2018年10月24日水曜日

フジテレビ「SUITS」第三話を見て。感想。


フジ月9

大好きなテレビ番組が、また、始まった。

以前から、織田裕二さんの大ファンで、織田さんのドラマは、毎回見ている。

今回は、久々の月9ということで、すごく、すごく、楽しみに待っていた。

そして、期待通りの、やっぱりフジらしい、ドラマになっている。



第一話から見ていて、実はアメリカ版は見ていなくて知らないのだけれど、ともかく、スピード感があって、素敵だ、と思った。

そして、織田裕二さんと、鈴木大輔さん、(中島裕翔くん、ゆうとくん)の、ふたりの関係性を軸に描いていくところが、とても素敵だ。



大輔は、ともかく若いところが、いいところだと思う。

時代がどんどん変化するなかで、経験を積んだ実力派弁護士の織田裕二さんと、まだ若いゆうとくんが、力を合わせて、弁護士の仕事を勝ち取っていくところが、抜群に面白い。



ところが、である。

うちの主人と、この第三話の感想を話し合っていたら、うちの主人には、この若手のほう、ゆうとくんの「仕事」の内容が、全然わかっていなかった、というのである。

だから、ゆうとくんの仕事のところは、飛ばして見ていたそうだ。

なので、ラストで、織田裕二くんの仕事とかみ合うところが、全然わからなかったそうである。



ゆうとくんが勝ち取った顧問弁護士の仕事、これ、なんだか、わかりました…?

昼間からクラブでお酒を飲んでいた理由は…?

なんで、「昼間から」なのか、わかりました…?

そして、昼間から若者同士でクラブでお酒飲んで、それで、顧問の仕事を受けることができたのは、なぜだか、わかりました…?



そもそも、この、顧問となった、若者の職業は、なんだか、年収がいくらくらいなのか、わかりました…?

なぜ、ゆうとくんの一言で、技術屋(エンジニア)を、社長にしようとしたのか、わかりました…?



世界に10億のユーザーを持つ、というこのCEOの仕事は、ゲーム会社の社長です。

おそらくは、実在するDMMというゲーム会社をモデルにしていると思います。

20代の若さで、IT長者となっています。年収は数億円単位でしょう。

ゆうとくんは、このゲームで、「三つ目小僧」というアカウント名を持っていて、世界トップクラスのゲーマーだったのですね。

フリーでアルバイトをしていたころから、ゲーム好きだったのでしょう。

DMMの社長はこの、「三つ目小僧」というアカウントを覚えていたのですね。





それで、昼間のネットクラブに呼びました。

ここでは、ただ集まってお酒を飲んでいたのではなくて、大画面にゲームを映して、世界を相手に、ゲームをして観戦していたのですね。



ここで問題なのは、時間です。

日本では昼間でも、アメリカでは、深夜なのです。

今の若者に、時差なんてないのです。



私も、友達がスポーツの大会に出場したりするのを、インターネットでライブ観戦したりしますが、日本時間で深夜でも、あちらでは、昼間なのです。

国際間の飛行機だって、深夜でも早朝でも、時差を越えて飛んでいるではないですか。



だから、ゆうとくんは、オンラインゲームをしていたのです。

それで、オンラインのつながったクラブで、世界中のゲーマーの間で有名になった、「三つ目小僧」の、アカウントで、お酒を飲みながら、ゲームをして、きっと勝ったんですね。



そのあたりを、DMMCEOに買われて、それで、年収数億円の大会社の、顧問となったわけです。



それで、車の後部座席にも座らせてもらえます。

というか、このDMMの会社のCEOが、お金にものを言わせて、織田裕二さんのほうの弁護、時計会社ですが、ここを、買収するように、話をつけたのですね。



このゲーム会社のCEOは、エンジニア出身で、コンピューターのエンジニアが、会社社長になる時代だ、と、言ったわけです。

若手CEOは、時計会社とも、職人気質が「合う」「わかる」というわけなのですね。



ゆうとくんのセリフに、「appleだって、Facebookだって、社長はエンジニアじゃん」とありました。



その「エンジニア」が、織田裕二さんの弁護する、時計会社の社長選びの決め手となったわけです。



わたしが思うのは、時計会社の後継者選びが、大塚家具とちょっと似ていたところ、ここが混乱の原因になったように思います。

大塚家具の件をモチーフにするのなら、もっと追求してもよかったように思います。



そして、こうして、ゲーム世代と、40代過ぎの、大人との関係を描くならば、もっと丁寧に描いたほうがいい、と思う。

とてもいい題材だと思います。



おそらくは、脚本家か、原案の人たちは、このストーリーがわかっていたのですが、現場には伝わっていなかったのではないか、と思います。



織田裕二さんの以前のインタビューで読んだのですが、「東京ラブストーリー」のときに、「自分だったらこうしないな」「このときの主人公の気持ち全然わからない」と思いながら、ともかく、プロデューサーの言うとおりに演じていたそうです。



フジのドラマの「古さ」は、こうした、「理解も納得もないままで、現場を動かしている」ところではないか、と思うのです。

原案がとても先端なのに、全体がついてこない、そして、視聴者に全く伝わらないのは、現場の在り方に問題があるのではないか、と思うのです。



でも、これは個人的な見解です。



でも、ゆうとくんが、なぜ昼間からお酒を飲んでいたのか、その理由がわかれば、鈴木保奈美さんの態度、演技も、ちがっていたのではないでしょうか。

織田裕二さんが、「昼間から酒を飲んでいるなら帰れ」と言い放った一言が、ものすごく古くなってしまうのは、もったいないです。



大人が若者を理解して、助けて、優秀な才能に、投資を惜しまない、そこ素敵だと思います。





言いたいことを言ってしまいましたが、今夜はこのへんで。

来週も楽しみにしています。