2016年2月14日日曜日

デジタル時代・政府の国民監視。

ジャニーズ事務所に所属する、アイドルグループ・SMAPが、騒動に巻き込まれた。
解散こそまぬがれたが、今後の、アイドルとしての芸能活動は、むずかしいと思われる。
なぜ、このようなことになったのか、首を傾げる人も多いと思う。
その後、しばらくしてから、同じジャニーズ事務所の、SMAPの後輩にあたるアイドルグループ・嵐の、コンサートのことが話題となった。
「嵐」のコンサートでは、入場に「顔認証」が、必要になるそうである。
チケットの抽選を申し込む際に、顔写真を数枚撮って、送るのだそうだ。

そして、その後、チケットは、「デジタルチケット」として、手持ちのスマートフォンに送られてくる。
コンサート会場に入場の際には、スマートフォンの画面を、メールで送られてきたデジタルチケットの画面を表示して、顔写真と共に明示して、入場することになる。

最近の政府の、目的のはっきりしない動きには、困惑させられている人も少なくないと思う。
目的のはっきりしない政策のひとつとして、「スマートフォンの料金の値下げ」が挙げられると思う。
なぜ、政府が、電話会社に介入して、スマートフォンの値下げを強要するのか。

マイナンバー制が導入されたことと、デジタルチケット、顔認証、このあたりを考え併せてみると、あるひとつの目的が見えてくる。
マイナンバーをスマートフォンで表示してその際に、顔認証もつけて、どこのどんな場所に出入りするにも、スマートフォンで身分証明をする、ということである。

そして、その国民一人一人の動きを、コンピューターで管理する、ということである。
また、このデジタル制度、マイナンバー制度によって、「ある特定の個人」の動きまで、政府が監視する、ということなのである。

ここ一週間の間で、読売新聞の「編集手帳」では、「夢」という言葉が、数回使われた。
このやりとりをよく見ていた人にとっては、「夢」が何を意味するのか、わからなかったのではないか、と思う。

実は、夢分析は、私の正規の職業である。
ブログを書いて、政府にアドバイスしても、収入に結びつかないし、老後にも結び付かない。
それなので、特技を生かして、夢分析のアルバイトをしていたわけである。
これは、自宅のパソコンを使って、Yahoo!知恵袋で、ニックネームを使用して、行っていた。

私は、安倍総理大臣にこの夢分析の仕事を、伝えたことはない。
また、Yahoo!でのニックネームは何かということも、教えたことはない。
しかし、安倍氏は、知っているのである。
そして、「お前が秘密で転職したその内容まで、お前は秘密でやっているのだろうが、こちらは知っているのだ、すごいだろう」と脅しているのである。

こうした、コンピューターを使った、個人の監視は、そのほかにもある。
たとえば、病院の予約である。
病院の制度が、デジタルカルテになっているところも多くなってきた。
そしてそのデジタルカルテが、健康保険証の番号と結びつき、住民票と結びついている。
こうして、安倍氏は、私が、病院にかかる日までも知っていて、読売新聞や東京新聞、朝日新聞に書かせるのである。
もちろん、読売新聞、朝日新聞、東京新聞の書き手のかたは、安倍氏にそう言われたから書いただけで、まさか、デジタルで個人を監視して、脅しをかけているとは、「夢にも」思わないだろうと思う。

秘密情報保護法案ができて、サイバー攻撃の対策チームができて、マイナンバー制ができて、こうして、個人のYahoo!IDは、政府からの監視を受ける状態に、すでになっているのである。
もちろん、IDは、Yahoo!だけに限らないだろう。

以前に書き記した、メールマガジンのサービスサイトでも、同じように、政府からの圧力で、個人情報の漏えいが行われていたのである。

先日から書き記しているとおり、安倍氏は、「要求を伝える」それから、その要求に応じないと、バスを落としたりフェリーを沈めたりして、「脅す」という、手法で、人を思い通りにあやつっている。
これが「対話と圧力」と呼べるものなのか。
原始的な「脅迫」に過ぎないではないか。

しかし、フェリーを沈められたような人が、黙っているのは、もうひとつ、人が怖れを感じるような、個人情報を漏えいが行われているからだ、と私は推測する。

個人情報が漏えいされて困るような人は、今すぐにでも、対策を立てたほうがいい。
と言いたいところだが、すでに住民票とマイナンバーとメールアドレスとクレジットカード番号は、政府の掌中に収められている。

恐怖政治の時代なのである。
もちろん、私は、そんな脅しには屈しない。
悪いものは悪いのである。

国家主義とは、「国」という大枠のほうが大事で、個人の生命はどうでもいい、という思想である。
「あさが来た」でも、時代錯誤的に、「お家のために」「お家のために」と繰り返されるので、思想的に古いというか、まちがっているので、NHKにあるまじきテレビドラマであると、私は思っている。
お家のため、お国のために、個人の人権は踏みにじってもいい、という考えが、国家主義なのである。

第二次世界大戦においては、日本の国家主義が、世界中から非難され、そのまちがいを指摘され、敗戦後、日本にやってきたGHQは、日本の独特のこのまちがった思想、つまりナショナリズムが、もう二度と、国家間の対立のために、戦争を解決手段としないように、憲法を作成していった。
本当に、アメリカのその態度は、正しかったのだ、と思う。
日本人の一番悪い癖は、この国家主義、ナショナリズムである。
個人の人権を尊重する、現代の世界的な思想から、大きく逸脱して、時代遅れの旧式になっている。
日本は、そろそろ、時代錯誤から、脱出しなければならない。

もちろん私は、こんな旧式の、田舎式の、山口県ならではの古い考えを、軽蔑こそそしても、尊敬したり支持したりはしない。

安倍氏は、なぜかわからないけれども、地元や故郷山口県に、劣等感があるようである。
昨年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」では、私はつまらないので、ほとんど見なかったが、山口のド田舎から出てきた、下級武士たちが、群馬県の女性たちを教育した、というような誤った歴史が描かれていたようである。

しかし、群馬県は、今から1250年も前の奈良時代のころから、国分寺、国分尼寺が置かれて、これは大学の役割を果たしていたわけであるが、その時代から、女性たちへの教育が熱心に行われていたのである。
果たして、山口県に国分寺や国分尼寺のような、教育施設が、奈良時代から、存在しただろうか。

群馬県は、関東圏内である。
また、北海道も、世界中から国際都市として、大人気である。
空港も地下鉄もある。
山口県出身の、ひ弱な文士に教えてもらうことなど、何ひとつないのである。


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