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夢を買う~宝くじの楽しみ方。

今年も年末となった。
年末恒例の行事を、このブログでいくつか紹介しているけれども、大晦日の楽しみといえば、紅白歌合戦と、「年末ジャンボ宝くじ」の抽選発表である。
宝くじの思い出といえば、たくさんの人々に、その人の数だけ、きっとあるだろう、と思う。
私が思い出すのは、以前、ラジオ番組で聞いた、「宝くじ川柳」である。
「宝くじ はずれて今日から 仕事始め」 
嗚呼!

また、こんな思い出もある。
実は私、一家でひとりの「当たる人」で、300円の一枚買って、3000円当たったことがある。
この3000円で、万年筆を買った。
その後、書くことはますます、楽しくなった。

今年の年末ジャンボは、なんと10億円当たるのであるが、私は、まだ3億円というころから、夢を買うこの宝くじを、楽しみ尽くしている。

一番楽しいのは、使い道を考えることだ。
「3億円当たったら、どんなふうに使おう!」という計画を綿密に立てるのである。
これは、漠然としているよりも、できるだけ具体的なほうが面白い。
ただし、抽せん日当日までしか楽しめないので、買って神棚にあげたら、そのときから、ネットを駆使して情報収集を始めたいものである。

たとえばこんなふうである。

「欲しかったCD、全部買う!」
CDアルバム一枚の値段が3000円として、リストアップしてみたが、私のほしいのは100枚くらいである。
そうすると、CDだけで、300万円である。
すごい!
まだまだ使える。

次に、欲しかった本、全部買う!
けっこう高い専門書も欲しかったので、一冊5000円として、これをやはり100冊である。
そうすると、500万円也。

次に、マンションを買うことにする。
駅前の新築で、2000万円。

それから、車を買う。
レクサス 400万円。

う~ん。
足りない。
足りないのは、私の買い物の額なのである。
とても一億円使えないのである。

それで、翌日また考えて考えて、お友達にも相談して、「社会人留学っていいわよ」という話を聞く。
書店で、留学情報誌を見て計算する。
留学の学費、一年で500万円。
オーストラリアあたりがいい、滞在費 500万円。
これで合計4200万円。

やっぱり、3億円どころか、1億円も使えない!

そのあたりで、ようやく気付くのである。
3億円というお金は、おうちに持ってきて積んでおくことは不可能だ、ということである。
ならば、貯金しておこうか。
ところが、貯金とか預金には、限度額があって、ゆうちょ銀行などはこのところ、上限1300万円、ということなのである。
私の3億円、いったいどこにしまっておけばいいの?!

こうして、ようやく、資産運用の立て看板が、電車の窓から、気になるようになる。
株式か債券にして、保管しておくしかない。
いやこれは、保管ではなく、資産を運用するので、資金を活動させておく、ということなのである。

そうすると、やはり、宝くじは、当たったら、「みずほ銀行」様様にお願いして、資産運用してもらうことにする、それしかない。
みずほで通帳を作り、奥の部屋でよく相談して、いいところの株式などを紹介してもらおう、ということになるのである。
そうして、生きている限り、年金額のように、月々の利子を受け取ることにしよう。

このあたりで、プール付きの豪邸は、維持費と人件費のあたりで、あきらめている。
そして、「遊園地のお取り寄せ」は、2億円では不可能だ、ということも、わかってきている。
そして、月々の利子生活、というところに、落ち着いてしまった。
嗚呼!

それにしても、この当たり券、もし10億円当たっても、3億円当たっても、きっと、現金の山が手元にくることはきっと一度もないだろう、と思う。
銀行の奥の部屋で、通帳を持たされて終わりなのだろう。
そして、銀行としては、現金が動くことはなく、数字上で、金額が移り変わって、これまで以上に、資産運用をしていける、ということなのである。

年末ジャンボ10億円。
ずいぶんとはずんでくれたものだ、と思うけれども、実際には、銀行としても、歳末大セールをしていた、ということなのである。
きっと、今年も、銀行はすごく儲かったことだろう。

でもでも私は、この一枚の宝くじに、やっぱり夢を載せて、新しいタブレット端末などを、電気店に、さわりに行ったりするのである。