2014年3月23日日曜日

女性と食生活。

何年か前に、ある人生の先輩から聞いた話であるが、男性は女性を見て、健康状態や健康の回復法が、わかるのだそうである。
特に、夫は妻の健康状態が、とてもよくわかるのだそうだ。
それで、夫の責任として、妻の健康状態を管理して、よりよい状態にする、というものが、あるのだそうだ。
妻がとても健康そうで、いつもニコニコしている、時には、栄養状態が満ち足りていて、ふくよかで豊かそうである、こういう妻の状態を維持管理している、これが、夫たるものの、プライドになるそうである。
こうした、栄養の満ち足りた健康な妻を、連れて歩くのは、夫の成績表のようなものであるから、日曜日にデパートなどに、ぜひ、連れて行きたい、とこうなるらしい。

女性のほうからしても、男性の健康管理は、とても重要な問題である。
しかし、妻が夫に禁煙を申し渡して厳しく管理するような場合は、「将来、介護するのは私なんですよ」という、将来の自分の姿を、考えて、危機管理をしているのかもしれない。

とにかく、現代の女性の姿は、とても健康的とはいえない、これが男性から見た、とても心配な一面なのではないか、と思う。
特に、休暇をとっていない、睡眠をとっていない、そこに付け加えて、食事の内容が不適切である、ということである。

現代女性、特に働く女性の食事のようすを見てみると、「ダイエット」は、至上命題になっていて、とにかく、カロリーを少なくする、ここが大事であるようだ。
本当に、充分な栄養をとっているのだろうか。
人間の身体は不思議なもので、ふっくらとした体型であっても、その実は、栄養失調である場合もあるそうだ。
働く女性が、忙しさで、朝コーヒーだけ、昼は野菜サラダ、夕食に、ゼリー状の栄養バランス食やクッキー状のバランス食、などを、書類をめくりながら、いただく。
そして、特保の健康茶をペットボトルで飲む。
これで本当に、栄養が足りているのだろうか。

そして、その割には、甘いものが大好きで、ケーキ、クッキー、チョコレート、和菓子、と、「甘いものは別腹」を、どんな理屈から生じるものなのか、公言してやまないのである。

甘いもの、砂糖をたくさん使ったものは、「太る」というよりは、高血糖や低血糖を引き起こす場合もある。
もちろん、お菓子がだめだとは言わないが、きちんとした食事を摂ることは、人間として、ビジネスマンとして、基本中の基本ではないだろうか。

特に、働く女性は、なりふり構わず男性社会のなかで成果を上げるために、時間も労力も削って、仕事に打ち込む時間の長さで、自信不足を補ってしまおう、という気持ちがあるようだ。

きちんとした食生活、あるいは、食生活を根本から変えることは、とても努力と気力と時間のかかる、大切な課題になるだろう。
食生活を改善すると、花粉症が治る可能性があるという。
働く都会の女性が、口裂け女みたいな白いマスクを被っているのは、健康管理の不備と、食生活の乱れを、証明しているようなものだ。
伝統的な日本食が、健康に導く、とも聞いている。
働く女性こそが、まず食生活の改善から、生き生きとした活力を、確保していきたいものだ。