかなかったらすべて元の木阿弥」というような、危うさをもっているのが、衆議院かもしれない。
しかしそれは、政治的な柔軟性でもある。

私が、解散総選挙に賛成できるとしたら、こうした場合である、すなわち、新しい国会議員を、国政に呼び込みたい場合、である。
東日本大震災以降、インターネットの普及とともに、たくさんの人たちが「自分の声を発信できること」「本当の事実の情報を手に入れること」「自分自身で判断すること」を覚えた。
そして、討論、激論をかわすことも覚えた。
その結果、政治に対する熱意が深まり、「今、政治は盛り上がっている」と言える状況であると思う。
これは私だけなのかもしれないし、たくさんのインターネット利用者、そして、たくさんの女性たちが、同じ思いでいるかもしれない。

昨年夏の、参議院議員選挙は、大いに盛り上がった。
一昨年の、衆議院議員選挙も、多いに盛り上がった。
今、国民ひとりひとりが待望しているのは、あの選挙のときのような、討論の盛り上がりかもしれない。
そして、政治に参加することかもしれない。
政治に国民が直接参加できて、影響を及ぼすことができるのは、選挙である。

新しく、議員になりたい、政治家になりたい、という人が、とても増えてきているのではないだろうか。
また、次の選挙となれば、新しく政党を結成したい、という人たちもいるかもしれない。
また、これは女性議員に関して思うことであるが、女性たちは、ここ数年で、以前より活動的になり、発言を多くするようになり、政治にも関心を持って、政治をしてみたい、と思うようになったのではないだろうか。
もっとたくさんの、女性議員がいてもいいし、その機運は高まっている。

次に衆議院議員選挙があったら、立候補してみたい、と思う人がいるかもしれない。
また、立候補させてみたい、と思えるような人がいるかもしれない。

そうした、新しい動き、新しい議員、新しい政党の台頭、という点があるのならば、政治は成熟したということであり、成熟から次の新しい風が起こっても不思議ではない、と思う。

今、メディアと、女性と、若手、との間で、とても熱心で、とても熱い「不満」が高まっているようである。
それは、「私も政治に参加したい!」という強い熱気なのではないか、と思う。
そうした、若手や女性の息吹を、その芽を、摘んではいけないと思う。
そうした熱気があるのなら、以前の衆議院は解散をして、新しい若い新芽を伸ばす、そのチャンスが、とても大切かもしれない。

社会が、時代が、大きく変わろうとしているときに、若い芽吹きを、大きく活かせるようなチャンスがあるとしたら、それが、この2年間の政治の成熟そのものである。
成熟にともなう、次のチャンス、という意味で、解散総選挙にも賛同することができる。