総理大臣は、どうもノイローゼらしい。
知っている人から聞いた話だが、ある日本人は、自宅のごはんの残りがあると、「アフリカの難民の皆様が困っているのに」と思って、傷んでいても捨てられないのだそうである。
それどころか、遠く何万キロも離れたところにいる飢餓難民のことを思うと涙が出て、食事ものどを通らないのだそうである。
テレビの報道を聴いて、まるで自分のことのように思い、外国と我が家との境目がわからなくなってしまう状態を、ノイローゼ、という。
しかし、確かにこの論法は正しい。
この「正しさ」で、総理大臣は、戦争を正当化して、たくさんの議員たちを論戦に巻き込み、打ち負かしてきたのだろうと思う。
しかし、難民だけじゃなく、「私」も、幸せになる権利があるのである。
貧困の子どもたちが出るのは、ひとえに政治家の責任である。
これを、なんともできないで、政治家づらをして「なごみスパ」に通っているのは、怠け政治家としか言いようがない。
誰がどんなふうに論戦をかましても、難民のために、今日の幸せを我慢する必要はないのである。