NHK「花子とアン」第6週「腹心の友」感想。


大好きな、NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」。
第6週目にはいった。
もう、主題歌の「にじいろ」もすっかり覚えて、テレビ放送と一緒に口ずさんでいる。
音楽としてはけっこうむずかしい歌である。
音程を取って、歌詞を覚えて、そしてようやく伴奏の音が聞こえ始める。
伴奏がなかなか素朴なアレンジで素敵な音楽だと思う。

第6週の「腹心の友」では、友となった花子と蓮子の、それぞれの恋愛が描かれていく。
花子は、学校に通いながら、学校から紹介されたアルバイトに行くことになる。
そこは出版社で、雑用をしながら、でも英語ができるので、ピンチのときには、英語の翻訳をする、という場面となる。
ここで初めて出会うのが、将来の夫となる村岡英治である。
もう「村岡」と苗字が出てきているので、将来的には夫婦になるのだろう、と思うと、なんだかうきうきして観てしまう。
この村岡さん、役者は鈴木さんというのだが、これまでにいろいろな役をしてきて、あだ名もすでに定着しているようであるが、東京外国語大学の出身だそうである。
これからどんどん、英語をしゃべりそうだ。

この英治が、花子と出会うのは、花子が高い本棚の上段にある、英英辞典を取ろうとしているときである。
背の高い男性が、そっと手を差し伸べて取ってくれて「どうぞ」なのだから、ときめく。
しかし、たとえば、大きな荷物でぶつかったり、花子の翻訳文を「ばかでもわかる」と言ったり「動物のナマケモノに似てますね」といったり、かなり失礼である。
でも、恋の始まりというのはたいがいそういうものだ。
失礼で大嫌いで顔も見たくない、サイテーの奴が、いつの間にかかけがえのない大切な人になっていく。
これからその過程を見ることができるのかと思うと、とても楽しい。

一方で、蓮子のほうでは、お見合いの話が持ち上がる。
蓮子の実家の伯爵家では、名前はあってもお金がない、ということで、お見合い結婚なのだ。
それも、結納金をすでに受け取ってしまっているという。
相手は、九州の炭鉱で一代で一儲けした年上の男性で、この大金持ちの男性としては、お金があるから、今度は地位がほしい、というところだろう。
フランスでもナポレオンは、ある程度、戦果を治めたあとには、地位がほしくなった。
それも血筋に由来する地位である。

九州の炭鉱王が、華族の御嬢さんをお嫁さんに迎えた、というと、知っている人は知っているところだが、自民党の副総理、麻生太郎氏を思い出す。
確か麻生氏も、福岡では有数の、炭鉱、戦中戦後はセメントで財産を築いたかたである。
そして、皇族由来のお嬢様とご結婚なされたはずである。
こうしたエピソードを知ってか知らずか、きっと麻生氏なら、呵呵大笑しているところだろう。

それにしても、蓮子の浮かない顔は、気にかかる。
そんなにお金持ちなら、いいではないか。
きれいな着物も着せてもらえるし、おいしいものは食べさせてもらえるし、豪勢な館に暮らすこともできる。
年上の男性のほうが頼りがいがあると思うし、そんなに悪い人には見えない。

以前、オバマ大統領が日本に来たときに、宮廷晩餐会があった。
あの、ドンペリを、あけたというのである。
こんなすごい人と会えて、握手ができて、おいしいお料理が食べられるのなら、どうして皇太子妃雅子さまは、せめて「食べるものだけ食べて帰ってくればいいわ」と思って参加しないのだろうか。
きっともし、私だったらそうする。

「愛し合っている人と結婚したい」なんて、どこからそんな理想を思い始めたのか、恋愛小説の読みすぎなのではないだろうか。
結婚はもっと現実的であるし、私たちの祖母、曾祖母の時代には、親の決めた結婚で、結婚式の当日までお婿さんの顔を知らなかったという女性が、たくさんいる。
私の知っているある年配のご婦人は、「恋愛は結婚してからしました」と言っている。
「親に紹介された結婚で、会ってみたらとても優しい人で、結婚してから夫を好きになってしまったのよ」というのである。
そして、三人の子どもさんに恵まれて、温かく幸せな家庭を築いている。

結婚というのは、出会い方はともかくとして、本人が幸せになろうとする、気持ちがあるかないか、ということではないだろうか。
また、ひとりひとりの、個人が持っている、幸せになる力、というのも大切だと思う。
花子のように、ひとりでいても、友達に親切にして、友達を笑顔にしてあげられる女性は、どんな男性と結婚しても、幸せになれるのではないか。

逆に、なんか妙に色っぽく愛ばかり求める女性、暗くて、悲劇のヒロインになりたがる女性は、どこへ行ってもかわいがってもらえないし、自分の力で下へ下へと落ちて行ってしまうようにも思える。

この、蓮子さんには、モデルがいるそうである。
すでにこの蓮子さんをモデルにした小説やドラマが何冊かあるようだ。
でも、NHKの朝ドラには、朝ドラならではの「蓮子」の捉え方があると思う。
そういったところを、どんなふうにオリジナルな描き方をしていけるのか、とても楽しみである。

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