人間には、領土拡大欲求というものが、あるものである。
それを人道的に正当化することはとてもむずかしい。
本能のままに振る舞った、というのでは、国際社会では通用しない。
こうした見解については、先進国や国際的に優位に立っている国に見習うのが一番である。
たとえば、イギリスやフランスが、アフリカの植民地支配について、どのような言葉遣いで見解を述べているか、という点で、「学ぶべき点」はいくらでもある。
私も、彼らヨーロッパの人々が、どのような理屈で今も自分たち民族のアイデンティティを正当化しているのかは、わからない。
オランダのかつての女王は、過去の東南アジアの植民地支配について、このような見解を述べているそうである。
「私たちは彼らを、近代化し、民主化し、教育いたしました。どうですか?そのとおりでしょう?」
今でも、イギリスやフランスは、アフリカを近代化し、人間に教育をした、と言い張っているにちがいない。