9回裏ツーアウト満塁。

9回裏ツーアウト満塁。
8月も、もうすぐ終わる。
12年ぶりの「寒い夏」だそうで、気象予報士も予測ができなかったそうである。
火山の噴火、地震、台風、何かが起こりそうな、起こっているような、2015年の夏である。
安保法案の参議院での審議も、もうすぐ100時間に達しようとしている。
あと2週間で、「60日ルール」の適用である。
安保法案、成立目前という日程であるが、反戦派も黙っているわけがない。
負けの風が吹いている。
選挙もそうであるが、風が吹く、ということはある。
安保法案の廃案に向けて、風が吹いているような気がするのは、私だけではないと思う。
反戦派もがんばっている。
あの結束力の高い創価学会に、反乱の署名運動を起こさせたのは、反対派の活動家たちだろうと思う。
これで、創価学会と公明党の間にすきま風が吹き始め、土壇場での採決反対票になりかねない状況となってきた。
あるいは、最後の最後に、キャスチングボードのカードを切って、連立を離脱するのかもしれない。
そういった状況を想定してか、自民党は、維新の党と、結びつきを図っていたようであるが、その維新の党も、事実上分裂して、安保法案で協力体制を組むことは、不可能になってしまった。
昭恵夫人へのバッシングは日ごとに、激しさを増している。
もともと、「家庭内与党」を公言していた昭恵夫人だが、いつの間にか、ご主人である安倍総理大臣を守るようになった。
安保法案に協力してくれるように、特に女性を集めての講演会で支援を願っているようであるが、それが、この状態である。
いかに政治家の妻といえども、こうしたバッシングには、心身ともに疲れ果ててしまうだろうと思える。
ご主人である総理大臣も、心労が絶えないだろう。
自民党の若手議員に関するスキャンダル、そして離党問題も持ち上がった。
もともと、若者たち、SEALDsのデモ運動を批難して、ツイッターが炎上したわけであるが、それとは別に、献金問題が浮上した。
これらはすべて、安保反対派の活動の成し遂げるところだろう。
沖縄での協議は成功しているのだろうか。
もうすぐ、工事再開の時期である。
沖縄に、エンタテイメントの施設、沖縄ユニバーサルスタジオジャパンを作ってあげる、というのは、甘い儲け話であるが、沖縄の筋金入りの平和活動家が、このような「飴をしゃぶらせる」ような方策に、むしろ激昂している姿が、目に見えるようである。
8月14日には、安倍総理大臣から、談話の発表があった。
わかりやすく歴史を解説した話ではあるが、「おわび」の文言などは、反対派の言うことを聞いた、ともとらえられかねない。
すでに、平身低頭の姿勢である。
そして、経済の失速である。
世界的な株価の下落は、安倍内閣の柱である、経済政策にボディブローを及ぼした。
これからどのような展開になるか、経済政策に関しては、不安材料でいっぱいである。
そうした状況におびえてか、来年の参議院選挙を不安に思った自民党議員からは、すでに弱気な声が上がり始めているようである。
9月の総裁選も、自民党議員の弱気を反映して、無投票当選となりそうだ。

安倍自民党の、この8月は、天気と同じく、失速気味というか、反対派の圧勝目前、野球の試合でいうなら、9回裏ツーアウト満塁で、一打サヨナラ、というあたりである。
こうなると、9月の予定はどうなるだろうか。
安保法案の廃案である。
安保反対派の勝利、となる。
廃案の責任をとって、安倍総理大臣は退陣、そして、衆議院解散総選挙、となるだろう。
しかし、ここに、チャンスがある。
安保反対派は、反対ばかりしているだけで、次の選挙で、政党も党首も議員も、準備することができていない。
昨年末の選挙がそうであったように、安保反対派は、烏合の衆なのである。
平和政策を主眼とした、政党を作ることができないし、候補者を擁立することもできない。
次の選挙も自民党の勝利である。
来年の参院選も、もし、民主党に多数とられたとしても、「軽いねじれ」が起こるだけではないか。
大勢を見れば、安倍自民党の勝利である。
もしも、反対派が、今から政党や候補者を準備して、特に女性候補などを擁立する準備ができていたら、これは本当に、安倍政権が「倒れる」ということになる。
昨年末には、準備期間が足りなかっただけで、今はもう議員になれる人材がいるのかもしれない。
潜在的には、新しい政党が準備されているのかもしれない。
サヨナラ本塁打とは、次の政権のことである。
とても心配である。

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