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NHKドラマ「紙の月」第二回「楽園の終わり」感想・その2.

ドラマ「紙の月」第二回放送を見た。
今回の放送で、キーワードとなるセリフのひとつに、「梨花さんは梨花さんのままでいてほしい」というものがある。
「変わりたい」という女性に対して、「君はそのままでいい」という言葉、これは、本当に、女性が男性に、言ってほしい言葉である。
なぜなら、理由のひとつは、女性が、「愛されたい」と思うそして、愛されるために、どんな努力でもしようと思うし、またそうしているからである。
そして、常に欠点を克服して、別の女性になろうと、努力している。
たとえば、ダイエットがそうである。
女性は、常に、自分の服装や、体型、体重や職業、お化粧、性格を変えようと努力している。
それは、「愛される」ということが、他者からの評価であり、基準がとてもあいまいであるからである。
時に、雑誌や商業主義では、「こんなお化粧をしたら愛される」「こんなバッグを持ったら幸せになれる」と、女性の気持ちをあおりがちである。

それから、もうひとつ、私自身も現実に生きてきて、痛感することがあり、それは、ある本を見て「なるほど」と思って納得したことがある。
それは、男性の脳が、「問題解決脳」である、という話である。
その本によると、男性は、興味のある女性に対して、あるいは、愛している女性に対して、この「問題解決脳」を働かせる、ということである。
そして、この女性のあらゆる面、生活や仕事などを観察して、何かしら問題点を発見し、その解決法を提案することで、愛情表現をしている、という話なのである。

そう考えてみると、男性は、「ほかの90パーセント」を見て、ほめて認めてくれることがない。
女性から見ると「こんなにがんばっているのに」、残りの10パーセントを、あたかも重箱の隅をつつくかのように、探しだし、欠点を探索し、指摘し、そして、アドバイスをもたらすのである。

これは、一生懸命生きている女性に対して、ほとんど、打撃的である。
男性が、興味を持って、心底アドバイスしているにも関わらず、女性のほうでは、「認めてもらえない」「ほめてもらえない」と思う。
それどころか、自分自身のすべてを否定されたかのように、落ち込んでしまう。

男性はもちろん、子どもでも、大人でも、他者から認められたい、ほめられたい、受け入れられたい、という気持ちはとても強いものだ。
受け入れる言葉、肯定の言葉を言ってもらえないと、女性は、居場所をなくしてしまう。
「それなのに」男性は、問題解決をすることこそが、愛情表現だと、固く信じているようである。
ドラマのヒロインの梨花は、今、まず「認められたい」という思いが渇きとなっていて、その心が、この若者の言葉で癒されたということなのだろう。
だが、断言してもよいが、彼女に興味や関心を持っている男性が、このような「あなたのままでいい」という言葉を発することは、ない。
こうした言葉を、常に発する男性には、気を付けたほうがよい、と思う。