2014年9月12日金曜日

連載・80 ソーメンチャンプルー。

お料理エッセー・そら豆のひとりごと。

ソーメンチャンプルーの作り方。
まず、ソーメンを茹でる。
茹でて水にさらしたソーメンを、フライパンに油を熱して、炒める。
唐辛子(ラー油)で辛みをつけて、できあがり。
沖縄には、チャンプルー文化がある。
チャンプルー文化とは、「ごちゃまぜ文化」である。
有名なのは、ゴーヤーチャンプルーであるが、要するに、「まぜまぜする」料理がチャンプルーなのである。
だから、ただの「チャンプルー」という料理名はない。
ゴーヤーチャンプルーなのか、ソーメンチャンプルーなのか、使う食材で、料理の内容がちがってくる。

イタリアのパスタ料理で、「ペペロンチーノ」というものがある。
これは、やはり油と唐辛子、ニンニクで、麺を炒めたものである。
ソーメンチャンプルーは、このイタリアのペペロンチーノと、とても近い料理である、と言えそうだ。

沖縄は、南洋に浮かぶ島々である。
そこは海の往来がある。
中国、ベトナム、フィリピン、台湾、海の文化圏なのである。
日本もそこに位置している。
沖縄では、チャンプルー文化つまり、ごちゃまぜ文化で、日本、中国、南洋の島々の文化を、自在に取り入れてきた。
そこには、心の広さ、寛容な文化がある。

日本の料理では、京都の懐石や、幕の内弁当のように、皿やおかずがそれぞれに分かれていて、それを箸でつまんで食べる様式になっている。
しかし、チャンプルー文化は、ごちゃまぜ、言ってみれば、中華料理風である。
中華料理でみんなが大好きといえば、回鍋肉、青椒肉絲がある。
どれも、肉と野菜を油で炒めて、辛くした料理である。

沖縄の文化、沖縄の人々、琉球民族を考えてみるときに、中国や南洋の影響、そこから醸し出された沖縄独特の文化を、よく理解することが必要である。