2015年11月11日水曜日

NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」感想。11月11日。

NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」が、好調である。
視聴率もグングンアップしている、と毎日、インターネットニュースで、
話題になっている。
誰が見ても、無条件で楽しい、というテレビドラマは、
毎日の生活に、朝の光を照らしてくれるみたいで、
本当に元気がでる。

「あさが来た」は、今、物語序盤のクライマックスに入っている。
それは、前評判でも有名なシーンが近づいている、ということである。
きょうの放送でもすでに、あさが、炭鉱の男たちを前に、
啖呵を切るシーンがあった。
本当にかっこよかった。

炭鉱と言えば、私も北海道にいたので、
夕張の炭鉱のことを思い出す。
夕張の炭鉱はすでに閉山してしまったが、
「石炭の歴史村」は行ったことがあって、
炭鉱の模型があったりして、当時の状況を知ったりすることができた。

また、映画「幸福の黄色いハンカチ」でも、
主人公の高倉健が、炭鉱夫で、とても男らしくてかっこよかった。
きょうのテレビドラマでも、炭鉱に入るときには、
ガス探知のための、小鳥のかごを持って入っていて、
とてもリアリティがある。
炭鉱の仕事は、まさに命がけである。

あさの加野屋が、新しくこの山を買い取ったのに、
肝心の炭鉱夫たちが、まったく仕事をしないで、
困っているのが、現状である。
いったい、あさは女性経営者として、
どのように「部下」に働いてもらうのだろう。
ここが今週の見どころであるように思う。

これから女性管理職もたくさん増えてくるだろう。
そうしたときに、男の人たちというのは、
多かれ少なかれ、炭鉱夫のような性分を持っているわけであるから、
どうしたら、「真面目に」「きちんと」「自主的に」
働いてもらえるのかどうか、
ここは、しっかりとテレビドラマから学びたいところである。

今週はこのあたりをしっかりと描いてほしいところである。
私なりに思うところがあるけれども、それは、テレビドラマで、
ストーリーが進んでから、私なりの感想を書いてみたい、と思う。

あさのもとで、彼らゴロツキが、
どんなにおとなしくなるものなのか、ここは見どころである。
(本当に、おとなしくなる、ということなのだろうか?)

ところで、あさの姉「はつ」である。
今、「姉妹」というのは、とても話題性のあるテーマになっている。
昨年のディズニーアニメ「アナと雪の女王」あたりから、
流行があるのだろうか。
女性たちにとっては、ふたつの異なる個性、
その対立と融和というのは、大きなテーマである。

「あさが来た」でも、姉のはつと、妹のあさの、
ふたりの性格と人生が、対照的に描かれていて、
とても興味深い。

「はつ」は、姉妹の長女という役割である。
そのためか、「しっかりもので、芯の強い」と描きたいようだ。
しかしこのごろの、はつ、には、
女の弱さ、というものがありありと見てとれるように思う。
というのは、はつは、ひとりでなんでも頑張るタイプで、
周囲からの手助けに対して、非常に拒絶的であるからである。

世の中にこういう女性は「いるいる」というかんじである。
何に関しても、人の手助けを受けることが嫌いな強情ッパリで、
外面はよいが、内面は弱々しくてボロボロである。

それに比べると、姑や舅、夫や番頭さんの手助けを、
快く受け取る妹のあさは、
周りから見ていて、何かと安心である。

周りの人を心配させない、というのは、
女性としてのたしなみであり、礼儀であり、常識である、
と私は思う。
そういう点で、皆に心配をかけながら、
本当は誰が見ても全然大丈夫じゃないのに、
大丈夫、大丈夫、と虚勢を張る、はつは、
周りから見て、迷惑を広げる存在であるかもしれない。

これからも、はつ、とあさ、のふたりの対照を、
女性の生き方や振舞い方の手本として、反面教師として、
一生懸命、学んでいきたい、と思っている。

「あさが来た」毎朝、楽しみに観ています!!!