2016年9月18日日曜日

民進党・蓮舫氏の提案について。

民進党・蓮舫氏の提案について。

先日15日、民進党の代表選が行われた。
新代表は、圧倒的多数で、女性の蓮舫さんとなった。
蓮舫さんの、代表選に向けての演説を聞いて、これからの民進党の向かう方向を、知らされたように思う。
特に「女性」「子ども」が、クローズアップされていた。
これに関して、思うところを少し、書いてみようと思う。

女性と子ども、特にとても小さい乳児をめぐる問題を、考えてみた。
具体的な法案もいろいろある。
女性からの申し出も、訴えもいろいろある。
これに関して、私は、主人と一緒に、よく話し合ってみた。

ひとつは、「子どもはだれのものか」という問題である。

子どもは、大人が、自分たちの人生の選択として、子どものある人生を選んだ、と思える。
そして、自分が産んだ子どもは、自分が責任をもって育てるべき、という根強い「思い」があると思う。

昔は、大家族制度があって、子どもたちは、その大家族の中で、村のなかで、たくさんの人たちに見守られながら育てられてきた。
そうした昔の村社会が壊れた現代において、子どもを誰が育てるのか、という課題は、「やはり親が責任をもって」とも思うところでもある。

財産も介護も、子どもが親の面倒を見る、というのが基本であるから、もしも、子どもとその母親に援助をしたとしても、社会としては、「結局は自分の子どもなんじゃないの」ということになる。

私たちは、これらの「子育てが大変であるという原因について」を追求したり、あるいは、「本来誰が子育てに責任を持つべきか」という「べき論」を、いったん取り下げてみることにした。

それくらい、女性、特に働く女性の、子育てをめぐる訴えは大きく、社会の声となって、鳴り響くようになったからである。

私は、「子どもは親が全責任を持って育てるもの」「子どもは、親のもの」というひとつの価値観を、打ち払うことが必要ではないかと思う。

そして、女性たちが懸命に訴えているように、「子どもは社会のもの」「子どもはみんなで見守って育てるもの」というように、社会の価値観を、変化させていくことが、ポイントになってくるのではないか、と思う。
「子どもは社会みんなで育てるもの」という、世論を形成するのである。

この世論が形成されたのちには、女性たちが提案する、いろいろな法案が、成立可能になってくる。
大事なのは、「子どもは社会のもの」という価値観へと、世論を変化させていくことではないか、と思う。


次に、蓮舫さんの主張に関して、具体的な法案を考えてみる。

1、働くお母さんに対して、奨学金制度を作る。

育児期のたくさんの問題に関しては、「お金があれば解決する」問題は少なくない。
地方にいる実家の両親に出てきてもらうにも、ベビーシッターを雇うにも、お金の問題は急務である。
これを、女性が、社会で働いて、出世したときに、支払うようにするのである。

2、育児の現場をもう一度調べる。
赤ちゃん用品の現状を今一度、調べてみる必要があると思う。
子ども、教育に関しては、予算を惜しまない親が増えているなかで、育児用品、ミルクや紙おむつなどは、次々に新製品が発売されている。
今と昔では子育ての方法も、道具も、変わってきた。
育児の現場で、若いお母さんたちが、次々に発売される赤ちゃん用品に混乱させられていないか、今一度よく調べてみる必要があると思う。

3、NGOの支援。

働くお母さんや、ひとり親家庭に関して、あちこちにNGOができている。
それらの活動は、それぞれが孤立していることが多いように思う。
つまり、少人数の活動にとどまっている、ということである。
これらのNGOを支援し、大きな活動の輪へと広げて、活動を大きくできるように、支援することができるのではないか、と思う。