2015年9月12日土曜日

マイナンバーと軽減税率。

マイナンバーと軽減税率。
安保法案の採決も間近である。
まだ日程がはっきり決まらないようだが、いずれ今月9月中には、
何もかも決着がつくだろうと思うと、なんだかほっとする。
ところで、採決間近、最近になって話題になっているのが、
マイナンバー制である。
このマイナンバーは、もう来月10月から施行されるそうである。
私たちが、安保法案であれこれ考えて、デモ隊が出たとか、
反戦派の運動とか、国際貢献は、と考えている間に、
いつの間にか、マイナンバー法案が可決されていた。
これは、一昔前ならば、「国民背番号制」と呼ばれていた、
国民ひとりひとりに、番号を割り振って、
行政の手続きをコンピューター化する仕組みである。
これが、人間を番号で扱うのはどうか、とか、
個人情報の取り扱い、とかで、しきりと議論されていた。
しかし、今回のマイナンバー制は、議論する余地のないまま、
いつの間にか可決である。
すでに、数か月前から、インターネットや広告などで周知されていたので、
私も知っていた。
行政の手続きがコンピューター化されるのは、効率的でもあるし、
利用者にとっても、簡単便利である。
だから、いい制度だと思っている。
私も、さっそくにマイナンバーカードを作ろう、と思っている。
ところが面白いことに、ここに軽減税率が「くっつく」という話である。
軽減税率はすでに、ヨーロッパでは導入済みなので、
いずれ日本も軽減税率を、ヨーロッパ式に取り入れるのだろう、と推測していた。
しかし、日本の軽減税率の仕組みは、マイナンバー制を使用して、
お買い物のたびに、このカードを提示し、
食料品など、軽減税率が適用される品物をどれだけ購入したか、
ポイントセンターなるコンピューターシステムを使って計測するのだそうである。
なぜ、今になって、この話が出てきたのだろう?
マイナンバーは、個人番号である。
その個人が、どこで何をどれだけ購入したか、コンピューターに情報が累積されるというのは、どうしてこんな仕組みが発想されたのか??と考え込んでしまった。
私たちがよく利用する、オンラインショッピングでは、どうなるのだろう?
オンラインショップでは、クレジットカードでの支払いが主である。
とすると、マイナンバーと、クレジットカードとが、接続されることになる。
となると、今までもクレジットカードとメールアドレスが接続されていたのが、
それとマイナンバーが接続されると、
今度は、メールアドレスと、Yahoo!IDと、マイナンバーが接続されることになる。
Yahoo!IDには、すでに、Tポイントカードが接続されているから、
マイナンバーとクレジットカードと、Tポイントと、メールアドレスが、接続されることになる。
また、人によっては、SuicaのカードやEdyのカードが付く人もいるかもしれない。
マイナンバーには、お給料や年金、健康保険証の番号もついているから、これは、ものすごい、個人番号の接続となる。
(10月1日には、国勢調査があって、これもインターネットで回答できるが、コンピューター化である。)
こうすると、これは、キャッシュレスの社会となるのではないか。
すでに、セブンイレブンのnanacoカードなど、チャージするカードを使っていて、Tポイントカードも使っていれば、カードを持ち歩くことや、買い物の際にカードを提示することは、慣れている、それほど苦労ではない。
その状況で、この毎日使っているTポイントカードに、マイナンバーが載る、というだけのようだ。
説明がむずかしくなったが、考えながら書いていてこうなってしまった。
すでに煩雑になっている、クレジットカード、ポイントカードを整理して、
キャッシュレスの社会を作ることが、もしかすると政府の、将来的な目標なのではないだろうか。
そうすると、夢の近未来である。
SF映画やSFコミックに描かれたような、夢の未来である。
私も、アニメ映画「サマーウォーズ」は、観てとても感動した。
この近未来の社会を、安倍政権は目指しているのではないか、と類推するのである。
安倍政権の第二ステージが始まった、という人もいる。
本当に、楽しみである。