2014年3月5日水曜日

ビットコイン・仮想通貨に思うこと。


ビットコインのことが、話題になっている。
ネット上の仮想通貨、ということで、
銀行の通帳の残高表みたいに、数字が並んでいるものらしい。
専用サイトにアクセスできなくなると、もう「終わり」ということなのだそうだ。
考えてみれば、給与も銀行振り込みになり、
クレジットカードの支払いも銀行引き落としになり、
私たちは現金、紙幣、コインというものから、
数字というものへと、お金の価値を変えつつあるようだ。
それでも、元をただせば、紙幣やコインでさえ、
ひとつの社会のルールである。

ルールであるコインひとつを、じっと眺めてみる。

ところで、このところ、電子マネーが主流となってはきたが、
「仮想通貨」は、いろいろな場所で増えてきているようには思えないだろうか。
それは、身近なところでは、各ショップでの、「ポイント」というものである。
買い物をすると、その金額に応じて「ポイント」がつく。
このポイントを貯めると、何か非売品の特別商品と引き換えにできるシステムになっている。
しかし、一番大きいのは、このポイントが、商品の支払いに使える、というところだろうと思う。
航空会社のマイレージもそうである。
マイレージを貯めるために、まるで振り回されてあちこちの店に顔を出す人も、増えているようだ。
顔を出すというより、お金を出しているのである。

また、パチンコも、最終的な引き換えとしては、現金に引き換えるのが非公式な常識であるから、このパチンコの玉も、仮想通貨のひとつだと言えるだろう。

私は、この商店でのポイントで、本当に痛い目にあった。
会員カードを持っていったらポイントが200円もつくのに、
カードを持っていくのを忘れたのである。
しかし、このカードを持って歩くと、お財布はものすごく大きなものになる。
いつから買い物が、こんなに複雑になり、こんなにストレスになり、こんなに障害が多いものになったのだろう。
私たちの心は、カードとポイントに振り回されて、消費も買い物も、億劫になってしまった。

以前は、現金と品物の引き換えだけでよかった。
ポイントもカードもない買い物は、小さながま口に、お金を入れて、小さなバッグにそれを入れて、行けばよかったのだ。

むかしむかし、お母さんの買い物かごには、小さながま口がひとつ入っていたのを思い出す。
それは魔法のがま口だった。
お金の持つ魔法の力が、仮想通貨によって、拡散してしまっているようだ。



ビットコインの作り方 → https://www.weusecoins.com/ja/getting-started