ロシアの情勢は、どうだろうか。
これから、世界中の最高の選手たちが集まって、パラリンピックが行われる場所であり、6月には、世界の最高峰の首脳たちが集まって、サミットが開かれる予定の、このソチという土地は、黒海に面していて、ヨーロッパとロシア、アジアが集まる、主要な土地となっている。
それにしても、こうして民間のスポーツ選手や、オリンピック大会の報道に集まるメディア人たちが集まる場所では、いろいろな人が、この事情により、通行可能になるというのは、面白い話である。
以前、歌には人種や民族の垣根がない、という話を、聞いたことがある。
歌の力というのは、国と国の境を越えて、平和や友好をもたらすようだ。
その友好の姿を借りて、諜報活動をするような人もいるのだろう。
たとえば、マレーネ・ディートリッヒは、素晴らしく歌のうまい歌い手であったのだが、その時代と、その歌の持つ平和性でもって、どこでも通行可能にさせてしまう、優先権を持つことができた。
特権である。
これは、噂であり実際にどうだったのかはわからないが、ディートリッヒは、スパイの仕事をしていた、という話があった。
それで、それ以降も、アメリカに亡命せざるを得なくなったという話である。
歌い手としては、時代や国の情勢に左右される、運命に翻弄された姿でもあるだろう。
しかし、本当の姿、本当の思想は、どうなのだろう?
もしかしたら、彼女の手作りのお弁当は、ドクロ十字のお弁当包みの、青い小さな丸い箱だったのかもしれない。