ソチ五輪も、終盤を迎えている。
きょうも競技が行われ、選手たちの声も届いてくる。
それにしても、なにか腹が立ってしょうがないのは、
順位にかすらなかった選手が、
「メダルにはこだわっていない」
「常に自分のなかで勝つ」などと言っていることだ。
本当に、空気が読めない、というのは、こういうことを指すのではないだろうか。
よく、甲子園野球の選手でも、監督のインタビューでさえも、
「いつもの力を出し切れればいい」とか、
「相手の胸を借りるつもりで」とか、
あるいは、「いい試合をしたい」などと発言している。
まったく、勝負の場であるということを、理解していない物の言い方だ。
練習のときの、「いつもの」力で、
世界の大舞台で、勝てるはずがない。
全然、「いつも」の時と場合じゃないからだ。
いつもじゃない、世界の大舞台で勝つためには、
いつもじゃない試合をいつもじゃない力を出して、
戦うしかない。
となりにいるのはライバルであって、お友達ではないのだ!
蹴落とせ!
何をなまぬるいことを言っているんだ!
勝つつもりじゃない人が、勝った話など、聞いたことがない。
勝つつもりで、勝つ練習をして、勝つ本番を戦い抜いた人だけが、
勝利の表彰台に登れるのだ。
金メダルがほしかったら、金メダルなりの練習をして、
金メダルの本番を、やってのけることである。