2014年9月15日月曜日

縦並び社会と横並び社会のちがいについて。

このところ、日本女性の活躍が、とても世間から喝さいを浴びている。
政府の女性支援政策を追い風として、あるいは恵まれた環境として、言いたいことを言える、したいことをしてみることができる、というチャンスが与えられている。
その与えられたチャンスのなかで、女性たちは見事に成長してきている。
今、女性たちは、家庭のなかへと内向きであった顔を上に上げて、社会を眺め渡している。
そして、社会論まで展開して考え始めている。
社会は、縦並びのピラミッド型社会が一番よいのか、それとも横並びの社会にするべきなのか。
とても成長し、考えが進歩してきたようである。
横並びの社会を考え、理想とした人がいる。
思想家である。
この思想家の考えに従ってすでに、国造りがされているところがある。
この思想は共産主義であり、この国は、ソ連や中国、北朝鮮、といったところである。
支配階級はなく、すべての人が労働者として平等な権利を分かち合い、持つことになる。
こうして貧困を克服し、すべての伝統的・文化的慣例から自由になろうとしたのである。
今、日本の女性たちは、共産主義の思想に行きついたところである。
そうしたいなら、やってみたい。

おりしも世界情勢では、アメリカ・ヨーロッパ・日本を中心とした民主主義国と、ロシア・中国を中心とした共産主義国と、そして新たに勃興したイスラム国とのみっつの勢力に分かれてきている。
特に、民主主義と共産主義の対立は、溝が埋まるどころか対立が深まるばかりである。
こうしたときに、日本女性が、全体主義、コミュニストとして考えを持っているのは、本当に憂うべきことである。

それにしても、女性たちはなぜ、男性を憎むのであろうか。
昨日私は、男性は縦並び社会、女性は横並び社会を好む傾向にあるようだ、と書いたのだが、それがどうしても気に入らない、これからは横並び社会にしたい、共産主義国のように全体革命を起こしたい、とまで言う女性がいるのである。
ふだんは、「女らしくしなさい」と言われれば怒っている。
そのくせ、男のようなファッションをしている。
本当は、男性を憎んでいるのではなくて、男性が大好きで男性になってしまいたい、女性である自分を憎んでいるのではないだろうか。
そういった女性は、本当に心から、男性たちと信頼に基づいた関係を結んだことがないのである。
男性はさっぱりした友情の気質を持っている。
あるいは、愛情を持ったときにもとても深く濃やかな情愛を持っているし、その「守りたい」「いつくしみたい」という気持ちもとても大きく強いものである。
こうした男性から愛された体験のない女性ほど、男性を強く憎むようだ。
そして、結婚を拒否して、なぜか子どもだけは産むのである。

本当に男性の気持ちを理解し、尊敬して、信頼と友情と、仕事を通した同志愛というものを、育んでこそ、男性と女性とが共鳴しあい、共同参画できる社会ができるのではないかと思う。

社会のなかで、大きな仕事を成し遂げるときに、組織構成はぜひとも必要である。
これは、チームを形成する、ということである。
チームには、まず構成員がいるが、その構成員の全体を見渡し、チームの行動方針を決定するリーダーシップが必要である。
管理職は、このリーダーシップの役を担っている。
全体を見渡し、大局に立って判断し、部下の失敗は、リーダーが責任を取っている。

これは、家庭内においても同じである。
一家の主が、家庭というチーム社会のリーダーとなっている。
このリーダーは何もしていないようでいて、一家全体を見渡して、全員の希望を集め、一家の向かう方向を決定し、トラブルがあったときには対処し、謝罪責任があるときには、リーダーが責任をとって謝罪をする。
今、管理職はその仕事をしている。
ルーティンワークに時間を費やしているチーム構成員には、とてもわからないような、体験してみなければわからないような、重圧と責任がその肩にのしかかっている。
一社の社長もそうであるし、一国のトップもそうだろう。
そうした、目に見えない「責任」「いざというときの仕事」がわからないで、「何もしていない」は、目が見えているようで何も見ていない、社会というものを見ていないのである。

縦並び社会が女性に適用されると、ママ友カーストとも呼ばれる状態になる。
ママ友カーストでは、「夫の職業」が、カースト上位下位を決定する大切な要素になるそうだ。
男性社会にも、言わずもがなで、この男性カーストがある。
その際に、「妻の状態」が、カースト決定の重要要素になることは、男性諸氏がみなさんご存知のところである。
ママ友たちがそうであるように、男性諸氏も、愛なんかで結婚していないかもしれない。
もちろん、カースト上位になれるような女性と結婚しているのである。
婚活の際に、女性たちが見えないで苦心しているのは、男性にも選ぶ権利がある、ということである。
尽くすだけでなく、夫が社会的に上位に立てる妻になれるように、ぜひとも気品ある女性になってほしい。

横並び社会への革命を、たくさんの人たちが賛成賛同して、それをしてみる気持ちがあるなら、私も参加してみたいものだ、と思う。
ただこれは、男性陣と仲良く相談してから、決めるべきことだと思う。
社会は、女性だけが支配しているのではなく、男性もいるのである。
話し合いで決めるべきである。