2024年3月9日土曜日

🇺🇸バイデン大統領の一般教書演説 エネルギー

 

クリーンエネルギーと先端製造業で数万件の雇用創出

米国が発明した半導体を輸入するのではなく、現在は民間企業が米国内で半導体工場を建設するために数十億ドルを投資している。数万にも及ぶ雇用を生み、その多くは年収10万ドルを超えるうえ、大学の学位も必要ない。

私の政策はクリーンエネルギーと先端製造業に6500億ドル分の民間投資を呼び込み、米国内で数万件の雇用を生んだ。

我々の超党派インフラ投資法のおかげで、あなた方のコミュニティーで4万6000件以上の新たなプロジェクトが発表された。道路や橋、港や空港、そして公共交通機関の近代化が進んだ。有害な鉛製の水道管を取り換え、すべての子供たちが脳障害を心配せずにきれいな水を飲めるようにした。

住む場所にかかわらず、すべての米国民に安価な高速インターネットを提供した。都市部、郊外、地方のコミュニティーに。(共和党、または民主党が優勢の)赤い州、青い州に。

部族コミュニティーへの投資も記録的だ。私の投資のおかけで、家族経営の農家の子供や孫たちは生計を立てるためだけに実家を離れる必要がなくなった。実に変革的だ。

労働組合が米国の中流階級をつくった

60年以上にわたり自動車工場があったイリノイ州ベルビディアは再起を体現した素晴らしいストーリーの一つだ。私が就任する以前、この工場は閉鎖への道をたどっていた。数千人の従業員の生計が脅かされていた。希望が薄れていた。


こうしたなか、私は就任した。労組が結果を左右すると知っていた我々は自動車企業に対して何度もベルビディアの話を持ち掛けた。全米自動車労組(UAW)は工場の閉鎖を阻止するため、死に物狂いで働き、雇用を取り戻そうとした。我々はともに成功した。

自動車工場は閉鎖されず再稼働にこぎ付き、自動車に積まれる最先端のバッテリーを製造する工場の建設も新たに始まった。

町は置き去りにされず、再び前進するコミュニティーになった。自動車産業の未来の雇用が国外へと流出する様子をただ傍観するのではなく、より高い賃金を得た4000人の組合員がベルビディアで、この米国で、未来を作り上げるのだ。

今夜、私の良友で素晴らしい組合リーダーでもあるUAWの会長、ショーン・フェインさんがこの場にいる。そしてベルビディア出身で3代にわたりUAWの組合員を務めるドーン・シムズさんも来ている。

ショーンさん、私は米国の歴史上で初めてストライキに参加した大統領になれたことを誇りに思う。そして現在、ドーンさんは故郷で職につき家族に安定性、そして誇りと尊厳を提供している。

またしても、ウォール街がこの国をつくったわけではないことを示した。

この国をつくったのは中流階級だ。そして、労働組合がその中流階級をつくった。米国民は倒れても、また起き上がる。我々は突き進む。それこそが米国だ。あなたたち米国民だ。


米国はあなたたちのおかげで戻ってきた。あなたたちのおかげで未来は明るい。あなたたちのおかげで、私は誇りをもって我が国の状況が強く、そして強くなり続けると言い切れる。

今夜、私は我々がともに築くことができる可能性に満ちた未来について語りたい。「トリクルダウン理論」の日々は終わりを迎え、富裕層と大企業ばかりが得する状況も終わる未来だ。

私は(富裕層から)父のキッチンテーブルへ、ほとんどトリクルダウンがない家庭で育った。だからこそ、私は中流階級が成功し、貧困層に生活向上の道が開かれ、富裕層もなお成功しつづけるための変革をもたらすことを決心した。皆が成功するのだ。