「痛みを伴う改革」と日本の新しい国造り。

ソチ五輪も、きょうが閉会式である。
先週の大雪によって、日本ではさまざまなことが起こったが、
きょうは、東京マラソンも無事に日程が始まって、
日本社会は順調に動いているかのように見える。
しかし、大雪に対する対応が遅れた、との見方があり、
東京都知事選挙の結果に対する不満の高まりもあり、
内閣の支持率は急速に低下してきているように思える。
そこへすかさず付け入るのが、今もくすぶる、小沢一郎、三宅雪子の、
「生活の党」である。
ここへ、反原発派が結集すると、政府の求心力がとても下がってしまうことだろう。

しかし、私の見方では、東京都知事選挙は、舛添氏が当選しても、細川氏が当選しても、どちらも大勢において、変わりはない、という選挙だったのではないか、と思う。
というのは、私の思うには、ある国家的なプロジェクトが進行中なのではないか、と推測されるからである。
それは、国造りであり、日本列島改造であり、痛みを伴う改革である。
日本国を、大規模に改造しよう、という改革なのではないか、と思うのである。

その計画に乗ったのが、小泉純一郎氏、森一朗氏、細川護煕氏、という、総理大臣経験者ではないかと思う。
このあたりの総理経験者に加えて、現在の総理である安倍氏、副総理であり総理経験者である麻生太郎氏、そうそうたる面々が、ここに、この計画に賛同しているのではないか、と思えるのである。

今、日本は、大揺れに揺れている。
メガバンクである、みずほ銀行の不祥事と、長期にわたる手入れ、
JR北海道をはじめとしたJRに対する、長期の調査と監査、
NTTドコモも、不穏なニュースが飛び交っている状況である。

特にJRでは、私もJR北海道を利用していたこともあり、
とても気にかけていたのだが、
先月、発表があり、羽田空港と東京駅を結ぶ線が、新たに開通することになった。
これは、JRで開通する、ということである。
さらに、東北本線、常磐線、高崎線、と新幹線の発着駅である東京と、上野、これらがつながるのである。
これは、乗客にとってはもちろん、JRにとってもとても利益の高いものである。
しかし、羽田から浜松町を結ぶモノレールの経営者にとっては、またモノレール沿線の住民と経営者にとっては、まさにこれは、「痛み」である。

また、今回の大雪では、関東の周辺に大雪が降って、
かなりたくさんの人々が孤立して、たくさんの応援部隊が必要となった。
しかし、群馬か山梨か、というと、山梨のほうが後回しになったように見える。
山梨はリニアが開通する予定の土地であり、
この状態では、とてもリニアを通せるとは、誰も思わないのではないだろうか。

また、東京から高崎、長野、これは信越本線であるが、
この長野新幹線から、長野駅から北陸、日本海側へと、北陸新幹線を通す準備ができている。
これは、リニアと東海道は置き去りで、東京から群馬県、長野県、富山県、と日本海側にルートを通す予定、と思われてしかたない。

しかし、こうしたことを予定として発表したら、東海道の人たちはとても怒るだろう。
これは、住民にとっても経営にとっても、大きな「痛み」である。

これらの、日本列島改造計画に関して、もしも国会で民主的に討論していたとしたら、反対派住民の勢力があって、とても一気に実現できるものではないだろう。
それで、秘密情報保護法をまず作って、秘密裡のうちに、これらの大改造計画を、実現してしまおう、ということなのではないか、と思われる。

NTTでは、業績不振のニュースはあるが、夏8月には、新端末の発売や、新たな電波の許可などが、検討されているようである。
これは、電話の国営化を意図しているように思えてならない。
また、ここにいわゆる、国民総背番号制が導入されて、クレジットカードや住民票とつながれば、一大IT国家ができあがることになる。
すでに、札幌市では、ITマネーを使った都市づくりの実験が始まろうとしている。

IT国家と、国土強靭化、JR各路線の再建、新設、
電波、電話、テレビ局、こうしたところの、大々的な改革が、
同時進行で進められているようなのである。
また、教育や道徳、女性に対する教育も、同時に行われているようである。
こうした計画が、秘密情報の「秘密」に値するところなのだろう。

しかしこれこそが、極右翼、独裁、と呼ばれる思想であり、
民主主義とは正反対の政治手法なのではないか。

独裁の支配する国では、国民は平穏に暮らしているが、
何も知らされない。
独裁者のほうでも、国民が平穏であるならばよい、と考えている。
だが、国民は考える力をなくし、
争うこともしなくなる。
競争力のなくなった、独裁国家が出来上がるのである。

学ぶことも、他国の言葉や文化を学習することも、許されない。
まるで箱入り娘のように、国民を扱うのである。

これが、独裁主義国家であるが、
これは、日本の家父長制度の家族形態にとてもよく似ている。
よいリーダーシップをとる「一家の大黒柱」なら、
家族全員がとても幸せに暮らせるだろう。
でも、もし支配的であったり、家族の苦労を省みない大黒柱であったら、
家族全員が泣いて暮らすことになるだろう。

国においても同じで、「よい王様」であったら、
それは、国民にとって、幸せな形態であるかもしれない。
でも、「悪い王様」であったら、北朝鮮のように、
質素倹約を強いながら、王は王国の頂上で、丸々と太る、
という状態になるのである。

果たしてこれが、本当によい国のあり方なのだろうか。

ITと線路、充分な駅の整った日本国家を想像するのは楽しいが、
そういった国家体制に行く着くまでの過程で、
「痛み」が、「痛すぎる」ことはないだろうか。
たくさんの国民が、泣いたり命を落としたりすることが、
あるのではないか。

先行き不透明な状況で経営難や社会不安が起こったり、
社会不安による購買意欲の低下、
社会不安による、子どもたちや弱者と呼ばれる人たちへの、
「痛み」「いじめ」こうしたことが、とても心配であるが、
今起こっていることは、まさにそれだとしか、言いようがない。

医療に対する改革の兆しも見受けられるが、
医療制度や福祉制度に対する配慮が見受けられない。
IT端末を使えない高齢者に対する配慮はないのだろうか。

先だっての大雪は、とても急いで、国民に秘密にして、
何人の人の命を犠牲にしても構わない、という、
国家の姿勢に警告が発せられたように、私は思う。

人間の力で、この改革に負ける人と勝つ人を、
裁くことができるのだろうか。
そんなことを、してもよいのだろうか。

今の日本が目指している、積極的平和主義とは、
貧困や差別を含めた構造的暴力を根絶するところまで、
平和の概念に含めている。

大規模な日本列島の構造改革が、
あまりにも悲痛な痛みをもたらすことのないように、
国の形があっても、
人の笑顔がない、そんな国にならないように、
心の底から念願するものである。

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